ビックカメラアウトレット安売り品特集の最後となります。今まで紹介したこのシリーズは以下のものです。
当然ではありますが、事業撤退したTDKブランドのものが多くなっています。今回取り上げるneo:n 03 TH-NEC300BKもTDK製品で、価格的にはTH-XEC300GLとともに最も安かったものとなります。
なるほど、言われてみれば初音ミクのカラーリングなんですね。買った時点では全く気付きませんでした。
確かにアニソンを聴くべきかも
まずはいつも通りの環境で、いつも通りのソースを使って試聴してみました。
個人的には散々な出来だったと思っているTH-XEC300とは異なり、ドンシャリ気味ながら意外とバランスの良い音というのが第一印象です。少し音像がぼやけているのが気になったので、イヤーピースをSpinFitに替えてみたところ、音像がまとまり空間もすっきりとしましたので、この状態でこれ以降の試聴を行っています。
さて、第一印象としてはバランスがまずまず良いと思ったのですが、同時に気になったのが空間が全く広がらないということです。「NOW / Chicago」でも、空間が頭の真ん中辺りに狭く濃い密度で構築されるというイメージです。前後も左右もあまり感じられません。他の曲を聴いても、楽器の直接音ばかりが耳に届いて、響きが全く伝わってこないのです。アコースティック系の音でまとめられた楽曲は全く合わないでしょう。
そこで本来のターゲットであるアニソンならどうなるかを確認してみました。まずは普段の試聴でもたまに使う「黄昏のスタアライト / 南條愛乃」(TVアニメ「グリザイアの楽園」エンディングテーマ)を聴いてみます。
すると先ほどの何となくぱっとしないという印象から一変して、心地良いドンシャリ感を伴って実に活き活きとした音で再生してくれるのです。この曲1曲だけの印象に限っていうのであれば、Philips Fidelio S2よりも断然上と思うほどです。
ただ、同じアニソンでもどんなものでも行けるというわけではなく、楽器の音色にバリエーションの多い水樹奈々の曲などでは、今一つピンとこないものが多くなります。「BRIGHT STREAM」などは悪くありませんが…。
他にもいろいろ聴いてみましたが、アルバムで言えば、打ち込み感を前面に押し出している「Infinite Synthesis 2 / fripSide」はかなり快適に聴けますが、バックが生演奏のものはアニソンでもあまり得意にしていない感じがありました。
かなり得意とするソースに偏りがあるのは事実ですが、ツボにはまれば面白い音であり、そこそこ面白い製品というのが率直な感想です。本来の値段で買うべきかといわれれば疑問が残りますが、現在のアウトレット価格であれば取り敢えず持っておいても損はないでしょう。
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購入金額
645円
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購入日
2016年02月28日
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購入場所
ビックカメラアウトレット
jakeさん
2016/03/08
白ボディに緑ケーブルのを使ってます。
※タイガーアンドバニーのカラーリングだそうで。
普通のイヤフォンと違うチューニングなので、聞こえてくる音が違う気がしますね。
スポットライトの当たり方が違うというか、視点が違うというか。
これはこれで面白いと思います。
jive9821さん
2016/03/08
色違いの同モデルのようですね。
かなり個性的な音で、聴く音楽によって合う合わないははっきりと出るモデルではありますが、使い分けをする人であれば1つ持っておいても良いと思える製品ですね。
個人的には今回買った特売品4モデルの中では、最も面白かったと思います。