3月7日に広島で開催されたASUSファン感謝イベントZenTour2016in広島に応募したらクジ運のない私には珍しく当たったので行ってみた。
そこでZenfone2を頂いた。
てっきりもらえてメモリ2GBだろうと思ったら上級モデルのメモリ4GBモデルを頂いてしまったので驚いた。
しかしここを見てくれる方々のためにもメーカーのヨイショではなく率直な感想を正直にレビューしたい。
デメリットもいろいろあるが総合的にはいい端末だと思う。
ただどうしても改善してほしいところもあるのは事実。
それを差し引いてもかなりいい出来である。
登場からかなり経って価格もこなれてきているため今買っても後悔しない一台である。
長く使いたい人にはおススメできる。
かゆいところに手が届く
現時点唯一のメモリ4GBの威力はかなりのもの。
アプリを30ほど開いてもサクサク感が低下しない。
CPUもヌルヌルでよく動く。
これを使うと2GBにはもう戻れないだろう。
このモデルを出したASUSには賛辞を贈りたい。
Zenmotionは非常に便利。
会場で説明を受けた時に「電源ボタンを押す回数が格段に減る」と言っていたがその通りである。
ほとんど電源ボタンに触れなくてもスリープ解除できるようになった。
ダブルタップで画面のオンオフができるのである。
ただし初期設定では適用されないので設定画面から設定する必要がある。
あとLGのノックコードのような機能があればもっとよかった。
さらに操作UIを標準以外のものに変える人は注意しなければならない。
標準のZenUIではホーム画面の空いたスペースでダブルタップしてもオンオフできるが、サードパーティーのホームUIでは上部ツールバーのみでしかダブルタップでオンオフできない。
ここは要注意。
標準のZenUIを使用してみたが意外と使いやすい。
今までスマホの標準UIは使いにくいものがほとんどだったが、これはなかなかいい。
ただホーム画面の設定には多少使いづらさがある。
特にページ設定においてコンパクトにまとめるには少し手間が必要なのでここはいただけない。
例えば新しいアプリを入れたときにホーム画面の空きが無い場合に新しいページが追加されてそこに新しいアプリが追加されるのだが、そのページがアプリアイコンを消しただけで消えてくれないのである。
それでも慣れてしまえばシンプルなホーム画面にできるので便利である。
パワフル&大画面の快適さ
本当に快適である。
メモリはたっぷり4GBのおかげで全く処理落ちすることなく軽快に動く。
普段の使用では電源管理を省電力モードにしておいてもまったくつっかえることもない、
ホーム画面を自分の使いやすいようにカスタマイズしてしまえばヌルヌルの使いやすさになる。
今までは小さなスマホが多かったので、5.5インチの大きさはかなり大きく感じた。
しかし慣れてしまえば気になることもなくなってきた。
むしろ大画面のメリットである画面の見やすさが目立つようになる。
5.5インチフルハイビジョンの画面はこの実勢価格を考えると大満足の出来である。
この画面のキャリアモデルを購入すると1.8倍から2倍は高い価格になっているであろう。
フルハイビジョンの動画を再生してみても、当然のことながらコマ落ちや乱れもなく非常にきれいである。
画像も細かいディテールまで見えるのでとても美しく見える。
惜しむらくはディスプレイの輝度である。
日中の屋外においては最大輝度にしてもほかの機種と比べて少し暗めなのであるが、夜間の電気を消した屋内だとほかの機種と比べて明るすぎるのである。ここはぜひとも改善していただきたい。
バッテリーの持ちの悪さとカメラ性能、そして32bit
いろんなとこで言われているかもしれないが、やっぱりバッテリーの消費が非常に速い。
以前のスマホと比べても体感で1.5倍ぐらい早くバッテリーが消費される感じがある。
充電を繰り返したときにバッテリーの消耗が気になるところである。
ASUSにはバッテリーの交換にかかる費用をもう少し下げていただきたいものである。
あとはカメラが期待していたほどに使いやすいものではなかったことである。
やはりオートフォーカスのスピードはもう少し改善が必要ではないだろうか。
さらにカメラUIがあまり直感的ではなく、使いにくいと感じた。
最も改善してもらいたいのは、フォーカスやシャッターの時の音量である。
