このVMS30MkIIは、厳密にはMI型と呼ばれるタイプですが、基本的にはMM型の亜種と考えて差し支えは無く、ここではMM型と呼んでおくことにします。
VMS30MkIIは、当時のOrtofon製MI型カートリッジの最上位モデルでしたが、かつて当時の大手家電量販店である第一家電向けに、ボディーに金色の塗装を施した専用モデルが用意され、VMS30MkII Goldとして比較的安く販売されていました。私の所有分のVMS30MkIIも、全てこの第一家電向けのVMS30MkII Goldです。
この製品は針先がファインライン形状であり、純正交換針は15,000円ほどでした。一方、当時のVMS30MkII Goldは1万円前後で販売されていましたので、交換針を買うよりも本体を買い置きしておく方が安上がりだったのです。そのため、私の手元にはこの製品が3つほど残っています。後に国産の互換交換針も安く入手して、針がさらにある訳ですが…。
当時はかなり割安だったこの製品ですが、音質の方はいかにもOrtofon的な傾向であり、安くOrtofonサウンドを楽しむのに最適なものでした。針先形状の割にサ行の表現はやや濁る部分はありましたが、当時この価格帯で買えたものとしては最上ともいえる音質です。
実はこの時期は第一家電向けのお買い得品が意外と多く用意されていて、5千~2万円程度の金額で個性的なカートリッジを色々入手することができていました。その中でもコストパフォーマンスでは群を抜く存在が、このVMS30MkIIだったといって良いでしょう。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
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