ドルアーガの塔三部作で、国産ゲームブックにも目を向け始めたL2さん。
幸いなことに、どちらかというと田舎の土管市にも創元推理文庫を入荷してくれる本屋さんがありまして、そこで出会ったのが「ベルゼブルの竜」です。
第一回創元ゲームブック・コンテスト佳作という事でしたが、改稿されての発売でした。
コンテスト参加者は、当時のL2さんにとって羨望の的でしたので、何というか、面白いんだろうな、という気持ちと、佳作入選のデビュー作なんだからもしかしたら……なんていう烏滸がましい気持ちとの組み合わせで買った覚えが有ります。
(自分でも設定とか冒頭とか書いてみましたが、小学生だったのであっという間に挫折w)
オーソドックスな展開と、考えられた戦闘解決表、物語の魅力、三拍子揃った名作
パラグラフのバランス。
文章のみでも、しっかりと情景が伝わる描写の細やかさ。
作者の茂木さんが、創作した魔界物語をベースにしたからこそ、思い入れが丁寧に魅力を伝える筆致になっているのではないでしょうか。
また、特定のパラグラフを召喚やアイテム使用の為に独立させる手法は、他の作品でもありましたが、ラストの仕掛けは、凄いなあ、と感心しました。
シルヴェストルのモーヴの格好良さは、痺れましたねぇ。
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購入金額
680円
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購入日
1988年08月頃
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購入場所
青雲堂
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