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今回こちらの商品に応募した動機としては、
キューブケースのATXで録画機を作りたいと奥さんに相談した所
『大きすぎるので却下』
とダメ出しをもらっていた所に本商品の募集が有り、テレビの横に置いておいても違和感のない大きさと
HTPCとしてリビングに置いても違和感のない形から承諾をいただけたので応募させていただきました。
2分頃から騒音について再生します
この薄さで(約10cm)グラボを積めるんだぜ!
全体的にはそこまで小さい訳ではないのですが、厚みが10.5cmで、最大33cmまでの
グラフィックカードを積むことが出来るのが凄い所!
難点をいえば、
同社のRAVENシリーズのRVZ-01
と共通シャーシのせいか、縦置き時の上下部分のスリットや、CPUの上部部分と、
グラフィックボードを設置する背面部分に通気口があり剥き出しの為、
ホコリが入りたい放題になっています。
この構造のお陰で、HTPCなのにゲーム機に出来る位のエアーフローを持っているわけですが、
HTPCとして売りに出しているので給排気孔部分にはフィルターを付けるか、
フタをすることが出来るようになっていても良いのかな?と思います。
RVZ01には標準でトップとボトム用に120mmファンが付属してる分なんだか損をしているような気になります。
スタイリッシュ!
商品ページの写真を見てもらうとそのスタイリッシュっぷりが一目瞭然ですが、
実物もかなりスタイリッシュです。
エンブレムを付け忘れちゃってますが、TV台に置いても違和感のないデザイン!
※後日、設置したら写真を上げます
まず、梱包の箱からしてパソコンのパーツにみえません。
【構 成】
この厚みでグラボもさせちゃう!
本体サイズはデルなどのスリムミニタワーと変わらない大きさですが、
最大の売りは
- HTPCな外観で、リビングやTVの脇に置いてあっても違和感のないスタイリッシュなデザイン
- スリムミニタワーなのに、専用のライザーカードを利用して、グラフィックボードを積むことが出来る
という点が上げられると思います。
①については、コンポや、シアターシステムのような外観で、いかにもパソコンですといった
リビングに置くには 違和感のあるケースとは違い、しっくりと馴染みます。
コストカットの為のプラスチック外装だと思いますが、ヘアーライン加工が施されていて、
遠目にはあまりプラスチックっぽくは見えません。
残念な所は、若干ゆがんでいるので、ケースの蓋を閉じるのが少々手こずる点です。
秀逸なのが、縦置き、横置きの両方に対応しており、必要に応じて足を付けられる
点になります。
縦置き用と、横置き用のゴム足が付属しているのですが、使わない方は外しておけるので、
見た目に変な出っ張りが付かず美しくまとまっています。
また、縦置き時は、上下どちらの方向にも足を付けることができるので、
電源を上に持って行きたい!
下に持って行きたい!
といった使い勝手に対応してくれます。
私の場合は、今回簡易水冷を取り付けるに当たって、ポンプの位置とホースの取り回しから
電源を上に上げる形でゴム足を取り付けました。
エンブレムもアルミ?等の金属製で高級感があるSilverStoneのロゴにヘアーライン加工が
施してあり、縦置き横置きに対応させるように両面テープで留めるようになっております。
残念なのは、テープで貼り付けるタイプなので、しばらく存在を忘れてしまいました。
出来れば半固定式にしてクルクルと回転するタイプにしてもらったほうが良かったな、
という点が私には残念に感じられました。
②については、通常スリムミニタワーの約10cm程度の厚みではグラフィックボードを
積むことが出来ないのですが、本体に付属しているライザーカードと下駄を履かせることで、
グラフィックボードの向きを横向きで挿せるようになっています。
グラフィックスカードに下駄を履かせて、
ライザーカードトレイに設置して横向きで固定します。
長さは約33cmまでのグラフィックボードを挿すことが出来るので、ほぼ気にしないで良いかと
思いますが、簡易水冷と同居させる時は厚みがシビアになってきます。
今回、簡易水冷として、
Zalman reserator3 maxを取り付けたので、ラジエーター部分の高さが8cmあり、
グラフィックボードの長さの制限が約15cm位までの物になります。
ショートタイプのGTX750あたりならreserator3 maxを取り付けるのに問題ありませんが、
手持ちの短いグラフィックボードが押入れから引っ張り出してきた
Palit GTX560ti(約18cm)の2スロット占有型 になりますのでreserator3 maxを
少し横にずらさないと設置出来ませんでした。
また、2スロット占有型なので、厚みが約4.5cmあり、
簡易水冷を設置できるスペースが残り約3.5cm程度になります。
せっかくですから240mmタイプのラジエーターを載せたいと思ってもラジエーターの厚みだけで
- CORSAIR H110で2.9cm
- CORSAIR H100iで2.7cm
- ENERMAX ELC-LT240-HPで2.7cm
となり、クーラーファンを外付けにしないとグラフィックボードとは同居が難しいかもしれません。
CPUクーラーをトップフロー形式の物にするか、120mmタイプの簡易水冷であれば、
CPUクーラー側に設置できるので、どのようなグラフィックボードを選んでも問題ないのですが、
私のようなreserator3 max持ちの方や、240mmタイプの簡易水冷を使用したい方は注意
が必要です。
240mmタイプの場合はファンを外付けにすればグラフィックボードとの共存も可能です。
ケンジントンロックにも対応しているので、展示対応なども可能です。
順番さえ守れば組み立てし易い
本製品はMINI-ITXというには少し大きめのケースなので、他に組んだことがないので一概には言えませんが、
比較的組み込み易いのではないかと思います。
注意点としては、
説明書に書いてある順番で組み立てましょう!
