私のPC歴で初めてメイン機となったPC/AT互換機は、Pentium 4 3GHz+i865PEという組み合わせで、既にIDEのHDDは主流から外れつつありSATAが普及し始めていた時期でした。
そのため、PC/AT互換機の常用機でSCSI HDDを起動用に使ったことはないのですが、それ以前のPC-9821シリーズのPCではストレージデバイスをすべてSCSI接続で構成する、ALL SCSI構成としていました。
これはPC-9800系のIDEインターフェースは速度も伸びなければBIOSが4.3GB超えるものを認識しない(後期の一部モデルは除く)仕様であったことで、Windows 2000世代としても使い物にならなかったことによります。アイ・オー・データ機器からはUltra ATA I/Fが発売されていましたが、当時のIDE HDDとSCSI HDDとの間には圧倒的な速度差があったため、性能重視のユーザーはSCSIの方を好んでいました。
当時から既にSCSI HDDはエンタープライズ向けであり、価格もIDEよりは大幅に高かったのですが、サーバー抜き取り品を中心とする中古品は数多く市場に流れていて、私も中古で多くのSCSI HDDを購入していました。
そのときの記憶もあり、当時高価だったHDDなどを格安で見つけてしまうと、ついつい意味も無く買ってしまうことがあります。今回のMAX3147NCもまさにその形で買ってしまったものです。
最近のHDDの基板と比べると部品点数の多さが印象的です。また、シャシーもかなりの重量であり、肉厚の素材が使われていることが判ります。
時代を考えればかなりの性能だった
製品としての特徴は次の通りです。
・容量:約147GB
・対応I/F:Ultra 320 SCSI
・端子形状:SCA2 80P(LVD転送)
・回転数:約15,000rpm
・プラッター枚数:4枚
・バッファ容量:8MB
私の場合この類のSCSI HDDはPC-9800シリーズでしか使わないのですが、PC-9800シリーズに対応するSCSIホストアダプターは最高でもUltra 2 Wide SCSI(転送速度の理論上限値80MB/s)までにしか対応しておらず、このHDDの性能を十分に発揮させることは不可能なのです。
Ultra 320 SCSI対応のホストアダプターであればシーケンシャル速度は90MB/sを超えてくる製品ですが、PC-9800上での動作に対応する上記製品では70MB/s前後が限界でしょう。
もっとも、当時SATA HDDでも最速だったWesternDigital Raptor WD740GDを高性能なPC上で使っても70MB/sを少し超える程度だったわけですから、当時としてはそれでも十分に高速な環境だったわけです。
今すぐに使うパーツではありませんが、元メイン機のPC-9821Rv20/N20の中にはほぼ同じ容量のST3146807LW(10,000rpmのUltra 320 SCSI 146GB HDD)が入っていますので、そのバックアップには丁度良さそうです。
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購入金額
500円
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購入日
2015年09月25日
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購入場所
MARSHAL PREMIUM STAGE リアル店
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