先日掲載した、Ryzen 7 1700のプレミアムレビューに際し、組み立てたPCを収納するケースとして選んだのが、このCORSAIR Carbide 100R Silentです。
ケースに関しては、現物を確認して買いたかったので、地元の販売店で入手できるものというのが第一条件でした。仕上げがどうこうという問題ではなく、とにかく大きいものを避けたかったためです。現在メイン級のPCではAntec SOLOシリーズ(SOLO II含む)を使っていることが多いのですが、少なくとも幅や奥行きがこれよりも極端に大きくないものを選びたかったのです。そうしないと、置く場所が確保できませんので…。
従って、本来ケースを選ぶ上で気にする堅牢性や冷却性能、静音性などの要素はすべて二の次という選び方となりました。マザーボードは初期の段階からASUS PRIME X370-Aにすると決めていたため、MicroATX以下対応というケースも自動的に候補から外れます。
結果としては何種類かが見つかったのですが、ここでやはり秋葉原との違いを痛感させられます。というのも、条件を満たすものは一応いくつか見つかったのですが、どれもケースとしての出来は悪いのです。仕方なく、いくつか出てきた候補の中から、
・3.5インチ(HDD)搭載可能数3台以上
・フロントパネルの扉がない(光学ドライブ等に直接アクセス可能)
・5インチベイ2個以上
・ケースファンの増設が容易
という条件を満たした、CORSAIR Carbide 100R Silentというケースを選んでみました。
3.5インチHDDを4台搭載できる割に外寸は大きくない
それでは、早速本体を見てみます。
オーディオ入出力やUSB端子はフロントパネルの最上段となっていますが、個人的には最上段よりは低めの位置についていて欲しいところでした。まあ、オーディオ入出力は多分使わないと思いますが…。
側面です。今時流行りのクリアパネルではなく、オーソドックスな側面となっています。個人的にはクリアパネル不要派なので、これで全く問題はありません。なお、反対側の側面についても、パネル形状はこれと近いものとなっています。こちら側の面だけ、手回しネジでとめられているという違いはありますが…。
内部のレイアウトです。電源ユニットはケース最下部に取り付ける形となっています。3.5インチまたは2.5インチのドライブは計4台搭載することが可能で、普段起動用SSD1台と、データ用HDD3台という構成とすることが多い私にとっては丁度手頃なものとなっています。ケースファンがフロント/リアに各一箇所装着済みである点も好印象です。
ネジや小物などは、3.5インチマウンターにくくりつけられた小箱の中に納められていました。組み立ての間に他からネジを持ってくる必要はありませんでしたので、必要な分だけきちんと用意されていたということでしょう。
強度は期待しない方が良い
形状や仕様については、私の希望に近いものであり、その割には安価な点はこの製品の大きな魅力となっています。
ただ、それでもこのケースについて評価を辛くせざるを得ない理由は、明らかに強度・剛性がないという点です。
私の場合PCを組み立てた直後は、何かあった際に容易に対処できるよう、縦置きのケースでも横に寝かせたまましばらく動かします。今回もそのようにしていて、一通りチェックが済み、OSのインストールも終わったため、サイドパネルを閉じて本来使う部屋に持っていこうと、閉じたサイドパネルを少し強く押さえたのです。
すると、何とサイドパネルが手の形に思い切り凹んでしまったのです。私も元々安いケースを使うことが多く、出来の悪い製品は数々見てきましたが、ここまで側面の強度がないケースは初めてでした。クリアパネルの製品を選択しておけば、比較的厚手のアクリル板ですので、ここまでひどい強度ではなかった可能性が高いのでしょうけど…。
また、製品名に「Silent」と付いてはいるものの、どちらかというとこのケースはエアフロー重視の構造となっていて、特に静音性に気を遣っているようには見えません。強いていえばリアパネル側のファンにはコントローラーが用意されていて、回転数を落としておけば風斬り音は低減できますが。
実売価格で8千円ですから、その程度といわれればそれまでなのですが、少し力をかけただけで変形するパネルというのはさすがに勘弁して欲しいところです。
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購入金額
8,100円
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購入日
2017年12月23日
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購入場所
PC DEPOT
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