ペンタックスの一眼レフカメラ、ボディのみです。
Wレンズキットを狙ってたんですが、手持ちのK-rが現役で動くのでボディのみ買い増ししました。
1世代前のエントリーモデルぐらい
最新型モデルではないので、スペック的には「そこそこ」という感じでしょうか。
単純な画素数なら、キヤノンEOS KISS7より上の20Mピクセルです。
とはいえニコンD5500やソニーα6000が24Mなので、負けてますね。
マイクロフォーサーズ陣営は16Mピクセルなので、そっちには勝ててます。
※ちなみに20MピクセルのAPS-Cセンサーはソニーα58あたりと同じ。
電池の持ちは、ミラーレスの200枚台を上回ります。
キヤノンの400枚と並ぶぐらいですが、ニコンの800枚には負けます。
ペンタックスでは伝統だった「乾電池への対応」が削除されましたが、アドバンテージが消えただけですので、あまり心配しなくても大丈夫でしょう。
レンズのラインナップは、社外品がやや少なくなります。
圧倒的なシェアを誇るキヤノンとニコンには負けてしまいます。
シグマ、タムロンもありますが、癖の強い単焦点が揃ってるのは純正品です。
また、安価なレンズアダプターを追加してM42レンズが使えるのは、他にないメリットです。
ディープな沼にハマりやすいカメラだといえます。
見た目ほど、大きな変化はない
店舗で確認した限り、大きな変化はモードダイヤルの位置でしょうか。
K-r:軍艦部の右側 → K-S1:背面液晶の右側、十字キーの外周、に引っ越しました。
……乗り換えで影響する変更は、たったこれだけです。
ただしモードダイヤルは意外と回しにくいです。
ファインダーを覗き込みながらのモード変更は、ちょっとやりにくいです。
慣れが必要です。
他の操作は何も変化しません。
露出補正をするなら、シャッターボタンの左手前にある±ボタンを押しながら背面のダイヤルを回す。
これはK-r……どころか、もっと前の*istDsから変わってません。
設定メニューも、項目の変化こそありますが、だいたい同じです。
細かく写せるが、不安要素もあり
40mm F2.8のレンズをつけて撮影してみました。
全体的に言えるのは、
- 日中は細かい描写が際立ちます。
→キレがよすぎて垂直や水平の傾きが目立ちます。……本体に水準器がついてません。 - K-rでは気付かなかった?K-S1+40mmはパープルフリンジが出やすいです。
→少し絞ってF3.5ぐらいで消せます。 - K-rもそうでしたが、全体的にノイジーです。ただし縮小したら見えません
※ソニーが真逆です。ノイズをほぼ消しますが、時々やりすぎて塗ったようになります。 - AWBがややアート寄りです。色としての正確性よりも記憶や印象に近い色です。
ローパスレスかつ20Mピクセルという画素数のが効いてるのか、ビルなどの細かい描写はぐっとリアルになった感じがします。
撮影中、結構頻繁に色のモードを変えました。
中でも「リバーサルフィルム」がお気に入りです。
JPGだと設定によって色調や濃さが強烈に変わります。いじるならRAW撮影した方がいいでしょう。
有楽町の駅前はまだイルミが飾ってありました。夕暮れ時で少し暗かったんですが、あっさりと増感して手持ち撮影ができました。
樹皮の描写がぐんと細かくなった気がします。
このあたりで気付きましたが、パープルフリンジが出ています。
K-rでは気づいてませんでしたが、F2.8開放だと出てしまうようです。
対処に気づくまで頻繁に紫がでてます。
→→対策としては、2段ほど絞ります。F3.5まで絞れば、ほぼ消えます。
銀座界隈は、こういう絵画にすると手が疲れそうなテクスチャのビルがたくさんあります。
どこまで描写できるか?はカメラのセンサーにも依存するんじゃないでしょうか?
