正直
Huawei Ascend P6sことSTREAM S 302HWは前機種GL07Sのパフォーマンス的不満を徹底的につぶした良機で、ずっと使っていきたいと思えるほど気に入っていました。はっきりいえば今でもはっきりと「好きです」といえるくらいの機種です。
ただこの機種の前に挿していた、本来「イーモバイル LTE電話5」プランの専用機ともいえる
の分割料金を払いきり、MNP可能な月が来たときに「果たしてこのまま、エリア的な不満点があるワイモバイルLTEに、端末分割料金なしで3990円払い続けるのは得なのか」ということや「おそらく302HW以降イーモバイルLTEが使える後継端末は出ない」ということを考えるとそろそろ、MVNOキャリアへMNPしたほうがいいのではと思えるようになり、ついに更新月となる3月末に2年付き合ってきたイーモバイルLTE、そして302HWと別れを告げ、新たにdocomoのMVNOキャリアで最安値を誇るDMM MobileへMNPしました。
302HW自体はSIMフリーではあるものの、LTEの対応バンドの関係上docomoのLTEはつかまないため、新たにDMM Mobileのセット端末を入手することに。302HWの流れを汲んでいるAscend G620Sやオクタコアのハイエンド機Ascend Mate 7も魅力的だったのですが、SIMフリー機としてすでに高い評価を得ているASUSのZenfone5を選択することにしました。2年分割で当初「5GBプランで2年は今のイーモバイルLTE回線分と同じ料金くらいならいいや・・・」と思っていたのですが、開通日同日にDMM Mobileが各種プランの値下げを行い、結果としては2年分の本体分割ありでも旧イーモバイルLTE電話5より安い運用費になってしまったのはうれしい誤算だったかもしれません。
ミッドレンジ機ながら「安っぽさ」は感じない
すでに後継機Zenfone2の日本国内投入も控えていますが、Zenfone5は昨年開催されたMobile World Congress 2014で発表されたASUSのミッドレンジ端末となります。
日本では投入されていないもののほかに4インチのZenfone5、6インチファブレット端末のZenfone6も存在しています。
デザイン的には同社の「ZEN」シリーズ同様「禅」をモチーフとしたデザインで、液晶下パネルのデザインはスピン加工されておりこのクラスにありがちな「安っぽさ」は感じられないいいデザインになっていると思います。
バックパネルは今回赤を選んだのですが、樹脂パネル製ながらマット塗装できれいに塗装されて折りこれまた「安っぽさ」は感じないのが○。本当すばらしいと思います。
後述する日本未発売の3Gモデルはこれで2万切っているのですから非常に驚異的だと思います。
ベンチマーク結果は一般的なSnapDragon400搭載ミッドレンジ機だが体感パフォーマンスは非常に高い。Android 5.0アップデート予定も!!
日本で投入されなかった3G対応モデルはARM系CPUではなくIntel x86系CPUであるIntel "Clover Trail" ATOMプロセッサを採用していましたが、LTE対応版では採用CPUがQualcommのミッドレンジ向けCPU、SnapDragon 400に変更されています。
このプロセッサはスマートウォッチ
にも搭載されていることを見てもわかるとおりバッテリー性能とパフォーマンス性能を両立させたプロセッサで、ほかのライバル機、たとえばHuawei Aseend G6やLG G2 mini、ZTE Blade Vec 4G&Freetel XM LTEにも採用されており、ベンチマーク性能的にはこれらの機種と大差ないスコアになっているのですが、RAMが2GB搭載されているのもあって実際の動作パフォーマンスはかなり快適でWEBブラウジングやメール作成、LINEといった通常での利用でパフォーマンスが落ちるということはまずないと思います。
ただし搭載GPUのAdreno 305が上位CPUに採用されているAdreno 320やAdreno 420よりも性能的に「落とされている」性能となっているため、あまり重い3Dゲームの実行は苦手だったりしますが、ここら辺はミッドレンジ機なので割り切るべきなんじゃないかなぁとおもいます。
搭載OSはAndroid 4.4.2"Kitkat"。本来機能削除されている外部ストレージへのアプリインストール機能「App2SD」も実装されており、なんと本機の場合プリインアプリを除いたほぼすべての、本来App2SDを利用できないアプリの移動すら対応していることには驚きました。
楽天モバイル向け・ラブライブ!限定セットのモデルは一般販売されていない最廉価の8GBモデルとなるため、アプリによっては挙動がおかしくなることもあるため積極的にはお勧めできないもののストレージ節約になって助かるんじゃないかなぁとおもいます。特にTwitter公式クライアントとかはストレージにインストールすると結構容量を食うので・・・
後継機Zenfone2にはAndroid 5.0.2"Lolipop"を搭載した状態で出荷されていますが、本機も予定では今月中にLolipopへのアップデートが予定されており、ここら辺期待したいところです。
カメラはリア800万画素、フロント200万画素と須磨保養カメラとしては標準的なものを搭載。CMOSセンサーユニットはSony製のEXMOR RSですがこれも前メイン機302HW/GL07SやiPhone 5以降にも標準で搭載されているので割りと標準的になった印象はあります。
ただしこの価格帯のミッドレンジスマホとしてはカメラ機能が充実しており、単焦点モードや各種エフェクト類、そしてこの機種最大の特徴とも言える、暗いところでも明るい写真を撮影できるローライトモードなどが搭載されています。
ローライトモードで撮影した写真。大泉学園駅に新設された大泉アニメゲートより矢吹ジョーのオブジェ
このようなエフェクトも標準搭載。ちなみにこのクーニャはかつてクドわふ発売直前にG's Festlvalの付録としてついていたクーニャですが、このエフェクトをかけると妖しい雰囲気(ry
バッテリーは2110mAh。本体内蔵となっているため基本的に交換は不可能となっています。
バッテリーの持ちは利用時はそれなりに減っていくのですが、この機種に標準搭載されている省電力アプリの電源管理がかなり優秀なのか本体スリープ時のバッテリーの持ちが異様によく、基本的に1日1回充電すれば十分だったりします。
ここら辺の優秀さ加減も評価されるべきポイントなんじゃないかなぁとおもいます。
SIMフリーミッドレンジ機では間違いなくお勧めできる完成度。
MVNOが普及し始めてHuaweiやLG、ZTEといった端末メーカーが自らSIMフリー端末の販売に乗り出し、店頭にさまざまなSIMフリー機が普通に販売されています。
それぞれ個性があっていい機種だと思うのですが、Zenfone5は性能、安っぽくない本体デザイン、そして価格のバランスがうまく取れた良機となっており、「LTE対応SIMフリー端末はどれがお勧め?」と聞かれたら間違いなく本機を真っ先にお勧めすると思います。
日本版に関してはdocomoの通信バンドはほぼカバーできていますので本当格安MVNO SIM運用にもってこいの端末になっていると思います。
ちょうどこれを書き終わる本日(2015年4月20日)にはIntel Atomプロセッサを搭載し、最上位モデルは4GB RAMを搭載し「価格はミッドレンジだけどスペックはハイエンドクラスになってしまった」後継機Zenfone2の日本版が発表されますが、願わくばZenfoneシリーズ本来の「手軽な価格」をそのまま日本でも維持してほしいと思います。
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購入金額
28,944円
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購入日
2015年03月26日
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購入場所
DMM Mobile 分割購入
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