ミスティックアークシリーズの画集です。

山田章博さんの絵は、独特の世界と、不思議な質感があって好きなのです。

といいつつも、イラスト集やコミックを全部集めている訳では無いのが、気まぐれL2さんの悪い癖。

SFCソフト「ミスティックアーク」の方は、所持していません。

続編？に当たる、「ミスティックアーク～まぼろし劇場～」は、確か、L2さんの旧図書館（押入れとも言う）のどこかに棲息しているハズ…。

カラーイラストだけでは無く、設定のラフ画。

指示書、のようなもの。

更には、山田さんがデザインした設定や世界の覚書や企画書などが収録されていて、ミスティックアークのファンにも、嬉しい構成になっていると思います。

昔、この画集を見かけた時には懐事情により新品での購入を見合わせたり、また、中古として状態が悪くて、手を出しかねていたのですが。

この度、状態が素晴らしく、かつ、定価より安いという目玉商品を見つけてしまったので購入しました。

表紙は、ふと見返すと、浮世絵というか、東海道五十三次の版画のような背景と、絶妙な厚みを感じる人物の組み合わせで、レトロモダンという言葉を使いたくなる世界観です。

また、モノクロのラフ画も、独特の線の強弱、入り抜きがあって、彩色された時の主線とは趣が違うのですが、しかしながら、質感というか、立体感は同じように感じるのが素晴らしいと思います。

カラーイラストを描く時に、ラフで描いた線をなぞるのではなくて、ラフで表現したイメージをカラーで構築し直しているのではないかな、と想像します。

L2さんが、（下手の横好きな）イラストを描く時には、下書きの線をペン入れして塗り絵のように色を付けるので、ラフ画の時には「上手く描けたかも」と思っていても、彩色したら、「がっかりかも」となる事が多いので、ラフ画でも一つの作品、カラー化すると、違う作品、というクオリティの素晴らしさには感嘆の吐息が漏れます。