AsRock製X99チップセット対応のMini-ITXマザーです。
X99マザーに必要と思われる機能のほぼ全てをMini-ITXのサイズに詰め込んだ、
かつて変態と言われたAsRockらしい久々のマザーと呼べるかもしれません。
対応CPUはLGA2011 v3シリーズで、Xeon系も対応との事。
メモリスロットはフォームファクタの関係もありDualのみなので
本来のQuad性能は出せません。
尚、Xeon使用時はECCメモリも利用可能らしいです。
このサイズに巨大なLGA2011ソケットだけでなく
SATA3.0x6、SATA Express、eSATA、UltraM.2、
GbLANx2、IEEE802.11ac、Bluetooth4.0、
USB3.1x2、USB3.0x4、USB2.0x2、PS/2と
詰め込めるだけ何でも詰め込んだ仕様です。
付属品は目玉である専用のCPUクーラーの他、
無線LAN/BTカード、無線LAN用アンテナ、SATAケーブル等です。
このCPUクーラーのせいで箱傷み品が続出して
初回出荷数が満足に出せなかったという噂がありますね…
USB3.1がオンボードで搭載されてますので
今回は玄人志向のUSB3.1対応ケースを別途用意して
検証しています。
NICはIntel製のI218-VとI211-ATの2個で、
チーミングも可能となっています。
無線LANモジュールはAzurewave製AW-CE123Hが付属し、
Bluetooth4.0もこのモジュールが対応します。
このモジュール用ソケットの配置が面白く、
リアパネル付近に縦に挿す様になっています。
オーディオチップはRealtek製ALC1150で
一応上位のチップが搭載されています。
USB3.1コントローラはAsmediaのASM1142です。
最近では最初からAsmediaなんですね。
チップ類の付近にUltraM.2が配置されています。
PCI Expressが少ないですが、こういう部分に帯域の余裕はありそうです。
当然といいますか、X99は内蔵GPUを持たないので、
1本あるPCI ExpressにGPUを載せないと動きません。
ここが他のMini-ITXマザーと大きく違うところでしょう。
付属のDYNATRON製のCPUクーラーです。
このマザーの為にわざわざ添付するのが流石です。
我が家にはLGA2011v3対応のCPUは
5930Kが1個しかないので
以前組んだR5Eをバラして移植する事にします。
どう考えても性能ダウンですがネタ優先です。
一応、Mini-ITXはネジ位置がATX準拠なので
ATXケースであれば搭載可能です。
よってケースも例によってTOUを使用します。
流石に無音ケースを使う訳にもいきませんしw
一気に寂しくなりましたw
GPUも1枚しかないのでSLIブリッジが泣いてます。
もう光らない。(涙
構成は使いまわしなので
メモリはG.SkillのDDR4-3000、
GPUはGIGABYTEのGeForceGTX TITANです。
比較の為にPCMARK8と3DMARKをとってみました。
R5Eの3Way-SLIとシングル、X99E-ITXの比較スコアとなります。
まずは3DMARKです。
R5EのシングルはリファレンスのTITAN、
X99E-ITXはGIGABYTEのOC版TITANなので、若干スコアが上になっています。
SLI時はICE STORMは逆に下がる傾向の様です。
メインメモリのDualとQuadの差はここでは殆ど影響が無さそうです。
PCMARK8ではこんな感じです。
正直、誤差範囲でしょう。
若干X99E-ITXが低めなのはDualメモリの影響でしょうか。
これで価格がもうちょい安ければ…w
仕様上、リアパネルの2個がAsmediaのUSB3.1対応なのですが、
電源オプションのUSBサスペンドを無効にしておかないと
やたらとドライブを見失う事象に見舞われました。
(USB3.1ケースにSamsung840PROを搭載)
何とかベンチを完了したところ、一応USB3.1らしい数字は出ました。
※CDMがバージョンアップによりQ32の表記位置が変わっているのに注意。
比較用にIntel側のUSB3.0でベンチを取ってみると
あれ…?
USB3.1並の速度が出ています。
むしろこっちの方が速い…
他のマシンにこのケースを接続して測った時は
200MB/sec程度でした。
今のところイミフ…
※追記
他のUSB3.0アダプタで接続すると
Asmediaポート、Intelポート共に190MB/sec程度で
USB3.0相当止まりでした。
USB3.1ケース側のチップに謎がありそう。
※追記2
VossさんよりIntel側はUASPが有効になってる為、と情報を頂きました。
Asmedia側は不安定なまま…ドライバ待ちかな。
※追記3
やはりUSB3.1はドライバによる安定性の差がある模様。
Win8.1標準→不安定。UASP対応ではある。
1.16.15→割と安定。ただしUSB3.0相当しか出ないのでUASP非対応かも。
1.16.18→不安定
1.16.22→割と安定。これもUSB3.0相当なのでUASP非対応?
1.16.23→不安定
1.16.24→不安定
全く活かせてない状況w
※追記4
販売店からメーカーに確認して貰ったところ、
このマザーのUSB3.1には900mAまでしか給電されない為、
バスパワーのケースではSSDでも高負荷(ベンチ等)に
電力供給が足りなくなるとの事。
(USB3.1規格の最大電力供給量は3A)
セルフパワーのケースであれば性能を発揮出来る可能性はあるけど
もうね… orz
総合的な感想ですが…
すっごい、うるさいwww
CPUクーラーがガンガン回るので猛烈にやかましいです。
ベンチ中はGPUクーラーも合わせて騒音じみた音量でした。
それでも変態が好きな方にはお勧めのマザーです。
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購入金額
38,660円
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購入日
2015年05月27日
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購入場所
PC1's
れいんさん
2015/05/27
変態はたまらねえぜ!
アイヴァーンさん
2015/05/27
下小川さん
2015/05/27
いやーリリースとかだけじゃ判らなかった細かいへんたいっぷりがよくわかってステキ!ありがとうございます!
daiyanさん
2015/05/27
Vossさん
2015/05/27
これで小型PCやったら・・・・すっげーキツいんだろうな、温度的に(汗)
そういや、水冷用の金具も付随すると聞いたのですが、ホント・・・?
daiyanさん
2015/05/27
ヘッドをNallow位置のネジに固定する金具らしき物が付属してますね。
マニュアルが間違いだらけ(特にリアパネル)とか
色々どうしよう状態ですw
ちょもさん
2015/05/27
って、でも、わざわざこれを買う人が、デカいクーラー載せられるケースに取り付け…あ、ここにいらっしゃいましたかw
素晴らしい逸品、さすがです。
Nehaさん
2015/05/28
Asrock X99E-ITX/acのベージには、かなり小さいサイズの文字で記載があします。
「* Compatible with Cooler Master Seidon 120V Plus/120V CPU Coolers.」と。
現に、私は、その言葉を信じて120Vを買いました。