レビューメディア「ジグソー」

変態ASRockここにあり

X99マザーの中で最もぶっ飛んでるマザーとして挙げる人も多そうなASRockのマザー。

なんとX99のITXだ。最初写真を見たときコラの類かと思ってしまった。見てくださいこの面積に対するCPUソケットのサイズ。しかもM.2にUSB3.1に11ac無線LANまでぶちこんでしまっている傍から見ていて大丈夫なのかと心配になるスペック。

 

付属品もたっぷり。無線LAN一式にUSB3.0→2.0変換基盤、そしてCPUクーラーと水冷マウンタ。

そうコイツ、ITXにLGA2011-3をぶち込むためにNarrow ILMが使われている。長方形のネジ穴になるので自作向けに販売されているクーラーは殆ど使用できないのだ。

付属品扱いとはいえかなりしっかりしたクーラーで冷却力は十分(但し音はでかい)。この価格でよく抑えたな…。更にCoolermasterの簡易水冷に対応したマウンタが付属しているので対応モデルなら装着可能。

これでクーラーや水冷マウンタがついてなかったら大変なことになっていたのでASRock先生GJ。

更新: 2017/02/16
デザイン性

いやほんとよく押し込んだよ…

デザインといっていいのかわからないがこのギャグみたいな基盤に対するソケットの比率で全てをもっていかれる。

ヒートシンクの類は同世代のスタンダートシリーズと同じ青基調。

 

限られた面積なのでメモリスロットをはじめとした各種コネクタ類の位置は見事変則。一般的な配置を前提としているケースの場合注意が必要。

 

大体は使える位置にコネクタがあるが唯一ファンコネクタの一つが長尺VGA搭載時に使用不能になる。それ以外はなんとかなっている。すごい。

 最初VGA搭載するとファンコネクタ1個使えないとか書きましたがそんなことなかったです。

めっちゃギリギリで使えました。さすがですASRock先生。

(ちなみにマザー下にあるグレーの物体はグラボ差し込み時に基盤曲げないためのかまし板)

 

また意外と基盤裏面にまで張り出したものは少ない。

付属クーラーを装着するとこんな感じ。ドデカいソケットが隠れて背が小さいクーラーがつくのでとてもこの中にi7がぶち込まれてるとは思えない。

更新: 2017/02/17
機能性

X99の存在意義を否定する潔さ

X99の特徴といえば多コアのCPUに目が行くが…

「クアッドチャンネルに対応し高速なDDR4メモリ」

「更に8本まで装着できるので大容量環境にも対応」

「余裕のあるPCIexpressの帯域」

「それによるマルチGPU構成や高速ストレージの搭載といった多数の拡張カードの運用」

「標準状態でも多いSATAコネクタ」

という武器がある。

 

が、コイツはどうだ。ITXに押し込んだ代償で…

「メモリスロットは2本なのでデュアルチャンネル」

「PCIexpressスロットは1本なのでグラボ専用」

「SATAは6本とふつう」

どうです。その辺のZやH系のITXマザーとなんら変わりない拡張性ですよ!

 

 ただ拡張できない分オンボード機能は(脅威の詰め込み技術で)搭載しているのでその辺に不満は感じない。

IntelのデュアルLANにUSB3.1にPCIexpress x4接続対応のM.2スロットだ。これら全てを同時使用しても帯域は全く余裕。

X99マザーを買ったのになんか排他機能ばかりで帯域がわけわらないというそこの貴方、このマザーならわかりやすく全部使えますよ!!!

ちなみにPS/2とeSATAの間にある拡張スロット的なものは…

この無線LANカードが刺さる。なんというギリギリ。しかしこれで11/ac対応無線LANとBluetoothを装備してまさに多機能マザーに。

 

切り詰めた設計で部品点数が少ないせいか消費電力は抑えられており、アイドル消費はi7 5960X&HD7770、SSDの構成で70Wほど。コレ同じCPUでASUS X99-DELUXE・GOLD電源・同等のアイドル消費を持つVGAで計測した時より約30Wも低い上に省電力機能を有効にすれば更に低下する。(メモリの枚数が少ないというのもあるだろうが)

 

またやはり機能を絞った故なのかASRock自体のUEFIの作りのせいなのか、今まで使ったX99マザー(ASUS X99A-ii・ASUS X99-DELUXE・GIGABYTE GA-X99-DESINARE)の中で最もUEFIの起動が速い。UltraFastモードなら電源ボタンを押して15秒未満でWindows10が起動する。

 

5960Xを低格でぶん回した場合OCCT(CPUのみ)で230Wに収まる。6950Xはプロセスが進みさらに消費電力が低くなっているのでVGA次第ではSFX電源での運用も…いややっぱATXにしとこうか。

ちなみに今回メモリはこちらのSkylake登場以降に出たDDR4 8GBモジュールを使用したのだが、初期版のBIOS(1.20)だとPOSTせず。一旦代わりの初期にリリースされたDDR4 4GBメモリを使って起動させ、BIOSを最新版アップデートしたところ正常動作した。

ただこの状態でもXMP(2400 15-15-15-35)を読み込むとOSが不安定になるので2400 16-16-16-36に落として使っている。

更新: 2017/02/20
満足度

細かいことはどうでもよくなる小さなマザー

バラック状態の写真だがX99とは思えない。

相応のグラボを装着するだけでギャグになる。

 

実際組むとなるとやはりITX専用ケースにぶちこみたくなるのが性。ただ特種配置のケーブルをしっかり取回せる余裕、CPUにしっかり給電できる余裕のある電源等を考えるとITXといえど比較的大柄なケースを選んだ方が無難だろう。

今回はThermaltakeのCore V1を使用。メンテナンス性の高さと内部スペースが自慢のケースなのでめちゃくちゃ小さいと言うわけではないがこのキューブ型ケースにX99をぶち込めると思うとわくわくする。

出来上がりは実に普通のキューブPCちゃんだが…

中身はごらんのあり様。型落ちのR9 290を使用したのもありITXでありながら最大消費電力は550Wを超える暴力マッシーン。

12cm空冷クーラーTrueSpirit 120M BW Rev.Aを搭載し、ケース自体の許容量もありアイドル時はかなり静か。しかし一たび負荷がかかればR9 290がうなりだす…というか290搭載しなければ静音マシンになったんだよこれ!

