サマーセールで外箱潰れ品を安く買いました。
これを自分流お気楽観望望遠鏡に仕立て直します。
実は架台が欲しかったのです。望遠鏡は口径90mmのアクロマートの鏡筒が付いているのですが、開梱していません。付属の鏡筒はF10なので1m近い長さがあります。架台の写真を見れば分かりますが方角によっては三脚に干渉して天頂付近には向けられません。
それに、お気楽観望用ですからもっと短い取り回しのいい鏡筒を載せようと思ってました。そこで載せたのがこの望遠鏡。
この架台の望遠鏡装着部分はVixen互換のアリミゾとなっていますのでいろいろな望遠鏡が簡単に付けられます。ただ、取り付けねじは1本のみですのできっちり締め付けないと安心できません。
全景はこんな感じになります。短い鏡筒だと取り回しが楽です。天頂付近も大丈夫。
この写真はソーラーフィルターをつけて太陽を見ているところです。
NexStarは太陽アラインも出来るので昼間の太陽観望にも使えます。
ここでアライン(アライメント)についてちょっと書いておきます。アライメントとはこの架台に今望遠鏡がどこを向いているか教え込むことです。架台を置いただけではどこに向いているのか分からないので架台が自動的に目的の星を導入することが出来ません。そこでいくつかの天体に望遠鏡を向けてそれを記憶させるわけです。
アライメントはいくつかの方法があり、コントローラーで選択して行います。昼間太陽を見ようとするとアライメントに使える天体は太陽だけです。昼間は星は見えませんからね。
私が持っているスカイウォチャーの自動導入架台は危険を避けるため太陽に自動で向けることが出来ないようになっています。もちろん太陽でアライメントを行うことも出来ません。それは太陽を見ると失明の危険があるため納得できるのですが、これでは太陽を自動で追いかけることが出来ません。
セレストロンのアライメントは太陽でも行うことが出来ます。もちろん危険防止のため注意表示が出て、それを了承しないと次に進めないメニューとなっています。昼間太陽黒点を見るときにはこちらのほうが便利です。経緯台式の架台はアライメントが出来ていないと天体の日周運動を追いかけてくれませんからね。セレストロンはスカイウォチャーに買収されてしまって今や同じ資本の企業ですが、この辺りの思想は異なるんですね。
架台に関してはまあまあ満足です。最初はちょっとガタがあったのですが、三脚台座と本体をつなぐボルトの閉め具合を調整してやったらガタは皆無になりました。締め付けすぎると動きが悪くなるのでゆるめに調整して出荷しているのでしょうかね。
架台は意外と堅牢な感じで、太陽を導入してスマホをアイピースにあてがっても問題ありませんでした。ちなみにこれはiphoneをアイピースに押し付けて撮影した太陽面です。ピントが微妙ですが、黒点の多い時期なら観望会等で喜ばれそうです。
三脚に関してはお世辞にも堅牢とはいえません。捩れ強度不足です。もう少し強度の高いものと交換したいところですが専用三脚なのでいいものが見つかるかどうかは未知数です。大き目のカメラ三脚に取り付けるアダプターを作成するのも手ではあります。
この架台の注意点をひとつ。クラッチ機構がありません。すなわち電源がないと手動で望遠鏡を対象に向けることができません。手動では動かないんです。これはちょっと残念なところです。
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購入金額
19,800円
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購入日
2014年08月01日
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購入場所
シュミット
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