2015年に生産されたこちらの製品ですが、ファームウェア（FW）の番号が「FL2A」へ変わりました。
””・・・それで？””とか言われると、それまでなのでそのような冷たいことは言わないで下さいね？

俺が既に持っている「MG03ACA100」「MG03ACA400」と比べてみるとRevisionも変わっていない（Rev.A0）ので、『プラッタが変わった（800GB→1000GBへチェンジ）』『キャッシュが増えた（64MB→128MB）』『Native512B→4K Emulate（AFT）へ変更』などのような物理的変更は考えられません。

ただ純粋にFWの何処かを弄っただけだと思います。

そこでCrystal Disk InfoにてFWとS.M.A.R.Tを見てみましょう。

MG03ACA300（プラッタ：4枚）→リンク付き

MG03ACA400（プラッタ：5枚）→リンク付き

困ったことに、外から見た感じだと本当に何も変わらない・・・
そういう知識や技術がある方々ならFWを吸い出して『何処をどのように弄ったのか』解析できるんでしょうけど、あいにく俺はそのような知識も技術も持っていないので....。

俺の想像です。
新型チップ搭載RAIDカードや個人宅向けのNASキットがかなり増えているのをご存じかと思います。NASならQNAP、synology、asustorらへんですね。RAIDカードは定番しかないので割愛

なので、RAIDチップへの互換性を確保したり、NASでの使用も考慮したチューニング（例：RAID関連全般、RVSの制御系）を施したのかな？？？なんて思っています。

Crystal Disk Markにて計測してみました。

先ずはMG03ACA300です。

次にMG03ACA400（＊CDMのバージョンが違います）です。

プラッタやキャッシュメモリが変わらないんでほぼ同等です。

しかし、プラッタとキャッシュが増えるとこうなります。
この数字はSeagateのST8000DM002で採ったものです。

この数字を見てしまうと「MG03シリーズの旧式感がモロに出てしまいます」
ただし、枯れた技術で作ったMG03シリーズの方がHDDの信頼性は高いです。また汎用性（NASに使ったり、監視録画用に使ったりetc）もあるかな。

ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ・・・・・・・・・・
書き込むときやドライブを開いたときは『・・・これ大丈夫かな？』と心配になるくらい鳴きます。なので静かなHDDがいいって方はどんなに安くても使うべきで無いHDD No.1！と言えるでしょう。

NASキットに放り込む際は気にならない場所に設置するか、防音対策をした場所に設置するといいでしょう。耳元に置こうものなら気になって仕方ありません。　家族から苦情を受けます（実話）

エンタープライズHDD（サーバー用）は元々個人宅で使うような物では無いありません。データセンターで使う物ですので騒々しいのが普通です。

静かなのがいい！しかも、個人宅向けのNASキットに放り込んで使いたいんだけど～って方はWD Red、Seagate IronWolfらへんを使いましょう。　
ただし！MG03シリーズは書き込んでないときは静かですよ？

噂話ですけど、そんな話がチラホラ・・・。

実際MD03ACAx00V（監視録画向け、1～4TB、7200rpm）が販終になっています。

ちなみにHG6系SSDも販終掛かっていました。

https://toshiba.semicon-storage.com/content/dam/toshiba-ss/asia-pacific/docs/product/storage/archive/Specialty/Specialty-MD03ACAxxxV.pdf

修正：SSDで販終かかっているのは『HG6無印』であり、現行型HG6z（THNSNJxxxGCSY）は2016年中は絶賛販売中 です。お詫びして訂正致します。

https://www.qnap.com/ja-jp/compatibility/

なお、東芝は『MG05ACA800E』なる機種のESを配布しているらしくそこから『MG03販終説』が来ているものと思われます。　MG05系がヘリウム充填モデルなのか気になる所ですねー。

https://www.ark-pc.co.jp/i/13160038/

あとArkで『MD05ACA600（AFT）』が発売されているので、将来的にはSurveillanceモデル（MD05ACAx00V、MD05ABAx00Vのどちらか）も出てくるでしょう。