このマザーの弱点であるCPUクーラーの騒音は解決したのに何してんだ俺(クーラーに換装ついては後述)。

 

X99のメリットを否定しまくる拡張性の低さ、付属品以外の選択肢が少ない難儀なCPUクーラー選び、ケースをはじめとした周辺パーツの選定も一筋縄ではいかない。ただそれを乗り越えて出来上がるPCは他にはない個性的なものになるはずだし愛着もわくはず。

「このマザーを使いたいから組む」という魅力を持ったド変態マザーだ。

更新: 2017/02/23

おまけ CPUクーラーについて

何度も書いているがラックマウントサーバー等に使われるNarrowILMタイプ。一般的に販売されているCPUクーラーは取り付けができないのだ。

付属クーラーは6cmファンをぶん回すタイプなのであまり静かではない。そこでクーラー交換を含めた音対策をリストアップ。

 

〇UEFIから標準クーラーの回転数を調節する

常時負荷がかかるような使い方でなければこれはなかなか有効。ヒートパイプ4本は伊達ではなく冷却力自体はしっかりあるイイモノだ。

UEFIの回転数制御が標準のスタンダートモードだといきなりブォォオオオオオンと音がするのでドン引きするが、これをサイレントモードに切り替えるだけでアイドル時はかなり抑えられる。

ただこのサイレントモードはCPUの温度が上がってもなかなか回転数が上がらず60度とか70度にあっさりなってしまう。幸い温度と回転数を細かく設定できるのでマニュアル設定でたとえば40度くらいまでなら最低の20%出力設定にする。最低に設定すると1200rpm程度まで下がるのでアイドル時の音は無視できるレベルに落ち着く。

あとはケースのエアフロー等に応じて温度と出力を設定し、負荷時だけぶん回すようにしてやればいい。もちろん高効率グリスを使ったりCPUクーラーの排熱を効率的にケース外へ放出する細かい気配りも効果的。

 

◎付属の水冷リテンション+coolermaster seidon 120v

これが正攻法。120mmラジエーターモデルとはいえ標準クーラーに比べれば回転数は抑えられる。恐らくASRock側もこれを想定しているのだろう。これがなかったら大変な事になっていたのでASRock先生マジ親切。幸い2017年現在seidon 120vは新品購入が可能なので今のうちに確保しておくのがいい。まあ自分持ってないんですが。

 

△付属の水冷リテンションを加工して他社製クーラーをつける

seidon 120vにポンプ形状の近いCorsair製簡易水冷なら固定ネジを別のものにするかマウンタとポンプの間に3mm程のクッションを挟むことで一応固定ができる。seidonが入手できない時の代用手段になるが自己責任。実は自分コレを利用してITX専用クーラーH5SFを搭載するというネタをやりたかった(というか当初の目的はそれ)のだが、電源ケーブル・ホース・クーラー固定金具・メモリとなんかもう色々干渉してしまったので断念。

 

〇Thermalright Narrow ILM Kitを使う

今回利用した方法がコレ。詳細は後日そちらの登録でするがこのキットを追加すればThermalrightのクーラーがいくつか使用できる。今回はTrueSpirit 120M BW Rev.Aを使用。

なんでメモリと平行方向にクーラーがついてるんだって?この向き以外じゃつけられなかった。

メモリソケット他との物理干渉がシビアなので現物あわせするあまでなんともいえない。

特に今回ケース側のCoreV1の高さ制限もあったのでシビアに。高さ制限が無ければもう少しマシかもしれないが。

しかし取り付けに成功すれば小柄なTS120でも回転数は付属品6cmよりかなり抑えられるし負荷時の騒音もかなり大人しくなる。まあ大人しくseidon使った方がいいと思うけど!

  • 購入金額

    38,660円

  • 購入日

    2017年02月08日

  • 購入場所

    Tsukumo Dos/V

コメント (7)

  • 通りすがりのおじさんさん

    02/15

    ASRock、いいですよね!
    もう数年マザボ・プラットフォームの更新をしていないので、
     ASRock P55 Deluxe3 x2枚
     ASRock 880GM-LE
     ASRock Fatal1ty FM2A88X+ Killer
    がうちでは現役でバリバリ活躍中ですw
  • supatinさん

    02/16

    下小川さん、こんばんは
    (*・ω・)*_ _)ペコリ

    ここ数年ASRockの板ばかり使っていますが普及価格帯の板と言うせいもあって皆優等生
    往年の規格の違うソケット2個積みのような変態ぶりですね!
    (´▽`*)
  • araragiさん

    02/16

    これ出たときにメモリーが2枚しか挿せないのが残念だなぁと思っていたら、ASRockRackでこんなの出して来やがった。ただこいつはX99じゃなくC612でXeonしかサポートしないみたいなのがネックですね。
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