先日掲載したズームレンズ、XF 55-200mm F3.5-4.8 LM OISはこのボディーで使うために購入したものです。
上記レンズ購入時点では、まだ購入するボディーは確定していなかったのですが、X-E1かX-E2にするということはほぼ決めていました。あとはいくつか目を付けていた中古品のどれにするかという選択だったのです。
実は本命だったのはX-E1のレンズキットで、状態の良い中古が税込み5万円を少々超える辺りで出ていたのです。これでも良いかと思っていたのですが、決心する直前に売り切れてしまい、また振り出しに。
そこで臨時収入もあり少し予算枠を増やしたところで、目にとまったのがこのX-E2でした。多少欠品はあったものの、この機種にしてはまずまず安かったので、思い切って注文してしまいました。出来ればXF 18-55mm F2.8-4 R LM OISも欲しかったので、レンズキットを選択しました。
本体の写真は雑に撮ったものですが…。
このシリーズらしい、フィルムカメラライクな外観と操作性です。X-T系はごく普通の一眼レフをモチーフとしているのですが、X-E系はレンジファインダーのカメラをモチーフとしているため、より好き嫌いがはっきりとしそうです。
意外と使えるWi-Fi
レトロな外見ではありますが、Wi-Fiなど最近の標準的な機能はきちんと装備していて、この辺りは先代X-E1に対して大きなアドバンテージとなります。
私が持っているミラーレスでは、現行世代となるCanon EOS M3はやはりWi-Fi対応であり、スマートフォン連携などに関してはどちらも充実しています。
一方でPC連携に関しては意外な差があり、X-E2では用意されている「PC AutoSave」というアプリケーションを利用することで、PCに直接ファイルを転送出来るのですが、EOS M3では「Canon Image Gateway」というクラウドサービスを経由しなければ、PCにファイルを転送することが出来ないのです。
確かに外出先ではクラウド経由の方が便利かも知れませんが、「PC AutoSave」をノートPCにインストールしておき、モバイルルーター環境で利用出来るようにしておけば、家庭内と同様の使い勝手で利用することも出来るわけですから、FUJIFILMの方式の方が柔軟性があって便利です。
もっとも、「PC AutoSave」がWindows Serverで動いてくれれば、常時稼働しているファイルサーバーに直接転送出来て便利だと思ったのですが、生憎Windows Server 2008 R2にインストールしても転送先としては認識されませんでした。
EVFは見づらいが、撮れる画は魅力的
率直に言って、本体左側に配置されるEVFの使い勝手は全く良くありません。私の利き目が左だったらまだ良いのでしょうが、私の利き目ははっきりと右目であり、特に眼鏡をかけたままだとEVFは使い物になりません。この辺りはX-T系のオーソドックスなレイアウトが理想型です。
その一方で、販売店でX-T1の展示機を使ってみると、各部の操作性が何かしっくりとこないのです。単純な操作はX-E2の方がずっとしやすいという印象です。フジフイルムは新モデルを作る際にユーザーの声をフィードバックするようなのですが、あまり柔軟に取り入れすぎても一貫性が保てませんし、メーカー側で一つ決定版を用意してしまった方が良い気がします。
簡単ではありますが、作例を用意してみました。全てAdobe Photoshop CS6でサイズのみ縮小(X-E2とNEX-5Nは縦横50%に、EOS M3は縦横40%に)したものです。比較用の作例はSONY NEX-5N+E 18-55mm F3.5-5.6 OSS、Canon EOS M3+EF-EOS M+EF17-40mm F4L USMで撮影しています。適当に撮っただけですので、画角などが若干異なってしまいますが、ご勘弁下さい。
NEX-5N + E 18-55mm F3.5-5.6 OSS
X-E2 + XF 18-55mm F2.8-4 R LM OIS
NEX-5Nだとさすがに少々平面的に写ってしまいますね。EOS M3は組み合わせているのが一応Lレンズですので、CMOSセンサーの世代差もありNEX-5Nとは格の違う描写となっています。
一方で画素数も劣っていますし、レンズの値段も結構違うX-E2ですが、予想以上に健闘しています。画面端のボケなどはさすがにEOS M3 + EF 17-40mm F4L USMには劣りますが、中心部の解像感や質感は決して負けてはいません。むしろフジフイルムの製品独特の被写体に独特の存在感が出てくるような描写は魅力的です。
このくらいの描写を、手に持つと少し頼りなさすら感じるX-E2 + XF 18-55mm F2.8-4 R LM OISでしてしまう辺りが、このシリーズの大きな魅力となっています。
これ以外の作例につきましては、使用するレンズの方で追加していきますので、以下のレンズのレビューからご覧ください。
メインカメラとしては今後もEOSシリーズを使っていくことになると思うのですが、サブカメラとしてはEOS M3よりもこちらを使っていくことになるような気がします。
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購入金額
73,224円
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購入日
2015年07月26日
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購入場所
ソフマップ・ドットコム
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