今までカナル型のインナーイヤーフォンを極力使わなかった私ですが、カナル型以外にまともな製品が投入されない状況が続いていたことから、諦めて徐々にカナル型も買うようになってきました。
その際、組み合わせるイヤーチップによって面白いほど音が変わるという経験を何度となくしてきましたが、今まではそれぞれの製品の添付品同士を入れ替えるなどで、あまり単売品を買って試すということをしていませんでした。強いていえばセールで見かけて買ったComply詰め合わせセットや、Philips Fidelio S2の刺さる高域をコントロールするために用意したSONYのノイズアイソレーションなどがある程度でしょうか。
そこで少し選択肢を増やしてみようと思い買ってきたのが、この茶楽音人 SpinFitです。
今回はSサイズを用意してみました。殆どのイヤーピースでは、Mサイズだと少し大きすぎるのでどうしてもSサイズにせざるを得ません。
中身です。一見他のものと大きく違う部分は見つけられないのですが、SpinFitの名前の通りねじ込むことで耳にきっちりとフィットすることが特徴となっています。
高域方向の明瞭さが欲しいときに
高域方向の表現に不満があるものとして、harman/kardon AEを用意しました。
これまで手持ちのイヤーチップを色々と試しましたが、どうしても厚みのある低音に他の帯域が負けてしまい、バランスを欠いた音となってしまっていたのです。これまでは高域方向が硬質に響く、Fidelio S2添付のシリコンチップを組み合わせて何とかというバランスでした。
そこでこれと今回用意したSpinFitを組み合わせ、SONY WALKMAN NW-A16で鳴らしてみます。
きちんとねじ込んだ状態で再生すると、これまで組み合わせた中では最もクリアかつ質の良い高域となり、気になっていた低域も厚みは残るものの明瞭さが増し、バランスは随分改善されます。
また、標準状態でも比較的良好であったTOSHIBA RZE-S70と組み合わせると、高域方向の緻密さが加わり、低域方向の解像感も向上してこれもなかなか良い組み合わせとなります。
一方、ノイズアイソレーションで何とか刺激を押さえ込んでいたPhilips Fidelio S2と組み合わせてしまうと、David Garrettのヴァイオリンが容赦なく刺さってくるという印象で、組み合わせとしては良くありません。
イヤーチップそれぞれに大まかな音質傾向はもちろんあるのですが、最終的には実際に組み合わせてみて初めてわかるものですので、このように相性を探りながら色々と使ってみると面白いのではないでしょうか。
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購入金額
840円
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購入日
2016年01月02日
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購入場所
eイヤホン
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