明和電機。今でも活動を続ける20世紀末創業の電機機器メーk......
もとい。
1993年に土佐正道・信道兄弟により結成されたアートユニットで、その名は自分たちの父親が過去に経営していた会社名からとったらしい。ナンセンス楽器(製品)を開発し、その「製品デモンストレーション」のために曲をつくり、作業服(ナッパ服)を着用して製品発表会と称するライヴを行う(現在は兄の正道の「定年退職」により信道の単独ユニットに変更)。
その製品は、頭部が回転し胸ビレが閉じると胴体の弦を自動的に弾く魚型電動ハーブ(魚立琴)や背中に装着できる開閉式ウィング型ユニットを持つ木魚を指に装着したセンサーで拾う指パッチンで鳴らすもの(パチモク)など、人でやればごく簡単にできることをわざわざ電気仕掛け(しかもローテクw)でやらせるところに特徴がある。そしてその意匠が魚や胎児でちょっとキモいw
そんな彼らは8枚のアルバム(韓国のポンチャック・テクノの大家、李博士との協働ユニット「アリラン明電」含む)と1枚のベストアルバムを出しているが、彼等の唯一のシングルが本作、「エーデルワイス」。「製品」をあまり前面に出していないポップなナンセンスソングでとてもおもしろい。
「エーデルワイス」。よく聞くとバックでパチモクのパコパコ音が聞こえるがあまりナンセンス楽器押しでなく、昔のロボットものアニメの主題歌のような明解でノリのよいサビと早口言葉風のBメロを持つ曲。歌詞そのものは大爆笑という程ではないのだがパフォーマンス込みで、じわじわ笑える。♪パジャマでおはよう/今日も目覚ましがわりにワイドショー/ぼんやりながめる/寂しがり屋のノンポリ/毎朝おんなじ/軽いシリアル一気にかっこみ/あわててお出かけ/ネジのゆるんだファクトリー/これじゃ/たしても/ひいても/かけても/わっても/毎日が空まわり/ほこりかぶった夢/再起動/空のカセットに吹き込んだ/言葉をたっぷり/今/君に届けたい/世界がどんなに乾いても/この水あげたら/ほら/きれいな花が咲くよ♪
「エーデルワイス (ツクバREMIX)」はバックが薄くなり、モールス信号などの効果音は大きくなったよりソリッドなバージョン。彼等の歌詞を聴き取るにはこちらの方がいいかな。現在も(信道新社長一人になったとはいえ)活動を続ける明和電機。ぜひこれからもレトロでチープな(褒め言葉)音楽をどけてほしいな。
【収録曲】
1. エーデルワイス
2. エーデルワイス (ツクバREMIX)
3. エーデルワイス (オリジナルカラオケ)
「エーデルワイス」
明和電機の製品、事業展開、社史などは明和電機HPに詳しい
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購入金額
816円
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購入日
1997年頃
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購入場所
れいんさん
2015/03/30
cybercatさん
2015/03/30
北のラブリエさん
2015/03/30
筑波大学の学祭には彼らよく来るそうですね。
cybercatさん
2015/03/30