ツクモの初売りの際、福袋として販売されていたゲーミング・キーボード。
RainbowSixやってるときに押した操作が一部反映されない、またはおかしい(スペースバー長押ししたのに長押し認知されない等)に悩まされた際にググったら、キー・ゴーストが原因だという。
ここ最近の一般的なキーボードは「キーを複数同時に押す」状況を想定していない。
文章を入力するときに「キーの入力が同時」になる確率はかなり低い(特に子音が同時押しされる確率は皆無に近い)訳で、一般的な用途では不要として排除されてしまったのである。
ただ、ゲームとなると子音キーの同時押しは結構頻繁に発生する。
WASDキーなどは、移動キーとして同時押しが当たり前なので、この辺でキー・ゴーストが起こってしまうキーボードは、それだけでゲームするには問題ありなのだ。
そこで登場したのが、ゲーミング・キーボードと呼ばれる製品。
コスト削減のために削られた、キーの複数同時押し機能を復活させたキーボードだ。
ただ、私は薄型KB派。
一般的に販売されているゲーミング・キーボードは、ほぼ全て一般的な高さなので、キー・ゴーストが解消されても入力ミスが逆に増えかねない。
それじゃ本末転倒なので、薄型でアンチ・キー・ゴースト(nキー・ロールオーバー)に対応したキーボードは無いものかと探していたら、これが引っかかってきた。
こいつは、ここ最近自作パーツ全般でよく目にするようになった”COUGAR”社のゲーミング・キーボードである。
ツクモが今年の初売りで、キーボード福袋として販売したものだ。
(福袋のオマケはクリアファイルだけでした。価格によってグッズの付属数が違ってた模様)
本製品は入門用ということもあり、全てのキーが同時押し対応している訳ではない。
オレンジ色で色分けされている部分のキーだけが、キー同時押し(nキー・ロールオーバーに対応するキーで、他は同時押しに対応しない。
出来ればGとかRとかVも対応してくれていると有り難かった(RainbowSixで使う)のだが、流石にそこまでは価格的に期待出来ないらしい。
キーの構造は、いわゆるパンタグラフ方式。
図と写真が一致していない(図のほうが一般的なパンタグラフ形式)が、本製品のキー・スイッチは写真でなく図のほうの構造。
この形式、作りが甘いとキーがグラつく傾向があるのだが、本製品は大型のエンターキーに至るまでその傾向が皆無であり、思ったよりずっと作りが頑丈かつ上質。
少しキータッチが薄型の割に硬いが、キーがきちんと「押された」ことを認知出来る硬さで、ゲームをする上ではこれくらいの硬さのほうが良い感じ。
ノートPCのタッチパッド・スイッチより少し弱いくらいの硬さがあるので、長時間の文字入力だと正直しんどいが、クリック感がはっきりしている上に、キーがしっかりとしてグラつかないので、キーの重さの割に打ちやすい印象だ。
足の構造は簡略ながら、割とがっちりとしていてガタ付きやグラグラするといった感じはない。
滑り止めのゴムもしっかりと机を掴む。
また、筐体内に鉄板を仕込んでいるので適度に重く、剛性も高い。
イルミネーションも不要なときはOFFに出来るし、明暗も三段階に調節可能で煩すぎる印象はない。
ただ、このイルミネーションの色とか明度の設定、PC起動するたびにリセットされる。
出来れば、これらの設定を維持出来るようにして欲しかった。
単に薄型KBとしてもコスパ良好。ゲーム用としても割と優秀。
全体的な印象としていうと、「割と良い出来」のキーボードである。
nキー・ロールオーバー対応しているキーが限定されている(しかも少し足りない)のは少々不満だが、キーのぐらつきは殆どなく、打鍵感も悪くない。
補強鉄板による適度な重量のお陰で安定性も高く、その派手目な見た目から受ける印象と異なり、入力機器として大真面目な作りとなっている。
本格的なゲーミング・キーボードと比較したら、いろいろと物足りない処はありそうなのだが、薄型でnキー・ロールオーバーを搭載している製品自体が少ないので、その少ない選択肢の中で「ちゃんとしている」製品を出してくれたことは、素直に喜ばしい。
入力機器はつぶれたら同じ物を買う私としては、出来るだけ長く売ってほしい製品である。
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購入金額
4,320円
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購入日
2016年02月05日
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購入場所
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