割と本が好きな人なので、お気に入りの小説などは、何度も読み返す為に本棚の手の届きやすい場所、自称「L2ゾーン」に置きます。
その為、好きな本ほど、日焼けしてしまうジレンマ…。
ゴメンナサイ、本題に入ります。
この本は、ファンタジーミステリーという感じの作品です。
タイトル、あらすじ、カバーイラストに惹かれて、ブックオフにて購入。
総評には、ネタバレが含まれますので、ご注意下さい。
面白いアイディアが有るけれども、海外の物語によく見られる特有のノリが有るので注意
作品の雰囲気であるとか、出だしの登場人物を紹介していくシーンなどは好きです。
物語のキーパーソン(?)である猫の描写は、かわいらしくて良いですね。
なでなでしたい&飼いたいとほっこりします。
ここから下には、私の主観が含まれつつ、要約した物語が語られます。
ネタバレというレベルでは無いので、読みたくない方は、そっとページを閉じて頂けると幸いです。
物語の舞台は、辺境と言うほどではないものの、それほどの領土争いも無い程度の地方にある小国。
国力も国土も小さいながら、優秀な老宰相の力で一目置かれる国であったものの。
かろうじて領主である青年が政務を取れる年齢になるのを見届ける様に、宰相が亡くなると、魔の手が迫ってきます。
隣国である大国から、領主へと縁談が持ち掛けられます。
ゆくゆくは併合する、という意思をお座なりに隠した程度のそれに、領主は乗り気では無いものの、
「政略の併合が無理なら、武力」という圧力を感じた廷臣達は日和見を始めます。
そんな時に、老宰相の愛猫がふらりと領主の前に現れて、婚儀を勧めるかのような仕草をします。
領主は、老宰相が選んだ猫の判断だからと、婚儀を行うのですが。
隣国は、ここ数年で勢力を拡大してきていますが、それは、その国の妃が夫を次々に不幸な事故などで失って、再婚する度に拡大しているという不自然なもの。
領主へと嫁ぐのは、その妃の実の娘。
怪しい雲行きです。
しかし、娘は、母に似合わず心優しく、領主に先に手を打つようにと助言します。
が、領主は、例え、それが事実でも義理の母に荒事を仕掛けるなんて、仁に悖るという態度。
そんな中で、婚礼の料理に盛られた毒をひっくり返して台無しにしたりする猫。
確かに、この猫、老宰相が後事を託したという領主の解釈のような行動です。
業を煮やした妃は、自分の国での狩りを開催して、新郎のお披露目をしようと提案。
新婦は、母が直接手を下しに来たから断りましょうと懇願しますが、領主は、断れる立場の国力では無いから、と出向くことに。
新婦は領主と共に行動して暗殺の機会を減らそうとします。
何というか、この領主、人が良すぎませんかね?と思うのは私だけ?
そんなこんなで、新婦となぜかついて来た猫によって狩りの間のアクシデントは防がれたので、最後は、居城へと招待があります。
無理に招待に応じなくても良いのに、と心配する奥さんを余所に、泊まる事にする領主。
別の意味でハラハラします。
オチは、妃と部下が暗殺の打ち合わせをしているところに、猫が乱入。
強烈な猫アレルギーによって、妃は亡くなり、陰謀の連鎖は終了。
旦那は、妃に唆されていただけの脳筋だったので、毒気が抜かれて良い義父に変貌。
めでたしめでたし。
て、オイ、これは何ですか!
途中の仕掛けとか、新婦の奮戦とか、関係ないじゃないか。
最初から、猫放り込んで置いたら、終わっているYO!
ミステリというカテゴリに入っているので、緻密な設定を期待しているとビックリと言うか落胆というか、騙されたと思います。
ああ、そうか、そういう意味のトリックか。
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購入金額
300円
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購入日
不明
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購入場所
ブックオフ
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