家電量販店でメモリーカードの処分コーナーが設置されていたのですが、転売防止のためかコーナー内のいずれか一種類のみ購入可能という厳しい制限が付けられていました。
処分されていたのは主にSDHC/SDXC/microSDHCのメモリーカードだったのですが、各社の高速モデルが結構含まれていました。最初はほぼ同等スペックかつ同容量のSanDisk Extreme Pro SDHC 32GBや、TOSHIBA EXCERIA Type I 32GB辺りを買おうかと思ったのですが、それらの価格は秋葉原で並行輸入品を買えば大差は無いということに気付き、スペックの割には安かったこの製品を買って見ました。
パッケージ記載の公称速度は、最大Read 95MB/s、最大Write 90MB/sとなっています。もっともこの値はUHS-II以上対応のカードリーダー・ライターでなければ達成できない可能性が高いものと思います。私の手持ちの環境ではUHS-Iまでとなるので、そこまでの速度が出せるのかに注目してみましょう。
妙に遅い書き込み速度
まずはいつも通り、iBUFFALO BSCR09U3WHを使って、Crystal Disk Mark 2バージョンの結果を取得してみましょう。
▲Crystal Disk Mark Nano Pico Edition
読み込みは公称値の95MB/sには及ばないものの、90MB/sには迫っていて取り敢えず合格点でしょう。ランダムもかなり良好な値です。
しかし書き込みの方があまりに悲惨です。この程度の値であれば高速型でなくても出せる製品はいくらでもありますからね。Web上で他のユーザーの方のレビューを探してみたところ、80MB/s以上を安定して出している例と、60MB/s前後で頭打ちという例は見つかったのですが、30MB/s程度というのはさすがに私の環境以外はありません。
そこでカードリーダー・ライターとの相性も疑って、もう1つUSB3.0接続のものを用意してみました。
こちらの後スロットはまずまず速度が出ますので、これを使って改めて測定してみました。
▲Crystal Disk Mark 5.1.0 (DN-68664使用)
こちらはランダムが若干振るわないものの、シーケンシャルでは一般的に報告されている値とほぼ同等になりました。BSCR09U3WHとの相性が極端に悪いということなのかもしれません。
とはいえ、この値でも公称値には遠く及ばず、お世辞にも褒められた結果ではありません。UHS-3非対応環境であるといわれればそれまでですが、決して安い製品ではないだけにもう少し頑張って欲しかったというところです。
残念ながらTDKブランドを継承して記録メディア・音響機器事業を展開していたイメーションがこれらの分野から昨年末を以て撤退してしまいましたので、今度は改良してもらいたいという要望が叶うこともなくなってしまいました。TDKブランドの最後のハイエンドカードとしては少しもの悲しい完成度となってしまった製品です。
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購入金額
1,922円
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購入日
2016年01月02日
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購入場所
コジマ
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