レビューメディア「ジグソー」

EOS Mは使えるカメラになった・・・

昨年一眼レフをEOS Kiss X5からEOS 70Dに買い換えた。

その後EOS Kiss X7を追加し、

更に、外付けストロボ270EXII追加。

X7でワイヤレスライティングするために90EXを追加してきた。

そんな状態で、ミラーレスE-PL5や、コンデジRX100M2の稼働率が下がっていることに気付いた。

 

そこで、E-PL5とRX100M2を処分し、キヤノンのミラーレスEOS M2を導入することにした。

EOS M2を選んだのは、キヤノン製なので、外付けストロボが使いまわせることと、純正レンズマウントアダプターを使うことで、一眼レフ用のEF/EF-Sレンズが使えるから。

つまり、周辺機器を含めたシステムの統一化が狙いだ。

 

今までEOS Mシリーズを避けてきたのは、初代EOS M発売時のAF性能の悪さから。

ミラーレスカメラでは後発メーカーであるにもかかわらず、先行する他社に大きく見劣りするAF性能によって、食指を動かされることはなかった。

その後、EOS Mシリーズは、EOS M → M2 → M3と進んだが、M3はサイズや機能などからM2の上位機的な位置付けで、昨年秋にM2の本来の後継機的位置付けのM10が追加されている。

 

では何故今回、M2を選んだのかというと、M2が昨年購入したKiss X7に採用した撮像素子やAFシステムを採用していることがわかったから。

EOS Kiss X7のライブビュー時のAFシステム(ハイブリッドCMOS AF II)は、そこそこ使える性能であるが、M2は更に改善されているらしかった。

 

仕様を見ると、かなりX7に近いことがわかる。

システム比較
仕様比較

 

既に量販店店頭にはM3/M10しか無く、M2は見掛けなくなってきているため、改めて確認できないところにやや不安はあるが、以前操作した時の記憶から、AF性能を求めるときは70D/X7を使い、普段使いはM2で対応できるものと判断した。

 

EOS M2(ベイブルー)ダブルレンズキット
EOS M2(ベイブルー)ダブルレンズキット

本体と標準ズーム、単焦点パンケーキ、マウントアダプター他
本体と標準ズーム、単焦点パンケーキ、マウントアダプター他

 

18-55mmの標準ズームと22mm単焦点の付属するダブルレンズキットを購入。

 

更新: 2016/01/15
デザイン性

マットブルーとブラウンで渋く・・・

本体色は、Mで限定カラーで発売され、M2では後から追加されたベイブルーを選んでみた。

 

標準ズーム+別売りフード
標準ズーム+別売りフード

ベイブルーは、マットなディープブルーで、前面のグリップと側面のラバー部分はブラウンのツートーン仕様だ。

落ち着いた色合いで、EOS Mシリーズでは人気のカラーだったが、M3/M10には用意されなかった。

 

シャッターボタン周りはモード切替SWになっている。

 

 

背面のSW配置は、EOSシリーズを使っている者にとっては、戸惑うことは無さそうだ。

 

X7と比較すると、更に小さいのがわかる。

 

パンケーキ装着状態での比較
パンケーキ装着状態での比較

標準ズームでの比較
標準ズームでの比較

X7が大きく見える
X7が大きく見える

 

APS-Cサイズの撮像素子を持つミラーレスは、レンズが大きくなるので、大柄に見えるが、実際にはオリンパスのPENシリーズよりも小さいくらいだ。

 

重さもバッテリー、SDカードセット状態で約275gしか無い。

単焦点のパンケーキレンズEF-M22mm F2 STMは105gと軽く、本体にセットした状態で380gなので、本体のみで407gのX7よりも軽い。標準ズームのEF-M 18-55mm F3.5-5.6 IS STMだと210gなので、セット状態で485gとなるが、X7+EF-S 24mm F2.8 STM(532g)よりも軽いことになる。

 

 

 

更新: 2016/01/09
操作性

X7同様、タッチ液晶をうまく使えば・・・

モード切り替えダイヤルは、EOS Mよりも一つ増え、フルオートの『インテリジェントオート』、シーンモードを集めた『かんたん撮影ゾーン』(1)、P/Av/Tv/Mの切り替えができる『応用撮影ゾーン』(2)、動画モードの切り替えとなっている。

 

かんたん撮影ゾーンや応用撮影ゾーンでのモード切替は、タッチパネル操作となる。

慣れの問題かもしれないが、ダイレクトに選べるモードダイヤルのほうが分かりやすく、素早い切り替えが可能だと思える。

 

ファインダーを持たないM/M2では、通常画面での表示には限界があるが、[INFO]ボタンを押して画面表示を切り替えていくと、一眼レフEOSと同じUIで現在の設定状態を確認することができる。

 

設定状態の確認画面は見慣れたもの
設定状態の確認画面は見慣れたもの

 

電源が切れている状態からでも、再生ボタン(▶)を長押しすると、電源が入って撮影画像の確認ができる。この辺りはコンデジチックだけど便利だ。

 

更新: 2016/01/10
使用感

バッテリー持ちの悪さが弱点か・・・

一番気になっていたAF性能だが、実使用ではそれほど気にならない。

PENシリーズなど、他社のミラーレスと比較すると遅いのは確かだ。

しかしながら、同じシステムを採用するKiss X7よりも速く、動きモノを撮るのでなければ実用に耐えるものと思える。

 

