以前何枚もご紹介したピアニスト/キーボーディスト紅い流星が中心人物となっている同人サークル=東京アクティブNEETsに所属する「いんどなめこ」がアレンジを手掛けたオーケストラアレンジの艦これ関連CD。紅い流星も1ピアノ奏者として加わるが、他に弦、金管、木管、打楽器などを含む大所帯のオーケストラなので名義としては交響アクティブNEETsを使ってJAZZ系の東京アクティブNEETsとは分けている。
今まで2作目
と3作目
を先に紹介したが、1作目を持っていなかった。「同人CD」に属するもののため、流通経路が限られ、それゆえ潤沢な供給ができるほどは造らないのか、ちょうどプレスの谷に来たのか実店舗では1作目が欠品だったのだ。
しかし先日在庫が復活しているのを発見してすかさずゲット。ゲームの方は触ったことがないのでよくわからないが、曲から受ける印象としては2作目、3作目よりは激しさやアピール度がやや低く、ベーシックな感じ。これはゲームにおいてイベント音楽などではなく、基本画面の音楽となっているのか、それとも1作目で「こなれて」いないのか。
「鎮守府の序曲」はとっかかりのドラマチックな一節の後はオーボエの優しげなメロディが穏やかなイメージ。金管が入って徐々に盛り上がる。戦いに向けた高揚感が感じられる。原曲は「母港BGM」とのことなのであまりアドレナリンが出すぎてもね?w
行進曲風の(もしくは戦い系アニメの軍隊進撃シーン??)「昼戦~戦乙女の行進~」はかわるがわる主旋律を取り合うトランペットやトロンボーン、ホルンなどの管楽器類の音の対比が気持ちよい。そして「前へ前へ」という感じを受けるリズム。これは打楽器隊イイ仕事してますワ。
「鉄底海峡の死闘」はオーケストラの良いところが前面に出た良曲。マーチングバンドのように盛り上がる勇壮なリズムと潮のように寄せては返す弦のうねりに乗って、ラッパ隊の押して!引いて~のダイナミックなメロディが高揚させる。所々にフルートの和笛のような物悲しくも美しい調べが切り込み、緊迫感溢れるこの曲に悲壮さまで付け加わった感じ。
このあとに制作された“第二次”、“第三次”へと続く「ところどころにピアノのフレーズが目立つオーケストラアレンジ」というのはすでに確立されているけれど、曲そのもののアピール度具合としては一歩譲るかな。でも原題からするとプレイしていればよく出会いそうなシーンのBGMも含まれるので、提督の方々にとってはなじみが深くてむしろ好まれるかもしれないけれど。でもこのシリーズ、今年(2016年)の夏のコミケでついに“第四次”の発表。今まで続く人気作品群へと成長する礎はこの作品にある、と思うと「なくてはならない」作品です。
【収録曲】
1. 鎮守府の序曲(母港BGM)
2. 出撃~水平線の彼方へ~(海原越えて)
3. 昼戦~戦乙女の行進~(砲雷撃戦、始め!)
4. 工廠ワルツ(補給BGM)
5. 栄光への夜戦(夜戦!)
6. 南方海域を突破せよ(全艦娘突撃!)
7. 鉄底海峡の死闘(決戦!鉄底海峡を抜けて!)
「全曲ダイジェスト(公式)」
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購入金額
1,542円
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購入日
2016年08月07日
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購入場所
メロンブックス
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