形状は一見するとごく普通の72P SIMMなのですが、汎用性はなく特定のPC-9800シリーズ本体専用に用意されていたメモリーモジュールです。1枚で2MBで、当時のメーカー希望小売価格は20,000円ですので、丁度1MB当たり10,000円ということになります。
主にCPUとして386/486辺りの世代のものを搭載したPC-9800シリーズで使われます。大抵の場合は本体に直接SIMMスロットがあるというわけではなく、まず最初のメモリー増設時には通称「親亀ボード」と呼ばれる、増設メモリー+メモリスロットが実装された専用基板をまず装着し、このPC-9801-61Rはその親亀の背中にあるメモリースロットに装着するという形でした。
私がPC-9800系を使い始めた時点では、既にその当時の本体はJEDEC仕様の汎用SIMMをサポートしていましたので、このメモリーの出番はありませんでした。
かつて所有していた本体を全て洗い出しても、恐らく対応モデルだったのはPC-9801DA5と、PC-9821Ap/U2程度ではなかったかと思います。PC-9801DAの方に至っては親亀ボードすら持っていませんでしたので、使ったのは恐らくPC-9821Apの方だったと思われます。
今撮影のために久しぶりに箱を開けたのですが、本来の中身であるPC-9801-61Rの他に、アイ・オー・データ製の互換品も2枚入っていて、当時無駄に高かったこのメモリーを、何故こんなに持っていたのかと少々困惑しています。PC-9821ApでWindowsを使っていたというわけでもないのですが…。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
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