以前「ADL H128 ~ Alpha トリフォーム・イヤーカップ採用!密閉ダイナミック型ヘッドホン ~」のプレミアムレビュー
に参加したことがあるが、その時のレビュー参加賞。
モノはFURUTECH(フルテック)の6.3mmΦ標準ステレオプラグ⇒3.5mmΦステレオミニプラグの変換プラグ。これが他の製品と異なる部分は、「ロジウムメッキ」製品であること。
「ロジウムメッキ」の部分がシールなのは他に金メッキヴァージョンもあるから。
一般的にオーディオに限らず、電気を通す「導線」は比較的安価で伝導率が高い銅線が用いられることが多い。そしてイヤホンケーブルなど細くて最終出口に近いあたりの配線には電気的に見て最も抵抗が少ない銀線も使用される。
ただ、銅も銀も錆びやすいという常用するには致命的な欠陥がある。これを防ぐため、端末はメッキ処理を行うのが通例。
一般的なニッケルメッキの他に、以前より高級品には金メッキが使われている。これは金が比較的電気抵抗が低い上に、物質として非常に安定しており酸化しづらいことによる。
この高級オーディオ末端処理は金、というのが崩れはじめているのが最近出てきたロジウムメッキ。
ロジウムとはレアメタルで、白金族の貴金属。電気抵抗の低さや、耐腐食性は金に譲るが、とても硬質で良質なメッキ膜を形成することが識られていて、またシルバー系の硬質の輝きは美しさを長く保つので、最近はオーディオ系端子の高級メッキ処理の一つとして、金と並んで多用されている。
音色傾向は、やわらかで低音が優れている金メッキと比較すると解像度に優れ高音に伸びるロジウム...というが完全に同じ状態で比較することが出来る環境がないため、ここでは断定はしない。
ただこのFURUTECH F63-S(R)をシンセサイザー
に使った際に、当時の低サンプリングレートのデジタル波形のノイズがバッチリわかる明晰さだったのに驚いた(ノイズがわかる、というのはリスニング的にはアレだが、モニタリング的には不快な音を他者に聴かせない、ということでとても重要)。
しかし、自分の環境では6.3Φステレオ標準プラグを使う場面って楽器周りだけで、家でLAXMANのアンプで曲を鳴らすときは、どうせならスピーカーで鳴らすし、イヤホン/ヘッドホンで聴くなら、DAPで2.5mmΦバランス接続で聴くので。
そこが自分の環境的にはイマイチ。
でも自分の脳に「ロジウムメッキ=高音綺麗で硬め、明晰な音」という印象を刷り込んだアイテムでもあり、後に高級イヤホンケーブル
を買うときに迷わずロジウムメッキ品を選べたのはこの時の経験。
あ~...この規格で、3.5mmΦステレオミニプラグ⇒2.5mmΦバランスプラグ..な~んての、出してくれないかなぁ....
【F63-S (R)仕様】
導体:RoHS指令適合 ロジウムメッキ処理 α-燐青銅および銅合金
絶縁:POM樹脂
ハウシング:非磁性ステンレス(SUS 304)
外部寸法:全長45.0mm×9.5mmΦ
あまり使い道がない←あくまで自分にとってだが。
昔は「標準プラグ」と呼ばれた6.3mmΦのステレオプラグ、機材の小型化が進んだ今となっては、自分の環境で現在アクティヴな状態で生き残っているのは全て楽器系。キーボードのヘッドホン端子や、ミキサーのそれは、演奏中の強度などを考慮して相変わらず6.3mmΦだが、オーディオ系は実家にあるLuxmanのアンプにしかもはや残っていない(ちな、わざわざアンプ繋いでヘッドホンでは聴かない)。
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購入金額
0円
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購入日
2015年04月11日
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購入場所
ADL H128 ~ Alpha トリフォーム・イヤーカップ採用!密閉ダイナミック型ヘッドホン ~プレミアムレビュー参加賞
いぐなっちさん
2018/07/19
cybercatさん
2018/07/19
ただ自分の環境では6.3mmΦがほとんど残っていないので....