K-rで同じ場面は試してませんが、こっちのが鋭く描いてるようです。
こういう色合いと質感、プロっぽくていいですよね。
等倍だと結構ザラザラなんですが、縮小するとノイズというより質感なのかなと思います。
カメラにとってはイジメのような表面ですよね……Diorのビルです。
奥のネオンサインは盛大にパープルが出てます。絞り開放だからです。
※このあたりでは現象に気づいてても対策してなかった。
当たり前のように撮影してますが、コレ、夕暮れ時に人混みの中を手持ちで撮影してます。
さらっとISO感度は1600か3200です。
K-rではなんとかできましたが、*ist Dsではほぼブレてました。
時代は進歩したんだなと思い知らされますね。
適当に撮影した割には、好きな一枚です。
このぐらいの明るさだと、無理に階調がトんだりしないですね。
タクシーがこんなテカテカだとは見えなかったし、周囲ももう少し暗かった気がしますが、カメラを通すと少し変わって写るのだなと理解できる一枚です。
焼き物屋のディスプレイに収まってた木像と、ステッカーが気に入ったので撮ってみました。
これ、明らかに記憶より明るく鮮やかに写ってます。
でも、この方が写真「らしさ」があるなと思いますね。
そろそろスマホだとノイズでザラザラしたり、手ブレしだすレベルです。
借りてるα6000と決定的に違うのは、こういう場面だと感じています。
パット見の写りを無視してでも、暗い場所は暗く写すという方向性です。
今のカメラなら増感した画像と合成して後ろの人だかりもハッキリ見せて、なおかつ手前の赤っぽい店構えも記録できるんでしょうが、好みの問題でしょうね。
ムリは百も承知ですが、40mm単焦点+手持ちで夜景です。
パープルフリンジ対策に少し絞ってF3.2で撮影しています。
拡大しないとわかりづらいですが、レインボーブリッジの構造部分や、埠頭のガラス張りの建物のフレームがキッチリ記録されています。
このカメラだとISO6400くらいまでが、ノイズの許容範囲かな?と思います。
最大まで引き上げるとISO51200ですが、普通に撮影するだけで心霊写真みたいなドロリとした写真になります。何が何でも撮影しなければいけないとき以外は使えません。
「最先端へのこだわり」を捨てられれば、おトク
2014年9月末、K-S1が発売された時の値段は7万円台半ばでした。
ところが、2015年12月末。現在は3万円台前半になっています。
……たった1年と数ヶ月で半額以下に値下がりしたんです。
間違いなく安いです。
贔屓目に言っても目新しさはありません。
ペンタックスは次の春に35mmフルサイズの発表を控えていますし、そうでなくてもK-S2やK-3IIなどがラインナップに並んでいます。
ただ、最先端の機能がないだけなんです。基本はしっかり押さえられています。
当時のエントリーモデルK-50と、上位モデルK-3の中間を狙ったようなスペックです。
- ローパスフィルターレスのCMOSセンサー。画素数は20Mピクセル
→このセンサーは最新モデルK-S2にそのまま搭載 - ISO感度51200まで対応。
→これもK-S2と同じ - 従来モデルK-50よりも新しい処理エンジン。
→この辺は世代ごとにアップデートされてるので、新しいほどパワフルで魅力的。 - プリズム式のファインダー。
→K-rは安いミラー。キヤノン、ニコンもエントリー機はほぼミラー。 - 2軸手ブレ補正。旧型ですが3.5段分の補正能力あり
→K-rだと3段分なので、少しよくなってるらしい - KAF2マウントのパワーズームのみ非対応。原則、Kマウントなら使用可能
- SDXCカードまで対応。UHS-Iまでの対応。
→UHS-2などの超高速カードには非対応。 - GPS、Wi-Fi、NFCは全て省略。
→GPSは外部ユニットで対応。
→Wi-Fi、NFCはSDカード内蔵型ならOK。ただし公式にEye-FiとFLUCARDのみ。
-
購入金額
34,000円
-
購入日
2015年12月27日
-
購入場所
ビックカメラ有楽町
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。