レビューメディア「ジグソー」

ニクロム線と乾電池でスチロール板を自由にカットできます

学研から出版されていた「科学」「学習」。 

男の子が好きだったのは、断然「科学」でした。

ポンプや浮沈子の工作キットで圧力を学んだり、風向計や風速計の模型を作って夏休みの宿題に利用したり。     昭和生まれの方にはお馴染みだと思います。

 

その工作キットに「発泡スチロールを自由にカットできる、ニクロム線を利用したカッター」がありました。

お店で使う「かき氷の旗」は、布製なんですが、風雨に晒され時代がついてしまいます。

スチロール板にカッティングシートを貼り付けて、2nd.ver.を制作し愛用していたのですが、それも痛みが激しくなったのを機に、上記のスチロールカッターを探し、立体的な「旗」を作ろうと思い立ちました。

 

Amazon内で1,500円程で売られているのを見つけ、購入したのは2年半前のことです。

更新: 2015/10/30
実用性

言葉で表すと ヌルヌル

単一電池を2本使用して、ニクロム線を熱する仕組みです。

スイッチを入れると、すぐさま作業に移ることが可能です。

スチロール板を溶かすようにして切断するのですが、その感覚は、まさに「ヌルヌル」。

そうとしか言いようがありません。

とてもスムースに、どこまでも切断作業が行えるのですが、その反面、さっさと作業を終わらせないと、止めている場所が溶けていくわけです。

文字など、複雑な形を切り抜く場合は、一筆書きのように一気に作業を行わず、一辺・一画毎に分けて行うようにすれば安全です。

 

板を直線で分割する作業には向きません。

その場合は、よく切れるカッターナイフを使うのが良いと思います。

壁掛けテレビの隙間を隠すパネル
壁掛けテレビの隙間を隠すパネル

 

もし、綺麗な直線裁断を行いたい場合は、金属板などを治具として使えば良いでしょう。

 

どちらにしても、端材を利用して練習してから本番に臨んで下さいね。

更新: 2015/10/30
使用感

下準備が大事です

端材を利用して、切り抜く感触を得ることができれば、大丈夫というものでもないようです。

 

文様を切り抜く場合も、文字を切り抜く場合も、まずスチロール板にきちんと設計図を移す必要があります。

 

かき氷の旗を製作した手順を書きます。

かき氷の旗を元にして製作した「カッティングシートを利用したものは、A2サイズです。

工作(家庭)用の、この製品では、A2サイズのシートを切り抜くのは困難と考えてA3サイズに縮小することにしました。

まずはコピー機で半分づつ複写し、それを元に型紙を作ります。

氷の文字はA4赤色シート。 波や千鳥はA4青色シートを利用します。

 

文字はA4に収まらないので、分割して切り抜くことにしました。

 

シートに型紙を仮固定し、それに沿うようにしつつデコカッターのニクロム線を進めます。

型紙が動いたり、焦げたりしながらの作業です。

躊躇せずに、一気に作業できるように、練習しておくことが大事だと感じました。

また、デコカッターを動かすのか、それともシートを動かすほうが良いのか?

個人差があるかもしれません。

寄席で観ることができる「紙切り芸」は、紙とハサミ、どちらかを完全に固定して作業なさいません。 やりやすいように作業すれば良いと思うのですが、どちらが自分にあっているのかが判るのは作業後です。 やはり下準備・練習が大事なようですね。

更新: 2015/10/30
スペック

簡単な仕組みです

ボディは、段ボール製です。 

なんならトイレットペーパーの芯とでも言いたくなるような段ボールです。

紙を巧みに加工したねじ山で、電池蓋が固定されます。

筒に取り付けられている金属棒の末端に、スイッチになる切り替えポイントのような部品があります。 この部品を動かして、前述の電池蓋に接触させることで、ニクロム線に電流を流す。

簡単な仕組みでござんす。

これで1500円は高いよ。 それはそうです。

付録でこの種のカッターが付いていた学研の科学は500円程度だったはず。(40年以上前ですが)

しかし、曲線をカッターで切り抜くのは困難です。(少しならできるけど、根気が持ちません)

 

結果をお金に換算すると、それほど高くないかと 思っていましたが、、、、。

更新: 2015/10/30
コストパフォーマンス

オーマイガッ!

同機能の、少し小ぶりな製品が100均でも売られているようです。

 

ダイソーのそれは、まさに学研の付録のような出来栄えです。

 

こちらもトイレットペーパーの芯を利用した、手作り感満載の商品ですが、、、。

 

デコカッター販売元のHPにはテンプレート集をダウンロードできる仕組みがあります。

 

私は、Webアンケートに答えて、デコシート2枚を戴いていますので、星3つにおまけ。

 

予備のニクロム線が2本付属してます。

更新: 2015/10/30
満足度

製品の出来栄えより、作品の出来栄えに満足しました。

出来上がった「かき氷」の旗は、立体的な出来栄えで、とても満足のゆくものです。

 

デコシートの青や赤は、紫外線に強いようで、全く退色しません。

風雨にさらされても、染みが付く心配がありません。

 

軽いので、下部に開けた孔にステンレスワイヤーを通して、ループを作りブロックで固定しています。

  • 購入金額

    1,500円

  • 購入日

    2013年06月頃

  • 購入場所

    Amazon

16人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (4)

  • ぴょんきちさん

    2015/10/30

    すげぇ!\(^o^)/
    そして、このかき氷の旗自体も もちものとして登録すればいいのに(^^;
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