ここ最近、一部の量販店でエンタープライズ向けモデルでありながら、コンシューマー向けモデルとほぼ同等の価格で販売されていることがある、東芝MG03ACAxxxシリーズの3TBモデルです。
実は以前NASに組み込むHDDを探していたときに、このモデルを候補としていたのですが、その時期には安売り品が出ておらず、仕方なくコンシューマー向けのMD04ACA300で妥協した覚えがあります。
秋葉原の安売り品であれば税別7千円を割り込むという安さなのですが、さすがに地方ではもう少し高めの設定となっています。
今回安価に放出されているのはCFD販売の取扱分のようです。MARSHALが取り扱っているこの製品のリテールボックス品は3年保証ですが、CFD販売ではコンシューマーモデルと同じ1年保証となっています。
一世代前の性能というべきか
それでは速度を測定してみましょう。測定環境はXeon E5-2670を搭載したASUS P9X79のSATA 6Gbps対応ポートです。
一応Crystal Disk Infoの情報も掲載しておきます。
利用したベンチマークソフトはCrystal Disk Markの2バージョンです。
▲Crystal Disk Mark Nano Pico Edition
特に悪い数字ではありませんが、同じ東芝製のMD04ACA300が、シーケンシャルで200MB/s前後の値を叩き出すのと比べると、やや平凡な値というべきでしょうか。4KBのランダムはまずまず良好ですね。
以前プレミアムレビューで使わせていただいた、WesternDigital WD2003FZEXも比較的似たような速度傾向を示しているのですが、やはり発売時期が近いということが影響しているのかも知れません。実用上問題は無いのですが、ベンチマークテストの速度を重視するのであれば最新モデルに分があるということは頭に入れておいた方が良いでしょう。
コストパフォーマンスと信頼性で選ぶべきモデル
性能だけで見れば平凡ではありますが、エンタープライズモデルという信頼性と、コンシューマーモデル程度の実売価格を両立しているのが、この製品の最大の魅力といえます。
動作音は東芝製HDDらしく低くゴリゴリとメカ音が感じられるもので、お世辞にも静粛性が高いとはいえません。まあ、以前は15,000rpmのSCSI HDDを複数台組み込んだPCをメインで使っていた人間の感覚でいえば、気にするほどでもありませんが。
実際のところ、新たにPCを組む予定がある訳ではありませんので、このHDDもすぐに使うという訳ではなく、保守部品として用意したというのが正確です。バックアップ要員としては極めて頼りになるHDDですので、気が向いたらもう少し買い足すかも知れませんし、NASを新たに用意する際には使うことになるでしょう。以前買ったMD03ACA200も同じ目的で用意して、2台未使用であることは気にしないことにして…。
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購入金額
7,560円
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購入日
2016年12月03日
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購入場所
PC DEPOT
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