プレミアムレビューじゃないんですけどね。
ベアボーンというと一部パーツは自分で買わなければならない物が多いですが、こちらの製品に関してはOS以外はすべて揃っていますので、OSさえあれば他に必要な物はありません。勿論、モニタ、マウス、キーボード等の周辺機器は必要ですが。
箱を開けると内容物はこんな感じです。写真が暗いのは仕様です。写真にはありませんが、他にネジ1本と説明書、ドライバディスクが付属していました。
早速組み立てます。まず無線LAN&Bluetoothカードを取り付け、ネジで固定します。
次に、本体ケースにアンテナ線を貼り付けます。線は黒いのと灰色のがあり、長さが違うので間違えないようにしましょう。伸びた線は適当に隙間に挟みつつ端に寄せます。アンテナ線の先はカバーで覆われているのですが、後で剥ごうとすると苦労します(私は苦労しました)ので、この段階で剥いでしまった方がいいと思います。
次に、本体基板をはめ込みます。D-subのコネクタが飛び出しているので、斜めに差し込んでガッ!とやります。固定は爪で引っかけるタイプで、少し力が要ります。
基板をはめ込んだら、先ほどのアンテナ線を無線カードに取り付けます。線にはカバーが付いており、これを外すのが今回の組み立ててで一番難しかったです。先に剥いでおけば良かったです。カバーを剥いだら先端を押し込んで固定しますが、この接続部分が非常に小さく、それでいて意外と堅いので、破壊しないように気をつけましょう。
最後にケースをはめ込んで完成です。簡単ですね。
完成したところでOSインストールです。今回はWindows8Proをインストールし、8.1にアップデートしました。BIOS画面にはF7連打で入れます。インストールが終わったのでベンチマークを取りました。
まずは内蔵されているeMMCの速度です。初期のSSDみたいなスコアです。OS以外ほぼ何も入れていない状態(8.1アップデート後にディスククリーンアップ実行済み)で残り40GBほど。前のモデルだと残り10GB程度しかなかったのでしょうから、64GBに増量したのは正解だと思います。
次に総合ベンチマークであるPassmarkを実行してみました。
比較対象をデフォルト設定のままやってしまったので、i7とかと比べられていますが…まぁ性能は低いです。そのあたりは分かっていて買う人が殆どのはずなので、たぶん問題ないでしょう。
ちなみに、搭載されているCPUはCeleron N2807で、CPUmarkで1050というスコアはCore2DuoE4300(1.8GHz)やAtomZ3740(1.33GHz)と同等くらいです。GPU性能はGeForce8500GT程度です。
使用感の方はまだそれほど使い込んではおらず、ネット閲覧と艦これくらいしかやっていませんが、そのくらいの用途なら十分使用に耐えられました。
この製品は電源がmicroUSBになっています。そこで、付属品以外のUSBアダプタからでも起動出来るかどうか試してみました。付属のACアダプタには5V、3Aと書かれています。
バスパワーのUSB3.0ハブ…無理。電源は入るものの、画面が表示される前に電源が切れてしまいました。USB3.0の給電能力は規格上は5V、900mAなので4.5Wですが、これでは足りないようです。あるいはUSB3.0としては給電されていなかったのかもしれません。
Planex PL-WUCHG03…無理。OS起動まで行きそうなものの、正常起動は出来ず。こちらは2000mA(10W)ですが、これでも少し足りないようです。
じゃあ実際どうなのさということで、ワットメーターで実測してみました。
起動時…最大8.3W、Passmark実行時…最大11.7Wでした。特にGPUに負荷がかかる場面での消費電力の上昇が目立ちます。アイドル時は5W未満です。ただ、電源OFFでも1W程度消費しているのは気になりました。
そんなわけで2Aでは足りませんので、付属品以外のアダプタやモバイルバッテリーなど使用する際は気をつけてください。
低スペックではありますが、安価で超小型なPCとしてなかなか面白い品です。外付けHDDを接続してのファイルサーバーにしたり、テレビに接続したりと省電力&無音な部分を活かせば便利なPCだと思います。
ただ、良く考えるとOSを買うと1万円以上しますから、3万円台のノートPCの方が良いかも?OSを余らせている人向きでしょうか。
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購入金額
18,980円
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購入日
2014年08月頃
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購入場所
amazon
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