その状態で2.5万Km程度乗っていて、まだ溝もある程度は残っていたのですが、たまたま立ち寄った販売店で処分されていたECOPIA EP100Sに興味が出て、履き替えることにしました。
ECOPIA EP100Sは、従来モデルのEP100(転がり抵抗係数AA)をさらに素材・形状の両面から改善し、ブリヂストン製のタイヤとしては初めて転がり抵抗係数AAAを達成した製品でした。ただ、形状なども絡むことから多サイズ展開は困難だったようで、195/65 R15の1モデルのみが発売されていました。後に185/65 R15が追加されたようですが…。
私の車は丁度標準装着タイヤのサイズが195/65 R15であり、後継モデルのEP001Sの発表後だったことから価格も思いの外手頃であったため、これに決めたのです。
履き替えてみて、まず最初に気付いたのはハンドルの操舵感が大きく変わったことです。明らかに軽くなりました。軽すぎて若干頼りなさすら感じるほどでした。また、下り坂でアクセルオフのまま走らせていても、前を走る車に追いついてしまうという具合で、転がり抵抗が大きく減ったことは肌で感じられました。
しかし、その反面燃費はというと、体感で1リッター当たり0.2~0.3Km程度良くなったかなというところです。2,500ccの直6エンジンで、元々の燃費が7~8Kmという車で使っても、劇的な効果とはいきません。
ウエットグリップ性能はcですから、決して優れているわけではなく、確かに以前よりも若干滑りやすいかなと感じることはありました。ただ、普通に乗っている限りで気になるほどでもなかったように思います。総合的な走行性能という意味でも、優れているというほどではないのですが特に気になるほど悪いというわけでもなく、水準には達していると考えて良いのでしょう。
騒音については、装着後しばらくは水準以上に静かだったと思うのですが、ある時期を境に徐々に騒音が増えてきて、今ではむしろややうるさい方ではないかと思います。元々車自体が比較的静かなので、許容出来る範囲には収まっていますが。
不満が残るのは耐摩耗性能です。前述の通りDNA map ES340は最初から中古状態でも2.5万Km充分使えたのですが、ECOPIA EP100Sは現時点で2.7万Kmで、既に溝の残りが4mm(先日整備を行った際のディーラーでの測定)となっていて、そろそろ交換を検討しなければいけない水準です。
このタイヤの性能自体は、転がり抵抗の軽減という意味では素晴らしい水準にあると思います。しかし、そのために耐摩耗性など明らかに従来の製品より劣っている部分もあり、燃費の改善効果が劇的に表れない車で使ってもコストパフォーマンスが良いとはいえません。
私の場合は最初から国産ではエコノミークラス製品しか買えない程度の価格で買っていますので、多少の寿命の短さは諦めがつきますが、それでも次にこの製品やその後継品を買うかといわれれば難しいところでしょう。燃費の改善効果も限定的ですので、それよりは耐摩耗性能が良さそうな製品の方を選んでしまいそうです。
とはいえ、私にとって初めてのエコタイヤであり、このタイヤから学んだことも多くあるわけで、その意味では決して無駄な買い物ではなかったということでしょう。
なお、価格は4本セット特価であったため、その価格で表記しています。
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購入金額
49,800円
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購入日
2012年03月06日
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購入場所
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