高校時代、良く、ラジオ局に出入りしていた。横浜の野毛山にラジオ局の「本社」と呼ばれる「実質支社」があった。本当は業務はほとんど東京の神南と言う所で行っており、スタジオは東京にも横浜にもあった。週に一度、金曜の夕方だったと思うが「公開番組」がある。若者対象の音楽系の視聴者参加型の公開番組で、とても人気があった。
そこで、「プレーヤー」、「レポーター」、「DJ」のオーディションがあり、オーディションに合格すると番組に出られる。番組自体が「オーディション」になっており、これに合格すると「賞金」が出た。当時、8000円だから、みんな目の色を変えて参加した。
自分は、確かにギターを持っていたが本当は演奏は出来ないし自信はなかったので、「DJ」と「レポーター」で賞金をもらった。「グランプリ」でも賞金を貰っているので、局のスタッフにもアナウンサーにも可愛がられていた。良く、支社にも顔を出してスタジオの中に入れて貰っていた。アナウンサーは番組制作担当もやらされているらしく、良く、番組の中に登場させて貰った。例の、「遊びに来ました」と言う訳の分からない設定で…。もちろん、ギャラなどは出ないが、ディレクターやアナウンサーは昼ご飯をご馳走してくれたり、時には宴会に呼んで貰ったりした。もちろん、「アルコール」は禁止である。
色々と説明が長くなったが、「ロボの僕とキミのブー」はソフトな歌声と親しみやすいメロディで全米で大ヒットし、当時DJ番組の中で「Sアナウンサー」が紹介して爆発的に人気になった。ロボは日本では1曲しかまともに流行っていないので、これを持っている人は珍しいと思う。でも、今でも「856円で買えるよ!」なんて聞くと、少し悲しくなる。
この頃、例の「DJギャラ詐欺」に遭った。声優学校に通っていた頃、同じ学校で顔見知りの「A子」に頼まれた。「銀座の三愛でDJをやってるんだけど、その日はモデルの仕事が入っているから」と「代役」を頼まれた。知っている相手だったのですっかり信用し、御人好しの自分は代役を引き受けた。同じ学校の仲間だったので、ギャラの金額の確認もしなかった。DJは楽しかったし、それなりに勉強にもなった。しかし、その時のギャラは未だに受け取っていない。学校には顔を見せないし、家の連絡先も聞いていない。彼女とは今もって連絡が取れない。別にギャラも欲しくはないし、彼女とも会いたいとは思わない。ただ、今度会ったら、「お前みたいな奴をモデルに使うスポンサーでどこよ?」と聞いてやりたい。
当時の仲間には、「城達也の姪」や「若山源蔵の甥」など有名人の親戚の子供も来ていた。もっとも、全て「自称」なので真偽の程は分からない。ただ、若山源蔵の甥は誰が見ても認めるだろう。「声がそっくり」だった。ナレーションは下手だったが…。しっかり勉強して、今頃、オジさん以上の声優になっていると良いのだが…。
この曲を聴いていると、そんな事まで思い出してしまう…。
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購入日
2000年頃
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購入場所
Amazon
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