盗撮防止のために音があるのは大いに理解できるのだが、あまりにも音量が大きすぎるのではないだろうか。
レストランなどで料理の写真を撮る時にまわりのお客さんに聞こえてしまい、少し遠慮がちになってしまう。
アップデートで音量の段階を設けてもらいたい。
またこれはOSの問題もあるので致し方ないが、32bitであることもデメリットである。
なぜかといえば、パフォーマンスをフルに発揮できないからである。
32bitでなぜメモリを4GB使えるのか聞いてみたが、カーネルという部分を改良して対応させているという回答だった。
つまりネイティブではないため、現状ではフルパフォーマンスを発揮できていないのではと質問したが、それは少し否めないと少し返答に窮しているようであった。
Android6.0では64bitに対応しているらしいので、アップデートが予告されているが、その際には対応してもらいたいものである。
画面を邪魔しないホームボタン
最近のスマホでは少なくなってしまったが、このZenfone2では画面下のキーがオンスクリーンキーではなく、独立して搭載されている。
これが非常によい。
オンスクリーンキーの機種では、例えばYoutubeなんかを見ているときに画面をタッチすると、ナビゲーションバーとともに現れて操作を邪魔することがよくあり、非常に不便な思いをすることが多かった。
この機種ではそれがないので煩わしい思いをすることはない。さらにフルハイビジョンの画面を目いっぱいに使えるので動画や画像を開くときにとても有効である。
悪いところでバッテリーの持ちの悪さを指摘したが、その欠点をかなり打ち消す頼もしい存在が、QuickCharge2.0対応であることである。
4GBモデルの充電器で0%から60%まで充電されるのに要する時間が約39分であることを説明で受けたが、実際に試してみて本当に40分で充電されたので驚いた。
80%に充電されるまでの時間も1時間ちょっとぐらいなので非常に速い。
最近は外出時にモバイルバッテリーを持ち運んでいるが、それもQuickCharge2.0対応のものに買い替えた。
スマホを使う機会が非常に多いので、充電時間が短いのはとても助かる。
バッテリーにどのくらいの影響があるかは長く使ってみないとわからないが、今のところ非常に便利に使っている。
くどいようだがメモリ4GBによるメリットは非常に大きく感じる。
ブラウザを複数開くことが多いので今までの2GBのスマホでは開きすぎると動作がもたつくことが多く非常に不便な思いをしていたが、これに変えてからはそのような思いもなくなった。
現時点で最強のコスパを誇る良機種
現在iPhone6 Plusのsimフリー版を中古で購入しようとすると、だいたい6万5000円~7万5000円ほどかかる。
ほんの少しサイズは大きくなるが、Nexus6も現在白ロムで購入するとだいたい6万円ぐらいはかかる。
これらとスペックはほぼ同じぐらいのものが、新品で実勢価格4万円ぐらいで購入できるのである。
このスペックをキャリアのモデルで購入しようとなると、一括で9万円ぐらいは覚悟せねばならないであろう。
使い勝手の気になるところやデメリットもあるが、それを補って余りあるコスパのよさは、現在販売されているスマホの中では一番だと言える。
Antutuでのベンチマークでも、58873点とかなりいい数値をたたき出している。
省電力モードでも47273点のスコアを出した。
実際の使用においては、性能の落ちる省電力モードで使用していてもなんらカクツキを感じないぐらいの高性能を保っている。
これほどの高性能でありつつも、価格は抑えられているというのは、ASUSもかなり頑張っていると思う。
これからも応援したいメーカーである。
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購入金額
0円
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購入日
2016年03月26日
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購入場所
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