いきなり全然違う方の画集のリンクを付けて、始まるレビュー。
リンク先とは、全く、対照的な絵柄ですが、これもまた、私の大大大好きな画集です。
竹本泉さんの絵の変遷が分かる作品集なのですが、それでも、一貫して感じる『ほんわか、やわらか』な空気が素晴らしいです。
私のイメージでは、もっと最初から今の絵柄だったように感じましたが、中々の進化の歴史でビックリです。
でも、芯を通る造形の柔らかさは、全く変わる事が無くて、いつの作品を見ても、ペンタッチの変遷が有るのにも関わらず、居心地の良い雰囲気です。
とはいえ、竹本氏の神髄は、SF(すこしふしぎ)な作風ですね。
歌で恐竜と交流して操る、恐竜使いのお話とか、単なる先生と教え子の恋愛→結婚なお話とか、目つきが悪いだけの女の子のお話とか。
どうやって膨らませると面白くなるのか、と悩みそうなお話なのに、『ほんわか、やわらか』で面白いのですよねー。
「太陽が沈んだまま、昇ってこないよー」みたいなお話で、
「じゃあ、山に化石化しているのを掘り出して、新しく打ち上げよう」
なんていう結末があったり、なかったり。(あくまでL2さんの中のイメージによるストーリーです。竹本氏の作品として実在している可能性は薄いです)
作品を包む空気が、滲みだして来て、主線だとか、彩色だとかを超越した柔らかさを感じられる所がお気に入りの理由です。
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購入金額
2,307円
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購入日
不明
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購入場所
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