『彼を知り、己を知れば、百戦危うからず』
孫子のこの言葉を聞いたことが無い人はあんまりいないかもしれませんねぇ。
成立時期は、今でも諸説あるようですが、少なくとも紀元前ではあるようです。
この本自体も、1987年初版のハードカバーを1994年に文庫化。
とあるので、現代語訳としても、結構古いものなんですけれども。
元となる「孫子」自体の視点が、普遍的な骨格を為しているので、翻訳(翻案部分あり?)の言葉遣いや、例に上げられた事案についての時代設定はともかくとして、頷かされる事が多いですね。
特に、社会人になって、多様な考え方の人と一緒に仕事をするようになると、腑に落ちるようになった気がします。
会話術の本や、質問力、といった本を読んでいても、同じ考え方に当たったりして、この原典が、紀元前に考えられたという事を思うと、才能の凄味を感じます。
『諄諄翕翕として、徐に人と言るは、衆を失うなり』
(じゅんじゅんきゅうきゅうとして、おもむろにひととかたるは、しゅうをうしなうなり)
「くどくどと話したり、媚びるような言い方をするのは、部下(仲間)の人望を失っているからである」
自分自身の「ああ、こういう所、良くないよなあ」と思う部分なんかは、日本人がまだ、集落レベルの生活をしていたかもしれない時代の書物である、孫子にも載っていたりして、己の不明を恥じる次第でございますw
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購入金額
525円
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購入日
不明
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