L2さんが好きな漫画は、中々の割合で、
「○○の勇気が世界を救うと信じて」とか、
「俺たちの戦いはこれからだ」とか、
「まだまだ、登り始めたばかりだぜ、この男坂という坂道をな」みたいな展開になります。
重大なネタバレですが、この漫画もそうです。
冷静に分析すると、アイデアの大きさに、構成力がどうしても追いつかないというデビュー当初の作家に多い躍動感が好きなのかもしれません。
構成力がアイデアを上回る、という場合、上手にまとまったアイデアにサイズダウンしている事があるような気がします。(もちろん、そんなことは無い、まさに天才と呼べる方も数多くいらっしゃいますし、そういった作品も大好きではあります)
(ここまでテンプレ)
この作品に出合ったのは、リサイクル書店です。
一巻だけがあったのですが、タイトルと表紙のキャラ絵に惹かれて購入しました。
設定としては、良くあるキョンシーモノに近いです。
死後、美しさを留めたままに生ける屍になった少女がいました。
その少女を強奪して、自らの娘の侍女としてあてがった父親(どこかの王様?)。
娘は箱入りで大切に育てられていたのですが……。
なんと、大切に箱入りにしたのは、父が娘の母親(妻)に出会った時の年齢になるまで美しさを損なわないように、という為。
美しさを損なわなかった娘は、母が父と出会った年齢になったら侍女と同じような生ける屍にする予定でした。
それを知った侍女は娘を連れて出奔します。
何やら神秘の力を持つ存在が住まうという蓬莱を目指して。
世間知らずの娘と、生ける屍なのに感情豊かな侍女の珍道中。
その由来ゆえに珍しがられ、忌避され、或いは高く売れる見世物として狙われ、扱われる侍女。
それを、純粋な心で、「ヒト」だよとかばう娘。
そんな、ドタバタしつつもハートウォームな物語、なんですけれども。
全2巻。
旅立ち、そして、一つ目の街のドタバタが終わった段階での終幕となっておりました。
絵のタッチとか、設定とか、キャラの性格とか、大好物なんですけれども。
最後まで描いてもらえる環境であったなら、傑作になっと思うのです。L2さんとしては。
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購入金額
463円
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購入日
不明
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購入場所
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