という事ぐらいでしょうか。
ケース内の付属品を全て外すと非常にスッキリとした構成になっています。
説明書では、
②PSUケージを外す(2.5インチSDD/HDDをセンタープレースに取り付ける場合はこの段階で外しましょう)
③マザーボードの取り付け
という順番になっているのですが、説明書を見ないで取り付けをした私は、
①の後②を抜かして③のマザーボードを取り付けてしまったがために
PSUケージのネジが隠れてしまい取れなくなってしまいました。
ATXケースなどでは、特に順番など考えたこともなかったので、こういった所が手狭なITXなのかな~と思う半面、
RAVEN05でもマザーボード回りの取り付ける順番を抜かすと凄く大変な所もあったので Silver Stone の特長なのかな?
と穿った見方もしてしまいました。
組み込みについては、この順番以外では、電源ケーブルがI/Oパネル側からケース前面にぐるっと
延長させてPSUプラケットの方に来ているのですが、途中ケーブルを固定するフックが数箇所あり、
そのまま組み立てようとするとPSUプラケットとケーブルが干渉して固定することが出来ませんでした。
少したわまして、PSUプラケットを固定した後にケーブルを固定するフックに掛けて行かないと
取り付けられない部分が少し悩まされたくらいで、組み立ては簡単でした。
強いて難点を上げるとすれば、ケース内も蓋も含めて全てネジ式で、
手回しネジやツールフリーな所が無いのが最近のケースから考えると少しメンドクサイです。
電源選びも注意しましょう
グラフィックスボードを取り付けてゲーミング機にする場合は電源もPcieケーブルが二本
付いているものを選んでおかないと、自作で分岐ケーブルを作るか※最近売っていないみたいです
ペリフェラル変換ケーブルを買わないと電源供給ができません。
haswell refreshになり、消費電力が低くなり、400Wもあれば、充分ゲーミング機を作れる
容量を満たしていると思いますが、ATX電源と違ってSFX電源はPcieケーブルが1本しかないものが多いです。
追加FANをつければ★★★★
エアーフローの評価はちょっと難しいです。
一見、横置きにした状態で見て、上部パネルのCPU部分に120mmファン取り付け部分が1つと、
底面部分に120mmファン取り付け部分が2つあり
サイド部分はフロントパネルからI/Oパネルに掛けてスリットが開いており非常に良好そうに見えます。
しかし、CPU部分は空冷トップフロークーラーを付ければファンの追加は当然できなくなりますし、
簡易水冷でも120mmタイプであれば上部はラジエーターの取り付け部分になります。
私のZalman reserator3 maxでは、ホースが干渉してファンの追加が出来ませんでした。
底面部分の120mm×2の追加ファン設置場所は、グラフィックボードを積むと
グラフィックボードの排気と干渉してしまうので、吸気方向でファンを取り付けることを
考えてしまうのと
reserator3 maxの取り付けではラジエーターの高さが約8cmあり、
グラフィックスカードサポートブラケットまで隙間が1cmないくらいなので
ラジエーターに充分風を送ることが出来無さそうに見えます。
当然ファンをサンドする事もできないので冷却能力は、だだ下がりです。
FractalDesign ARC-XLにラジエーターをサンド状態で、4.6GHz 1.245Vで運用していた時は、
Plim95で idleが35度 負荷時MAXで80度だったのが、
本商品では、idleで44度 負荷時100度超え><
フルサイズのATXケースとMINI-ITXケースを比べる事自体が間違っているとも思いますが
i5-4690Kは、殻割をしていないとは言え、20度も温度が高くなってくると、
このケースでゲーミングPCにしようという場合は構成を考えないとダメな感じです。
ホコリが入り放題のがばっがばな状態なのに!
