この本に出会ったのは、小学生の頃だったハズ。
当時、封切られた「ネバーエンディングストーリー」の原作小説を読む為に、図書室に向かったところ、既に先客に借りられていた為、返ってくるまでの繋ぎとして借りました。
高度成長期から、バブルへと駆け抜けていく現代社会の大人たちの「時間」への意識の変化。
この物語に語られている「時間貯金」をする大人たちの姿は、重なる、というよりも予言めいていて鳥肌が立ったように記憶しています。(何度も読み返しているので、初読破の感想では無いかもしれません)
恐ろしく深く、そして、痛烈な批判のメッセージが込められた物語であり、決して、児童書の中に数えられるようなものではないテーマを扱っています。
が、小学生の私が、そのメッセージを受け取る事が出来る程に、磨かれた言葉を用いて童話としても楽しめる本になっているのかな。
結構苦さと面白さが半ばしている感じなのですが。
不朽の名作、なんですけれども。
この物語が名作になってしまう社会は、不幸なのかもしれません。
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購入金額
0円
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購入日
2015年10月30日
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購入場所
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