プレミアムレビューでも、番外編としてWindows 10へのアップグレード作業を採り上げましたが、ここではもう少し詳しく見ておきたいと思います。

まずは万が一に備えて、USBメモリ (16GB) を準備して回復ドライブを作成しましょう。USBメモリはモチモノ登録をしてあるTranscendの製品を利用しました。

回復ドライブの作成手順については、Microsoftのサイトにアクセスして「USB 回復ドライブを作成する」を参照したり、メーカー製PCであればサポートマニュアルを確認しながら進めると、トラブルを未然に防げるかと思います。

回復ドライブの作成は指示に従って進めれば簡単です

回復ドライブを作成したUSBメモリのプロパティ

今回はプレミアムレビューの締め切りが迫っていましたので、直接「Windows 10 のダウンロード」ページにアクセスして、メディア作成ツール (64ビット版 / MediaCreationToolx64) をダウンロードしました。

メディア作成ツールを起動すると、「Windows 10 セットアップ」というウィザードが開きます。順を追って進めれば、特に難しく感じる作業はないでしょう。

今回はプレミアムビュー製品のパソコンだけをアップグレードするつもりでしたので《このPCを今すぐアップグレードする》を選びましたが、他のパソコンもアップグレードする予定でしたら《他のPC用にインストールメディアを作成する》を選択し、USBメモリやDVDにインストールメディアを作成しておくと便利だと思います。

引き継ぐ項目については、デフォルトでは《個人用ファイルとアプリを引き継ぐ》が選ばれていますが、《個人用ファイルのみを引き継ぐ》《何も引き継がない》を選択することもできます。

eo光100メガ回線の我が家の環境では、約80分ほどでOSがWindows 10へとアップグレードされました。尚、個人用ファイルは無事に引き継がれましたが、一部のソフト (CPU-ZとHWMonitor) は再インストールをしなければなりませんでした。他のソフトについては、全てをチェックできたわけではありませんので、何かしらの不具合が発見されれば追記で報告したいと思います。

アップグレード直後に行ったBootRacerによる起動時間テストです。Windows 10にアップグレードしてから、起動時間が遅くなりました。何かしらのドライバーがWindows 10に対応していなかったためかもしれません (例えば、2015年10月28日時点で、普段愛用しているBUFFALO製のUSBヘッドセット「BSHSUH05BK」はWindows 10に対応していませんでした)。

アップグレードから一晩経って、改めてBootRacerで起動時間を測定しました。前回のテストから、OSの設定は次のように変更しました。

1. スタートアイコンから《設定》を開き、《更新とセキュリティ》を選択する
2. Windows Updateで、《詳細オプション》をクリック
3. 更新プログラムのインストール方法を選ぶで、《更新プログラムの提供方法を選ぶ》をクリック
4. 複数の場所から更新するで、当該機能を《オフ》に変更する

設定変更が功を奏したのかは判りませんが、起動時間はアップグレード前と同程度になりました。原因は他にもあったのかもしれませんが、しばらく様子を見てみたいと思います。

毎回発生する事象ではありませんが、シャットダウン後に勝手に再起動することがありました (再起動後のロック画面でシャットダウンを行うと、パソコンの電源を切ることはできました)。ネットで調べてみたところ、よく発生しているトラブルのようです。

電源オプションにある「シャットダウン設定」で《高速スタートアップを有効にする》をオフにしてやれば解決する場合があると知り、実際に試してみたところ、今のところは再発していません。

【追記】2015年10月29日
丸一日ほど発生しなかったので安心していましたが、レビュー公開後に再発を確認しました (パソコンを30分程度使った後のシャットダウンでは発生せず、ゲームなどで数時間以上パソコンを使った後に発生しました)。

【加筆】症状が治まった？ 

ステップ・バイ・ステップで動作確認を行えばよかったのですが、システムファイルチェッカーで破損ファイルを修復した直後、Driver Booster 3 Freeを使って各種ドライバーの更新を実施しました。その結果、本症状が治まったように思われます。但し、Windows 10にアップグレードしたレビュー製品のパソコンは別件でサポートのお世話になっており、初期不良は認められませんでしたが、BIOSアップデートを行っていただいたことを注記しておきます。

システムファイルチェッカー
Microsoftのサポートページの説明ではWindows 8.1までが対象でしたが、Windows 10でも同じ手順で出来ました。破損ファイルが確認されたため、修復が行われました。

Driver Booster 3 Free (入手先はこちら)

10個のデバイスドライバーが古いと検出され、最新版に更新しました。

Windows 10で新しく追加された機能に「ゲームバー」があります。正しくは「Game DVR」と言うらしく、Xboxアプリの機能のひとつだそうです。ShadowPlayのように、プレイ中のゲーム画面を録画することができます (詳しくはPC USERの紹介記事などをご覧ください)。次の動画は「ゲームバー」の録画テストで撮影したものです。

この動画を編集せずにYouTubeに投稿しました

権利表記
『LORD of VERMILION ARENA』 (LoVA)
(C)2014-2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

動画を見るかぎり「ゲームバー」はなかなか使えそうなツールだと判断したのですが、2度目の録画テストを行おうとしたところ、なぜかエラーが繰り返されて撮影できなくなりました。

他のゲームでは「ゲームバー」を使うことができましたので、LoVAのクライアントに何らかの原因が潜んでいるのかもしれません (LoVAはWindows 10に正式対応しています)。改善策をご存知の方がいらっしゃれば、どうぞコメントにてご教示ください。

【加筆】PSO2 

『PHANTASY STAR ONLINE 2』 (PSO2) もWindows 10に正式対応しています。しかし、プレイ中に「ゲームバー」は起動するものの、録画操作を行うとLoVAとは異なるエラーメッセージが表示されて録画することができませんでした。

権利表記
『PHANTASY STAR ONLINE 2』 (C)SEGA　

公式サイトは http://pso2.jp/ です。

【加筆】黒い砂漠 

『黒い砂漠』は、2015年10月29日の時点でWindows 10に未対応ですが、「ゲームバー」を使った録画は正常に機能するようです。次の動画は、ゲーム画面を最高画質に設定し (右下の数値はFrapsで計測されたFPS)、ゲームバーの初期設定で録画しました。

この動画を編集せずにYouTubeに投稿しました

権利表記

『黒い砂漠』 (公式サイト: http://blackdesert.pmang.jp/)　
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