東京ブラススタイル。何度かご紹介しているが、2005年から2016年現在も続くブラスバンドスタイルのバンド。特徴としては全員が女性で、アニメ曲や最近ではちょい懐かしめのJ-POP等をブラバンアレンジしてわかりやすく聴かせるのが特徴。一時は「××ブラススタイル(××は各地の地名が入る)」と称して学校を訪問し、そこのブラスバンド倶楽部と交流して共演するという草の根音楽活動を続けていた。
当初インディーズ(ハピネット)で活動し、一時メジャー(ユニバーサル)に行くも、現時点では再びインディーズでの活動となっている。現在も音楽シーンで活躍するピアニスト野口茜やトランペッターannaこと山崎千裕も輩出したが、年頃の女性によるユニットのため結婚・出産や留学などを理由にしたメンバーチェンジも多く、10年を超える活動の結果、オリジナルメンバーはもはや一人も残っていない。
本作はそんなグループの最初期、2006年の2作目。この時のメンツは前述の野口とannaに、トランペットにはayaと古屋ヒロコ(この時の表記は古屋ひろこ)、安達奈央美、サックス隊が「いぐちく」こと井口久美子に石川恵美、吉田「アフロ」佳代、トロンボ隊が湯浅佳代子、枡家小雪、足立恵子。そしてリズム隊がベース平野なつきとドラムスがJJ。
途中からアレンジにかなりジャズテイストを入れるようになった彼女たちも、この頃は未だブラバン然としている。その分わかりやすいが。
初っ端の「宇宙戦艦ヤマト」は、バリサク(吉田)⇒バストロ(安達)⇒ペット(安達)⇒ピアノ&ドラムス(野口&JJ)と回されるソロの部分以外はマンマ高校野球の応援席で流れていても違和感ない感じ。編曲はメンバーの野口。彼女のプレイはメンツの中で一番ジャズっぽいし、中期でのアレンジは結構ジャジィなのだが、この頃はまだ「ブラスバンド」に囚われていたのかな?
「愛・おぼえていますか」は懐かしの映画版マクロスの主題歌。この曲はかなりジャズ寄りにアレンジされており、後に続くパターンが垣間見える。スローな4ビートでブラシを振り回すのはゲストドラマーのジョーンズ満寿美(←この人調べるとcybercatがドラム習ってた人に師事してる!)。ピアノ⇒バストロ⇒ペット(aya)⇒バリサクの順にソロが回され、ペット以外は低めの音域の楽器のため、しっとりとした小粋な曲に仕上がっている。
ラストの「CHA-LA HEAD-CHA-LA」は隠しトラック。9曲目のガッチャマンの後、30秒ほど無音が続いてから始まる。クレジットにはケース表から見えない部分も含めて記載はない。この曲は野口のピアノソロの部分以外はジャズ感はほとんどないインストポップロック。4つ打ちの8ビートのリズムが気持ちよい元気いっぱいな感じの曲。こういう楽しい曲が彼女たちの身上!
メジャーにいた中期はかなりアカ抜けていたが、この時点ではまだドロクサイ。でもむしろ「会いに行ける(つか来てくれる?)ブラバンお姉さん」という雰囲気はこの頃の方があったかな。そんな「近さ」を感じる親しみやすい楽曲が収められた作品です。
【収録曲】
1. 宇宙戦艦ヤマト (宇宙戦艦ヤマト)
2. アンパンマンのマーチ (それいけ!アンパンマン)
3. ムーンライト伝説 (美少女戦士セーラームーン)
4. 愛・おぼえていますか (超時空要塞マクロス)
5. 燃えてヒーロー (キャプテン翼)
6. POKEMON THEME (POKEMON USA)
7. FLY ME TO THE MOON (新世紀エヴァンゲリオン)
8. はじめてのチュウ (キテレツ大百科)
9. ガッチャマンの歌 (科学忍者隊ガッチャマン)
10. CHA-LA HEAD-CHA-LA (ドラゴンボールZ)-隠しトラック-
いつまであるかワカランが、フル。
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購入金額
2,500円
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購入日
2011年頃
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購入場所
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