CFD販売から発売されていますが、中身は東芝純正のHG6y系がそのまま入っているという製品です。CFD販売の型番はラベルで貼付されているだけであり、デバイス名も東芝純正型番(この製品の場合はTHNSNJ256GCSU)がそのまま返されます。
マイナーチェンジモデルのHG6Zシリーズが発売され、こちらのHG6yシリーズはディスコン扱いとなっています。とはいえ、中身はNANDの世代が変わっただけであり、性能差も殆ど無いということで、価格差があるなら安く売られている方を選んで構わないでしょう。
一応3年間の保証が付くようです。私が今まで使ったSSDは、初期不良以外では3年以内に壊れたものはありませんでしたが、保証期間が長いに越したことはありません。
添付品はビスと3.5インチ変換マウンター程度です。移行用のソフト等は用意されていません。
注)CFD販売取扱の東芝製SSDに提供されている「SSD Turbo Boost」に移行用ツールも含まれているという情報をいただきましたので、訂正させていただきます。
特別速くはないが、必要十分な性能
それでは、早速ベンチマークテストの結果を見てみましょう。テスト環境は Intel Xeon E5-2670を搭載した、ASUS P9X79のSATA 6Gbpsポートです。
まずはCrystal Disk Infoで情報を確認してみましょう。
前述の通り、デバイス名はCFD販売の型番ではなく、東芝純正型番を返してきます。このスクリーンショットはベンチマークテストを一通り実行し終えた後のものですが、温度の上昇幅が少ない辺りは好感が持てます。
▲Crystal Disk Mark Nano Pico Edition
他社製の高速モデルと比較すると、QD32時の4K Readを除くランダム4K全般がやや弱いということが判ります。これは恐らく、この製品がキャッシュ用のDRAMを搭載していないことが影響しているのでしょう。むしろキャッシュ非搭載にしてはあまり極端な弱点が無いことを評価するべきなのかも知れません。
元々エンタープライズ向けとして発売した製品であるだけに、電源消失時などにキャッシュからの書き出しが間に合わず、データロストが発生するというリスクを避けるためにキャッシュを使っていないらしいのですが、キャッシュを活用するコンシューマーモデルと比べてしまうと、ランダム書込の弱さははっきりしてしまいます。ちなみに公称スペックによるとランダムリード90,000IOPS、ランダムライト30,000IOPSだそうですから、4K書込の弱さは仕様と割り切るべきですね。
とはいえ、NANDは100%東芝製という安心感がありますし、信頼性重視のSSDが比較的安価に入手出来るというメリットは大きいものがあります。何よりも速度重視であれば他を選んだ方が良さそうですが、手堅い選択肢としてお薦めです。
-
購入金額
7,538円
-
購入日
2016年09月29日
-
購入場所
ソフマップ
araragiさん
2016/10/10
CFD製のSSD用のユーティリティソフトは、ココにありますよ。この中に移行用ソフトもあります。
個人的にはこの中のSSD Turbo Boostの中にあるRAM DISK作成ソフトのRAMDAはおすすめですよ。
jive9821さん
2016/10/10
情報有難うございます。
SSD Turbo Boostに移行用ソフトが含まれていたんですね。昔のキャッシュユーティリティーだけのものだと勘違いしていました。本文中にも訂正を入れておきます。