EOS 7Dのサブとして投入したEOS Kiss X7
キヤノンのAPS-C機はストロボを内蔵しているので、逆光時の日中シンクロなどには便利だ。
しかし、外付けストロボを使えば、ハイスピードシンクロやワイヤレスライティングもできる。
70DではSP430EX IIを使用してきたが、X7には大きいので、SP270EX IIを追加投入した。
270EX IIの追加によって、70Dではワイヤレス多灯ライティングも可能になったのだが、X7の内蔵ストロボには、ワイヤレスマスター機能が無いことを思い出した。
「まあ、X7で多灯はしないか・・・」とも思ったが、EOS M用に発売されたSP90EXにマスター機能があることが判明。
新品だと8000円前後だが、EOS Mシリーズのキットバラシが中古扱いで3000円前後で入手できることがわかり、入手してみた。
届いた商品は傷もなく、新品と思える良品だ。これで新品の1/3以下の価格はラッキーだった。
早速X7に装着してみたが、コンパクトサイズで、小さなX7に着けても大袈裟にならない。
ワイヤレス多灯ライティングも、問題なく使用でき、少ない出費で拡張できた。
ワイヤレスマスターとして考えれば充分
SP90EXは外付けストロボだが、ガイドナンバー(GN)は9と小さく、ストロボを内蔵しないフルサイズ機であれば外付けストロボとして使えないこともないが、ストロボを内蔵するAPS-C機では、内蔵ストロボ(70D:GN12、X7:GN9.4)よりも光量が少ないので、外付けストロボとして利用するメリットは無いと言って良いと思う。
ハイスピードシンクロにも対応しておらず、屋外での日中シンクロで絞りを開けてボケを活かした撮影もできない。
その上発光部は固定だから、バウンスなどできない。
単4電池2本なのでチャージは早くないし、ストロボ使用時の持ちも良くないようだ。
そんな良いトコ無しに思えるSP90EXだが、現行キヤノン製スピードライトでは最上位のSP600EX-RTしか対応していない、光通信でのワイヤレスマスター機能を持っているのだ。
多くのEOSユーザーは、ワイヤレストランスミッターとして購入しているものと思われる。
(マスター使用時は光量も1/32なので、電池の消耗も気にならない。)
一度設定してしまえば、ポン付けで利用可能!
SP90EXの本体には、ON/OFFスイッチしか無く、設定はすべてカメラ側から行う。
カメラ側で行った設定は、SP90EXに記憶されるようで、X7で設定後に70Dに装着しても設定は保持されていた。設定変更が必要なければポン付けで利用できるのは便利だ。
電源ONは手動だが、カメラ側の電源OFFに連動してOFFするのは、地味に有り難い。
別途OFFする必要があると忘れそうなだけに・・・
ONも連動してくれるともっと嬉しいのだが、付けてるからって必ず使うとも限らないから、コレはコレで良いのかもしれない・・・
驚くほど簡単に多灯ライティングができる!
設定さえしてしまえば、後は配置の工夫だけ。
まずは、内蔵ストロボ直射で・・・
背後に強い影が出ている。
次は2灯で天井バウンスしてみた・・・
ちょっと配置を変えてみた。
早速やってみたが、右後からの光量が大きすぎたようなので、270側の光量を1/8に落としてみた。
まだまだ工夫の余地は残されているが、難しいと思っていたワイヤレス多灯ライティングが簡単にできてしまった。
70Dであれば、内蔵ストロボだけでできるが、X7でもできるようになったのは嬉しいね。
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購入金額
2,480円
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購入日
2015年10月16日
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購入場所
Amazon
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