弱点と思えるのは、AFよりも、バッテリーの持ちの悪さだと思う。仕様上の撮影可能枚数は230枚。初回使用でバッテリーが活性化していないこともあるだろうが、実使用で100枚程度撮影したところでバッテリー交換表示が出た。

 

使用するバッテリーはLP-E12で、X7と共通なので、予備バッテリーを共用できるのは嬉しいところだが、追加購入をしたほうが良さそうだ。

 

バッテリーLP-E12はX7と共通
バッテリーLP-E12はX7と共通

 

キットのパンケーキEF-M 22mm F2 STMは、すこぶる評判の良いレンズだが、実際に使ってみると、その良さが実感できる。

フルサイズ換算35mm相当の画角は、今までPENで常用してきた17mm(換算34mm)とほぼ同じで、いわゆる準広角レンズだが、普段使いに丁度良い好みの画角だ。

その上、開放F値が2.0と明るい。今まで使ってきた17mmF2.8よりも、実焦点距離が長く、開放F値が1段明るいことから、綺麗にボケてくれる。

周辺までシャープな写りで、絞り開放でも安心して使える。もともとが明るいレンズなので、F2.8まで絞れば更にシャープさが増す。

最短撮影距離も15cmと短く、寄って撮れる使い勝手の良いレンズだ。

 

標準ズームは、EF/EF-S比較ではコンパクトだが、m4/3のレンズと比べると大きい。

それでも普段持ちできるサイズだ。

 

購入後にわかったのだが、M2にはWiFiが搭載されている。

70Dでも使用しているCamera Connectを使用し、撮影した写真の転送だけでなく、リモート撮影もできるし、WiFi内蔵カメラ間での写真転送も可能で、70Dとの間で写真の相互転送が可能だった。

 

WiFi内蔵カードもあるが、カメラ自体の内蔵WiFiのほうが、バッテリーへの負担も少なく、機能が優れているので、WiFiが内蔵されているのは嬉しいことだ。

 

更新: 2016/01/13
拡張性

EOSシステムが活かせる

今回のEOS Mへの買い替えの大きな狙いが、システムの統一化だ。

EOS Mなら、一眼EOS用の周辺機器が使える。

 

外付けストロボは、そのままで使用可能だ。

 

スピードライト 270EX II装着
スピードライト 270EX II装着

 

流石に430EX IIじゃ大きすぎるが、270EX IIなら使える大きさだ。同梱の90EXはハイスピードシンクロやバウンスができないが、270EX IIならば可能だ。

90EXをマスターにして、ワイヤレス多灯ライティングも問題なく出来た。

 

そして、同梱のマウントアダプター。

 

マウントアダプター
マウントアダプター

本体側
本体側

 

これは、本体側がEF-Mマウント、レンズ側がEF/EF-Sマウントになっており、一眼レフ用のEF/EF-Sレンズが使用可能になる。

メーカー純正なので、AF、絞り制御、手ブレ補正などの機能もすべて動作する。

 

EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS STM
EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS STM

EF-S 55-250mm F4-5.6 IS STM
EF-S 55-250mm F4-5.6 IS STM

SIGMA 10-20mm
SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM

 

 

手持ちのレンズで確認してみたが、全て問題なく動作することがわかった。

レンズが共用できるのは嬉しいことだ。

 

システム統一は成功といえる。

 

更新: 2017/03/26

<関連する持ち物> 随時更新

■ 液晶保護フィルム

■ 予備バッテリー

■ バッテリーチャージャー

■ ストラップ

■ 使い勝手の良い単焦点パンケーキレンズ

■ レンズフード

 

■オールドレンズを愉しむ・・・

 

■ フィルター

■ ボディジャケット

■ ホットシューカバー

 

■ レンズケース

■ フィルターケース

 

■ 三脚

 

 

  • 購入金額

    40,176円

  • 購入日

    2016年01月03日

  • 購入場所

    ムラウチドットコム

コメント (6)

  • atsuo@tokyoさん

    2016/01/10

    価格がこなれた M2に手を出すか、新機能の M3に手を出すか悩むところですよねぇ。

    私はキャノンオンラインショップの初売りで M3の調整品が出ており、悩んでいる内に売り切れていました(^^;

    これは待てという啓示だと思い大人しくしていようと思ったのですが、ねおさんとは逆にオリンパス(E-P5)に手を出してしまいました...

    フォーサーズはキットレンズしか持っていないのに(^^;;;
  • jakeさん

    2016/01/10

    M3はブロガーさんで愛用者がいますね。
    軽くて写りが良いんだとか。
    Wi-Fiによるデータ転送も活用できますね。

    ミラーレスは軽量コンパクトで高画質ですが、やはり電池はネックですかね?
    α6000も撮影中にどんどん電池残量が減るので、ちょっと不安になります。

    かつてのフィルムカメラが予備フィルムをもったように、予備電池を保つ必要があるのかもしれないですね。
  • ねおさん

    2016/01/10

    atsuo@tokyoさん、コメントありがとうございます。

    しっかりとしたグリップを持ったM3は、ホールド性を考えると良さそうですし、操作性も良くなっていますね。
    今回、コンパクトさを優先したことと、何よりも底値となっった今、お買い得感の高いM2を選んでみました。

    E-P5も、次期モデル発表間近のようですね。
    17mm F1.8とVF-4がセットになったモデルは、心惹かれる存在ではありましたが、今よりも大きくなる本体サイズから、候補から外れました。
    PENシリーズ最上位モデルで、魅力的なカメラなんですけどね・・・
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