ファンの方には怒られるかもしれませんが、私は特にLed Zeppelinに思い入れがあるというほどではありません。ただ、それでも「Stairway to Heaven」はロック史に残る名曲だと思いますし、他にも馴染みのある曲がいくつかあった本作のレコードは以前から持っていました。
元々持っていたのは日本の廉価再発盤で、音質的に満足感があるようなものではありませんでした。リマスター音源を用いてCDでリリースされたベスト盤「Remasters」の出来から考えて、最新リマスター音源であっても、さほど音質に期待は出来ないだろうと考えてはいたのですが、レコード店で見かけて何となく買ってしまいました。
オーディオ的には進歩しているが限界もある
今回購入したのは2014年リマスターかつ180g重量盤という、音質面では最も有利となると思われる仕様のものです。
確かに従来盤と比較すると、大幅に一つ一つの楽器の音がクリアになりました。「Stairway to Heaven」のイントロのギターでは、従来盤では付帯音の方が目立つイメージがあったのですが、弦の音が直に聞こえるようになったという印象です。ヴォーカルの質も限界は感じるものの以前よりは生々しさが出て来たように思います。
とはいえ、元の音源にあった音飛びや音割れが改善するという訳では無く、あくまで既存の音源を出来る限り改善したという音質です。再録できるわけではないので、どうしても改善出来る範囲には限界があるということでしょう。
CDの「Remasters」と比べても中低域の密度感が向上していることから、以前よりも空間は大幅に充実したといえます。質感と呼んでいい程度のリアル感も出るようになってきましたから、改めてこの作品を聴こうというのであれば迷わずこの盤を選択するべきでしょうし、Led Zeppelinのファンであれば買い直しても惜しくはない程度の差は感じられるでしょう。
とはいえ、私のようにそれほどファンという程でもない層のリスナーが、敢えて改めて買い直すべきかといわれると、なかなか難しいところです。私自身の感想としては、もう少し安かったら納得出来たというものですので。
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購入金額
2,500円
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購入日
2014年12月11日
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購入場所
HMV Record Shop
yosyos888さん
2015/01/20
生で聴きたかったです
jive9821さん
2015/01/20
コメント有難うございます。
私も元々「Stairway to Heaven」を聴きたいがためにこのアルバムを買ったというぐらいに好きな曲です。今は他の曲もある程度聴くようになりましたが…。
やはりジョン・ボーナムが存命で、ロバート・プラントが喉を壊す前という絶頂期の演奏が生で聴ければ、と思ってしまいます。