ペーパードリップで美味しい珈琲を淹れる 簡単なコツをお伝えします。
ペーパーは他社製でも違いは感じませんが、ドリッパーはメリタがオススメ。
※ 登録先は2〜4杯用ですが、写真に登場するのは1〜2杯用と4〜8杯用です。
AS樹脂製 メリタは容量に応じたひとつ穴で最適化
メリタのドリッパーはAS樹脂製で、とても丈夫です。
不注意から落下させても、割れる心配はほとんどありません。
最下部に抽出口として「ひとつ穴」が開けられていますが、よく見ると1〜2人用と4〜8人用では穴の大きさが違います。
1〜2人用の方が小さく開けられているんです。
理由は、少ない湯量で淹れる1〜2人用の抽出時間と、多くの湯量を使う4〜8人用との間で最適化を図っているからでしょう。
小さなドリッパーに大きな穴だと、あっという間にお湯が落ちてしまいますし、逆だとお湯の滞留時間が長すぎてしまいます。
また、キチンと成形されたフィルターの内側を見てください。
100均にも良く似た製品がありますが、その内側に刻まれたリブは低いんです。
メリタの高いリブは、紙フィルターとドリッパーの間に隙間を作ることができます。
100均のドリッパーはリブが低いので、ペーパーが樹脂ボディにくっついてしまいます。
これでは、抽出液ではなく、お湯がそのまま落ちる様に見えます。
100均の製品には、その数倍の価格の製品と変わらない品質を誇る商品が数多くありますが。
ことコーヒードリッパーに関しては、メリタをお選びになることをオススメします。
私の使い方
ここでは1杯淹れの作法を書きます。
珈琲豆は、最細目で挽きます。
粗挽きも美味しいですが、ペーパードリップには最細目が最適です。
もし粗挽き豆をお使いになるなら、ネルドリップをお勧めします。
ペーパーの外箱に詳しいですが、フィルターの接着面は互い違いに折り込みます。
そして底部にマチを成形し、樹脂ボディにフィットするように置いてください。
ドリッパーをコーヒーカップの上にセットします。
次にペーパー全体を濡らすようにお湯を注ぎます。
これでドリッパーとカップの湯煎を兼ねます。
隠れた目的がもうひとつあります。
中学生時代にペーパークロマトグラフィーの実験をなさったと思いますが、乾いた紙は水分をどんどん吸い込みます。 濡らしていないペーパーにコーヒー豆を入れてお湯を注ぐと、最初の美味しい成分が紙に吸着されてしまいます。
後述しますが、珈琲はお茶と違い、最初が一番濃くて、後になればなるほど薄い抽出液が出ますので、よい所を紙にあげるのは勿体無いでしょ?
もし上記のアロマフィルターと呼ばれるドリッパーをお使いなら、この濡らす行程は省かれることをオススメします。 理由は、ドリッパー下部の穴が少し上方に移されているので、水が溜まってしまうんです。 溜まった水を取り除くのは面倒なので、紙をセットする前に湯煎する必要があります。
豆の量は8〜12g それで110〜120ccのホットコーヒーを淹れます。
液量に拘る必要はないように思うのですが、できれば細口ポットか、烏口鍋を利用し、細い流れのお湯を20〜30cc程注ぎます。
蒸らされたコーヒー豆が膨らむと思いますが、その膨らみが下がりだすのが確認できたところで
次の行程に移ります。
1杯淹れなら、残りの100cc強をゆっくりと全量注ぎ入れます。
ここでコツと秘密を2つ
1 100ccの珈琲を抽出するのに、おおよそ120〜130ccの湯量が必要ですが、注ぐのはきっちりで
はなく多めの150cc程度を注ぎます。
理由は、最後の一滴は「ダメな一滴だから」です。
紅茶や日本茶は、最後の一滴をベストドロップと呼びますが、珈琲の場合は最後になれば
なるほど薄くなりますし、雑味が共に出ます。
まだドリッパーから珈琲が流れているウチにカップやポットから外すのが肝なんです。
全ての抽出液が出きってしまうまで放置しているコーヒーメーカーのコーヒーは、
要らないものまで含んでいるとお考えください。
2 ドリッパーの縁に残るコーヒーをお湯で落としちゃダメ。
勿体無いと思ってするその作業が、却って珈琲を薄くしてしまうんです。
理由は、外側に残るコーヒーを落とそうと掛けるお湯は、すぐにコーヒーの層を通り抜けて
直に紙フィルターにかかり、そのお湯はそのまま下に落ちるからです。
ドリッパー内にあるコーヒーが、直径6センチの円を形成していると仮定すると
そこにお湯を注ぐ時には、直径4センチの外側は禁止区域だとお考えください。
透明樹脂製ドリッパーを使う場合は、外側から観察すると「お湯のままで落下する」様子が見て
とれますよ。
コーヒーカップの中にいる淹れたてのコーヒーはその作業手順から「下が濃く上が薄い」状態です。
特にストレートでお楽しみになる方こそ、お召し上がりになる前に、軽く混ぜて下さいね。
ポットは、やはりメリタ製が使いやすいです。
広口なので、ドリッパーがキチンとセットできます。
ハンドドリップならではの技
コーヒーメーカーは、ほぼ水蒸気レベルの高温で抽出しますが、ハンドドリップなら自由に温度を設定できます。
基本的に、高温=苦味
低温=酸味 の傾向に流れます。
もしお手持ちのコーヒー豆が苦いとお感じなら、ポットをコンロから外して、少し温度を下げてから淹れては如何でしょうか?
もちろん逆もアリ。 酸味がお嫌なら、チンチンに湧いたお湯で淹れてください。
この辺りの自由度がハンドドリップのメリットです。
コーヒーメーカーのコーヒーって、苦い目が多いでしょ。 上記がその理由です。
どうしてもコーヒー渋が付着します
毎回水洗いしても、そのうちコーヒー渋が付着してしまいます。
清潔面でも味わい面でも、全く問題は無いと思うのですが、定期的にハイター処理を行います。
熱湯にハイターを適量入れたものに、漬け置きし、リブ部分はブラシで擦ります。
それでも新品の状態には戻りません。
ペーパーは毎回新品ですので、ここは仕方ないです。 諦めています。
一度買うと、よほど汚れるか割れるまで買い換えませんので、購入時期や価格は憶えていません。
下記の価格情報はレビュー製作時に置かれていたものをそのままにしています。
今はこちらを愛用中 風味は明らかに変化します
風味は軽い方向に移行しますが 蒸らしに技術を要さないのがアロマフィルターの特徴
ただし底に一定量のリキッドが溜まるため
ドリッパー本体とペーパーを予め温めることはしづらいです
できれば 飲み比べてみてね
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購入金額
605円
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購入日
2015年12月07日
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購入場所
取引先
sorrowさん
2015/12/07
やってはいけないと書かれていること、全部やってます。アバウトなので・・・
フィルターを濡らさずに豆を入れ、へりに付いた豆を洗い落とし、混ぜずにそのまま飲んでます。ハハハ
でも、一番幸せなのは、あ〜いい香りって泡立つ豆の芳香ですね。
フェレンギさん
2015/12/07
ぜひ、次は上の方法を試してみてください。
きっと、同じ豆でも違う味わいがあるはずです。
それと、>あ〜いい香りって泡立つ豆の芳香ですね
よ〜く判ります。 特に顔の下で起こる現象ですもんね。
ミルで挽く時の香りも良いです。 その香りが淹れるコーヒーまで持って行けたら良いのに、、、
と思ってます。