とはいっても、私の構成ではケース全体があったまり、ラジエーターから暖房のような熱風を吐き出す爆熱仕様になってしまいましたが、
空気を吸い入れる部分がラジエーターファンのみという状態では、上記の結果も当然の事だと思いますので、追記では改善していきたいと思います。
普通にトップフローCPUクーラーにして、上部に吸気ファン、底面に二個の排気ファンとしてあげれば充分な
エアーフローを取ることも出来そうですが、サイドスリットからのホコリ対策には悩まされそうです。
Mini-ITXとしては、破格な拡張性
Mini-ITXとしては、破格な拡張性をもっているのではないでしょうか?
ストレージに3.5インチHDD×1 2.5インチSDD/HDD×3
スロットイン式のみの対応ですが光学式ドライブも飲み込んで
Pcieブラケットも2.5スロット占有型まで飲み込めてしまう
240mmのラジエーターも設置出来る!
とM-ATXケース並みに飲み込める容量は圧巻です。
☆一つマイナスなのは、録画機を作りたかったので3.5インチHDDをもう1台くらい
置けるスペースがあったら満点だったな~
という個人的な見解なので、普通に考えれば★5つ
HDDの追加自体は、グラフィックボードの代わりにチューナーを挿すつもりなので、
背面ファンのあたりに固定できそうですから特に問題にはならなさそうです。
静音?何ソレ オイシイノ?
静音?何ソレ オイシイノ?
状態です。
基本設計が、ゲーミングケースの RVZ-01 のHTPCバージョンなのでそこら中穴だらけです。
ファンを追加することによってサイズの割に良いエアーフローを形成する事が出来そうですが、
基本的に遮るものがほとんど無く、ファンの騒音がそのまま漏れ聴こえる状態です。
現状追加ファンを取り付けず、ラジエーター用のファンに
BitFenix BFF-SPRO-P12025WW-RP [Spectre Pro PWM 120mm ホワイト]
を使用しておりますが、
i5-4690K 4.5GHz 1.194Vのアイドリングで 47dB cpu温度 44度
i5-4690K 4.6GHz 1.24Vの負荷状態で、65dB cpu温度 100度達成^^
という測定結果に・・
※騒音計はスマホのアプリ騒音測定器 を使用
騒音については動画の2分目くらいから再生されます
騒音の基準として、
100dB:ドリル工事
90dB:相当うるさいいやな犬
80dB:電車
70dB:賑やかな事務所
60dB:通常の会話
50dB:割と静かな事務所
40dB:図書館
20~30dB:ヒソヒソうわさ話
0dB:人が聞き取れる限界「20マイクロパスカル(20μPa)」
という目安がありますが、
50dBと60dBには、人の耳に聴こえる音の中で、
『静か』と『やかましい』の丁度切れ目になるそうです。
※ちなみに30dBと40dBは『非常に静か』と『静か』の分け目で、
80dBと90dBは『やかましい』と『非常にやかましい』の分け目になるそうです。
追加ファンを付けていない状況ですので、温度については目を瞑るとして、
アイドルの44dBは比較的静かに思えますが、
負荷時の65dBは、かなりやかましいです。
お買い得
コストパフォーマンスは、現在最安値で6980円ということを考えると
非常にお買い得です。
☆一つ減点なのは、もう5千円位値段が高くてもアウターシェル部分の
強化プラスチックをアルミ等の金属性にしてもらったほうが質感が高かったのに
と、言う点で1点減点
HTPCとしてリビングに置けるMini-ITXケースとしては大満足
Mini-ITXケースとしては少し大きいかもしれませんが、
HTPCとしてリビングに置けるMini-ITXケースとしては大満足な商品です。
スタイリッシュなデザインや拡張性能、コンパクトさと組み立て易さ、価格のバランスは優れています。
強いて難点を上げるとすれば、
HTPCとして、テレビ台の辺りに設置することが多いのではないかと思いますが、
比較的ホコリが溜まりやすい部分に置くことを前提とした商品なのに、
追加ファンの部分にフィルターが付いていないので自分で用意しなければならないのと、
サイドスリットの部分からのホコリの侵入を防ぐ為には、外装をすべて分解しないと出来ない点があげられます。
家電製品ではなく、自作PCになるので、この程度の事は工夫でどうにか出来る範囲ではあると思いますが、
私にはそれくらいしか難点が上げられないくらいよく出来たケースに感じられました。
サイズ的な制約の多いMini-ITXですので、何をしたいのか?
といった明確なビジョンを持ってパーツを選んで行かないと、後からブレブレになってしまいます。
元々録画機を作るつもりで、B85あたりのITXマザーを買う積りが、
ゲーミングPCにもできるならしっかりオーバークロック出来たほうが良いだろう
で、Z97N-WiFiに
ゴールド電源の方が良いかな、プラグインである必要はないだろう
って所から、いつの間にかプラグインに・・
そんな訳で追記までお小遣いが無くなってしまいました><
ご利用は計画的に・・
追記では録画機に換装してアップしたいと思います。
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購入金額
6,980円
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購入日
2014年12月06日
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購入場所
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