VFA-01は、たかじんさんが設計したディスクリートパワーアンプの

基板キットです。

販売をスイッチサイエンスに委託されているので、ネットで基板を

購入し、部品を秋葉原等で購入することになります。

ポップノイズや電源異常からスピーカーを守るプロテクション基板も

セットで購入すると良いと思います。

■製作ガイド

　VFA-01には、丁寧な製作ガイドが準備されています。

　http://nw-electric.way-nifty.com/blog/vfa01.html

■ディスクリート パワーアンプ VFA-01の特徴

　・ローノイズ Dual JFET入力

　・低ノイズ、低歪、低DCドリフト

　・超低音域まで完全にフラットなDCアンプ

　・差動2段回路構成により電流バランスが崩れず、DC安定度抜群

　　高PSRR^*1、高CMRR^*2、低歪を実現

　・DCブロッキングコンデンサの撤廃

　・3段ダーリントン出力段による高ドライブ能力（2Ω負荷対応）

　・最適化された基板パターン

　・幅広い電圧に対応（標準±12V～±20V / 定数変更で±50Vまで）

　・プロテクション基板と組み合わせて使うとポップノイズレス

　*1：PSRR（Power Supply Rejection Ratio：電源電圧変動除去比）

　*2：CMRR（Common Mode Rejection Ratio：同相信号除去比）

■VFA-01のスペック（±20V電源の時）

　・出力 10W（8Ω）、20W（4Ω）、40W（2Ω）

　・歪率　0.01%（8Ω 1KHz）

　・残留ノイズ　16μV

　・ダンピングファクタ　280

　・スルーレート　20V/μs

　・周波数帯域　DC～500kHz（+0dB、-3dB）

　・S/N比　114dB

　・ゲイン　27dB

■背の低い部品を取り付けます

　製作のセオリーで、まず背の低い部品（JFET、抵抗）を取り付け

　ました。（JFETは基板付属の細～い糸ハンダを利用）

■こんな工夫をしています

　抵抗など見た目が似ている部品が多いので、予め値を確認して台紙

　に貼り付けました。ハンダ付けの際はもう一度テスターで測定して

　取り付けミスの無いようにしています。

■コイルを巻きました

　パワーアンプが発振しないように、出力部にコイルを配置する回路

　になっています。市販品にちょうどいい値のコイルが無いので、ポリウ

　レタン線で手巻きをします。（ブログにその方法が解説されていますの

　で誰でもできると思いますが、コイル巻き職人になる訓練が必要ですねｗ）

　左から2番目がきれいに巻けているのですが、数えると一巻足りません。

　巻足しが必要です。

■定電流ダイオードの選定

　VFA-01の回路には、一定の電流を流す定電流ダイオードが使われ

　ています。この定電流ダイオードはバラ付きが多く、0.1mA製品と

　して売られていても、0.05A～0.20mAの範囲の製品のようです。

　製作ガイドにも実際に測定して、左右の回路に特性を揃えた方が

　気持がいいと書いてあります。

　幸い秋月でこのダイオードは5本セットで売られていますので、こ

　の5本から値の近いものを選定することになります。

　※測定の為の回路は、製作ガイドを参照下さい。

　[測定結果]　電圧：5V、抵抗：9.89KΩで測定

　　① 1.354V → 0.145mA

　　② 1.431V → 0.145mA

　　③ 1.304V → 0.132mA

　　④ 1.049V → 0.106mA

　　⑤ 0.641V → 0.060mA

　ということで、①と②を採用することにします。

■部品を全部取り付けました。（2016年5月18日追記）

ダイオード、コンデンサー、コイル、トランジスターの順番で取り付

けました。

真ん中の基板は、プロテクター基板です。ミュート機能とＤＣ漏れを

検知してスピーカーを守る機能を持っています。

■やっと音がでました。（2016年6月4日追記）

またいつものように100均のトレイで仮組み立てです。

最初はまんなかのプロテクション基板が上手く動かなくて、いろいろ

設計者のたかじんさんに問合せして、トランジスターとダイオードを

１本づつ交換しやっと音がでるようになりました。

電源はとりあえず、秋月の12V4AのACアダプターです。

なかなか素直でいい音してます。

さぁ、ケースを準備しないと！