TAKE6。その名の示す通り6人の黒人男性からなるコーラスグループ。20世紀末に一番「売れた」が、現在でも活動を続ける。デビュー間もない最初期の1名のメンバーチェンジとその後メンバーの1名が教職にあることでツアー帯同が難しくなり交代した以外は、不動のメンバーで四半世紀活動を続けている。
本作は一番ヒットチャートを賑わわせていたころのMaxiシングル。もともとゴスペルの影響を強く受けている彼ら、デビュー当初は伴奏なしの完全アカペラが多かったが、それまでよりも大幅にバックバンドによる伴奏を加えてヒットチャートを駆け上った“join the band”
の余勢を駆って制作されたシングル曲で、次アルバムとなる“brothers”
との間に位置する。そのシングル曲に“join the band”から2曲のリミックスが加わる。
「I Will Always Love You」は、日本では車のCF曲(スバルインプレッサ)になったので、1995年頃はよくTVから流れた曲だ(もともとこのMaxiシングル自体がCF曲になったことで発売された日本独自盤)。曲としては故Whitney Houstonのヒット曲で、彼女自身が出演もした映画“The Bodyguard”の主題歌が元(ただオリジナルはWhitneyではなく、カントリーミュージックの大御所Dolly Parton)。オリジナルは軽快なカントリーだったものがDavid Fosterによってバラードに仕立て直されたヴァージョンを、TAKE6の鉄壁のコーラスと通しで入るリズムでさらにソウルっぽくさせた感じ。ただ惜しむらくは曲の作りが短く(3分18秒)、シカケや盛り上がりもなくサラっとフェードアウトで終わってしまうこと。もうひとひねりあると良かったんだけれどなー。
「Biggest Part Of Me」は彼等のブレイクのきっかけとなったAmbrosia
のカバー曲で、アルバム“join the band”がグラミー賞を獲る原動力ともなったヒット曲。彼等のコーラスのみで形成されたイントロから入るオリジナルヴァージョンと比べ、「Radio Remix」の名の通りいきなり始まり、短くなっている(3分59秒)。またリズムがやや強調されたリミックスで元曲になかったティンバレスが加わっているのちがちょっと違和感。
「All I Need (Is A Chance) 」はややシンプルなリミックスに。アルバムに収められた元曲は、David ThomasのリードヴォーカルにKirk Whalum
のサックスが常に寄り添うようなアレンジだったが、サックスをオフりギターの軽いオブリが彩るだけの造りに。より彼らのコーラスの完璧さが引き立つ感じ。元曲のKirkのプレイも秀逸だったんで、どちらが良いとは言えないけれど。
彼らの鉄壁のコーラスワークを堪能するにはすべてがちょっと短いけれど、「とっつき」としては悪くはない。これで彼等に魅了された方はより深みにドーゾw
【収録曲】
1. I Will Always Love You
2. Biggest Part Of Me (Radio Remix)
3. All I Need (Is A Chance) (Remix)
「I Will Always Love You」
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購入金額
1,200円
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購入日
1995年頃
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購入場所
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