いつも通りImpress PC Watchを眺めていると、MLC NAND搭載のSSDが特価販売されているという情報が掲載されていました。
最近SSDの実売価格は随分下がり、TLC NANDの製品では500GB前後のモデルで1万5千円以下という物も頻繁に出てくるようになりました。それでも今回掲載されていたのはOCZ製のARC100シリーズという、自社製コントローラーに東芝製19nm MLC NANDを組み合わせた構成という、それほど安売り仕様では無いものです。OCZではTLC NAND搭載のTrion100を廉価品として用意していますが、このモデルの実売価格よりも安いほどですからね。
元々ARC100は一度使ってみたいと思っていた製品であったということもあり、紹介記事を見てすぐに発注をかけました。
ちなみに重量は110gということでさほど重い製品ではないはず(以前取り上げたCrucial MX200 500GBは118g)なのですが、手に持つと意外と重量を感じます。
速さはごく普通という水準
それではいつも通りの速度測定結果です。環境は先日掲載したCrucial MX200 CT500MX200SSD1の際のものと同様です。ASUS P9X79にXeon E5-2670を搭載したPCです。
▲Crystal Disk Mark Nano Pico Edition
SATA接続としては最速クラスの結果を叩き出したMX200と比べると、いずれも地味な値です。
シーケンシャルの項目でも概ね15%前後劣っていますし、4Kランダムでは格の違いを見せつけられている格好です。MX200も500GBモデルでは疑似SLC動作はしていませんので、条件は同じ筈なのですが…。
ARC100はOCZが買収したInidilinx製のコントローラーを搭載していて、他社製とは挙動の傾向も異なる部分はあるのですが、4K Q32などではあまりにも違いすぎる結果となります。その意味ではあくまで廉価クラスの製品という位置付けなのかも知れません。
とはいえ、この製品の結果だけを見ていればずば抜けて速い部分は無いものの、程々の性能は保っているという見方も出来る訳で、そこの実売価格を加味すればコストパフォーマンスの高さが際立ちます。MX200も相場よりは随分安いということで買った品でしたが、ARC100はそれよりも実売価格で5千円以上安い訳ですからね。
高速な製品が安く売られていればそちらを買うのが正解かも知れませんが、この製品は元々の設定価格もクラスと構成の割に安い方ですから、手ごろな価格でそこそこの性能を求める方にお薦めといえます。
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購入金額
12,636円
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購入日
2016年03月09日
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購入場所
パソコンショップ PC4U
harmankardonさん
2016/03/13
普通の性能ですが,コスパ最強です.
jive9821さん
2016/03/13
元々VECTOR、VERTEXよりも下という位置付けですから、速度性能はこんなものでしょうね。とはいえ遅いというほどでもなく、実用的には十分な性能といえますし、値段を考えれば最強のコストパフォーマンスなのは間違いありませんね。