改良版が出たということで、買ってみました。
変更点は、
- 基板が新バージョン
- 最初から12MHzのクリスタルを搭載
- ファームウェアがVer1.0系のXTAL仕様
- 拡張用のピンソケットがユニバーサルボードと同じピッチになった
くらいですか。
少し価格が上がって、税抜きで1500円になりました。
コアになるマイコンは変わっていません。
BASICもあまり変わっていませんが、マシン語に近い記述ができるようになりました。
I2Cバスの読み書きもできます。
チャチですが、さくっと触れるコンピュータとして優秀じゃないかと思います。
小学生の学習用だけにするのはもったいないです。
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購入金額
1,620円
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購入日
2015年07月11日
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購入場所
秋月電子
Schrödingers Katzeさん
2015/07/15
ただ、使い道が難しいハードウェアであるとは思います。
コストパフォーマンス比として、カード型などの小型PCや、ボードは細かいチップや、必要な機能を持ったパーツを実装してしまうことで素直にパフォーマンスが出てるんですよね。量産効果もあって、あっちは、回路の規模がそもそも違いますし。
そういう意味では、実用性という面では、安さと組み立てやすさのためにあきらめたものが多すぎるとは感じます。多分自前で制御してる表示周りや入力周りをとめてしまえば結構な演算速度(まぁ、今の世間のそれを考えると微々たるものではありますが、かつてマイコンと呼ばれていたPCとは比較にならないほどの)が出るわけでして。
そういう実装の機種ありましたねぇ…演算したいときにはパフォーマンス稼ぐために画面消すとかw
ですから、「コンピュータ」としてみるよりも、電子工作キットとしてみた場合、バス等を介して何かを制御し、使うというのが一番おいしくて向いている使い方のようにも感じます。
アイディアは…エレキット辺りも、安くて実用的だったり面白い「ネタ」の宝庫なので、それを実現するコアに据えて見ると、たとえば、ロガー付きの温度計とか、タイマー付きの何かとか、統計や、制御に関わる部分では自由度が上がるように思います。
昔のラジオの製作とか、初歩のラジオとか、あの辺りも簡単で子供でも作れる色々なネタがたくさんありましたから、図書館とかで確認すると何かひらめくかもしれません。
多分ソフトウェアをゴリゴリ書く様になるような子供よりは、ロボットとか、回路を作ってテンション上がるような子の方が、上手に、且つ強い味方になって遊んでくれるんじゃないかと思うのです。演算やそれに近いことを実現する回路を起こして作るのは大変ですが、それをこういうマイコンでフォローしてやると作る回路は単純でも高度な制御を手伝ってもらえますし、1作品に一つ組み込んでもこの値段ならお小遣いでもいけそうですし、BASICなどの簡便さも扱いやすさに寄与しそうです。
jakeさん
2015/07/15
学習にはちょうどいいです。
※福井県で実際にハンダ付けからやってるワークショップがあります。
ちなみに画面更新を止めて演算速度を上げる手法は、コレでも通用します。
Schrödingers Katzeさん
2015/07/15
工作のパーツの一部として使うための補助輪的なオプションはあるといいのかなぁとも思うけどどういうのだったら、使いやすいかなぁ…とは悩んでしまいますね。出てるバスと通信できる受け側でちょうどいいアイディアとかみ合うパーツならいいんですが。
シリアルで制御できるものっていうと、学習リモコンとか、MIDIなんかが思い浮かぶんですが、後者はちょっとモジュール高いですしねぇ。Pankakeの様なオプションに投げることで本体の負荷を減らすとバランスも変わってきそうです。
以前、MSX用にセンサーキットなんてものがありましたから、あんな感じで、IchigoJamに色んなデータを渡してくれるファームや、キットがあると、ちょうど夏休みの工作によさそうなんですがねぇw
リモコンがらみは商用製品の場合規制とか制限があって出来ないことも、自分で作るものなら可能になることは有るような気がします。
IchigoJamが「いろいろできる」のは事実なのですが「コレだからこそ」とか「こういうところだと最適」みたいなものがもっとあると、もっと安定した立ち位置が出来上がるような気がするのですよね。
jakeさん
2015/07/15
IchigoJamが発表された時の記事です。
基本的に「こどもパソコン」なのです。
(周辺機器も含めて)安価で、簡単に作れて、プログラミング入門用デバイスなのです。
だから、ソレ以上をやるなら少しハードルがあるべきだと思います。
小学生の中学年がやる範囲ではないでしょう。
まあ、まだ始まって1年です。
少しずつその先が決まっていくんじゃないでしょうか。
Schrödingers Katzeさん
2015/07/17
が、当時の私や、周りのその年代の子が「喜ぶ」にはかなりの条件が必要になります。
その「パソコン」としての用途がコストを削るために犠牲にされすぎているんです。
時計が欲しいのに偏光板で、12:00と06:00が変化して見えるだけの時計もどきをドヤ顔で渡されても多分困るんですよ…。
ですから、費用、設計的に簡易で、簡略的なところを生かすにはどうしたらいいだろうという話をしています。思いはわかってます。でも、多分「子供みんな」を考えるには世間に「良いもの」で「安いもの」があふれすぎてるんです。
目指すといってるMSXだって、安くて手にしやすかったから砂場になっただけで、あれが初心者向けなのは、BIOSが整備されてることと、安いことだけです。むしろ自分の原体験がアレだったら、プログラムなんて絶対作るようになりませんでしたw宣言して使えるはずのところがこっそりワークだのフックだのになってて動作おかしくなるとか自分にとってMSXは結構ガチなトラウマです。表示周りの遅さとかw自分のものじゃなかったのもあって、資料は添付品のマニュアルだけでしたが、入門?ふざけてんのかwって薄さでしたよ。
望んで貧相な環境を選んだのでもなければ、工夫するパズルを選んだのでもなく、「自分に与えられた砂場だったから」だと思います。そういう意味で、MSXを美化してる時点でちょっと終わってるんですよ。安く与えるためのシステムであって、わかりやすいこと簡単であることは「論外」な設計です。それでも、「安くて、資料もあったから」「砂場で友達だっただけ」なのだと思います。制限は使いやすさではなく、安くおもちゃになってくれるために諦められた部分です。
ですから、「制限してやって自由だ。使いやすい」は「都合が良いおもちゃを与えるほうの方便」になってしまってます。が、それに気がつかないと「大人のおもちゃ」と「ノスタルジ」で「子供のおもちゃ」にはなってくれないように思います。競合するものが無ければ、多分ある意味真だったのです。でも、価格比として厳しい競合製品がある今、そっちでカバーできないことってなんだろうと思うのです。
多分、値段さえ度外視すれば、X1や、MZ-80K辺りは間違いなく「初心者向け」で「素直にプロセッサにデバイスが繋がって」います。まぁ、「エンジニア向けの教材」としての側面があったわけですから、そりゃ回路図も付いてりゃ素直でも有りますわなとは思うのですが、五万円でどーよとはならなかった以外は、MSXよりよっぽど簡単に物は作れますし、理解を妨げる仕掛けもありません。コールするだけで動いてくれるルーチンのような愛想も同時にありませんが。
完成というマイルストーンの場所に立って、「この子が得意なこと、向いていること」を模索する時期には来てる様に思うという話で、自分が当時コレを見てどうだったらほしいだろうか?という答えが、組み込みハードウェアとして、実用品に組み込む姿だったのですよねぇ。それもニッチだけども。
先を決めるのは、そこを砂場にして遊ぶ子供達のはずなのです。
で、その「やりたい」との橋渡しにどういうものが必要なのか?が大事だと思います。