エレコムのBluetoothレシーバー、 LBT-PAR500AVBKです。
Bluetooth Ver.4.0 Class1。通信距離は100mを誇ります。
先日買ったイヤホンがソニーだったので、レシーバーもソニーにしようかと思ってましたが、地方ではBluetoothレシーバーの視聴ができるところがなく、カカクコムでことのほか評判の良いこちらにしました。
本体の大きさは、ちょうどチューインガムの大きさと思っていただくとわかりやすいかも。
再生・一時停止はボタン操作。メインスイッチとホールドスイッチは、スライド式になります。Bluetooth製品は、ボタン操作のものが多くありますが、ポケットやバッグに入れていて、勝手にスイッチを押してる時があります。この点、スライド式スイッチですので、そういった心配は皆無だと思います。本体背面には、固定用クリップも装備しています。
レシーバー本体にマイクを装備していますので、マイクの付いていないイヤホンでも通話が可能です。あくまで音楽用レシーバーということで、通話のノイズキャンセル機能はありませんが、至ってキレイに聞こえます。
ボリュームと早送り・巻き戻しのボタンです。ボリュームは、クルクル回すのかと思ってましたが、ねじるという表現が正しいのでしょうか。+-の方に少し回すと、ボリュームの上げ下げができ、手を離すとスイッチは元の位置に戻るようになってます。これも、ポケットやバッグの中で勝手にボリュームが上がらないという配慮だと思います。
充電はお尻のところの蓋を開けて、MicroUSBでの充電になります。
充電ケーブルも付属していますが、汎用のもので間に合いそうなので、これはたぶん使うことがないでしょう。
製品の仕様ですが特徴として、一つ目にあげたいのが、電波用のアンプと音楽用のアンプを搭載していることです。音楽用のアンプは、100mW+100mWになります。小さいと思うでしょうが、イヤホンで聴く分には、十分過ぎる出力です。
2つ目にあげたいのが、データを受信する際のAAC/aptXに対応ということです。ここで勘違いしやすいのが、AACです。AAC(advanced audio coding)は、iTunesでCDをリッピングする際に使われるコーデックです。iPhoneでは、音楽再生でもAACに対応し、Bluetoothでの送信にもAACに対応しています。また、最近のAndroidの多くが、aptXに対応しています。(当初、手持ちのNexus5で再生しようと思ってましたが、aptX非対応。2年前のGalaxyS3は対応していました)
つまり、送信側と受信側双方にAAC/aptXに対応して、初めて高音質な音楽が聴けるということです。
何故、このような高音質な伝送コーデックが出てきたのか?原因の1つに、Bluetoothで標準で使われているコーデックにあると思います。Bluetoothでは、オーディオデータをやりとりするために、「A2DP」というプロファイルを使っています。Bluetoothは伝送帯域が広くないために、標準コーデック「SBC」(SubBand Codec)を使って圧縮を掛けています。この「SBC」がくせ者なんです。規格上は、上限512Kbpsまで使えるようになってますが、1/20に圧縮されることがあるそうです。(ちなみに、aptXのビットレートは352Kbpsです。)例えば、無圧縮のCD音源があるとします。無圧縮のCD音源のビットレートが1141.2Kbpsです。これがもし1/20に圧縮されたら、どんな音質になるかわかるでしょう。
また、SBCの難点として、遅延が大きいということもあります。aptXも遅延は発生しますが、0.03秒ほど。それに対してSBCは、0.2秒の遅延。音楽だけ聴いてる分には問題はないと思いますが、これが動画になると少し厄介です。口の動きと音のズレが発生します。
では、どのようなケースで、AACやaptXが使われるのでしょうか?例を挙げて説明します。
ここに、BluetoothではAACやaptXに非対応のスマホがあるとします。そのスマホに、パソコンでAACを使ってリッピングしたMP4ファイルを再生します。この場合は、SBCでの圧縮伝送になります。いくらAACでリッピングしたとしても、伝送でAACやaptXに非対応なので、SBCでの圧縮になります。スマホにイヤホンを直接接続して聴いた音と、Bluetoothで聴いた音とは明らかな違いがあります。
経路図に表すと、このようになります。AAC(圧縮状態)→未圧縮データ(展開)→SBC(再圧縮)→未圧縮データ(展開)これを繰り返すそうです。
もっとわかりやすい表が、エレコムのページにありましたので、掲載しておきます。
再生するソースがなんであろうと、この仕組みで伝送されます。
iPhoneでは、AAC(MP4)ファイルを再圧縮することなく、伝送されるそうです。iPhoneが音がいいと言われる所以かもしれませんね。
このBluetoothオーディオについては、ネットで勉強したり、エレコムに問い合わせをしましたが、まだまだ勉強不足なので、この辺りで終わりたいと思います。
この製品の他の特徴を羅列します。
・連続再生18時間
・NFC搭載(対応機器だと、かざすだけでペアリングが可能)
・著作権保護技術SCMS-Tに対応(ワンセグの音声も聴くことができます)
以上のような特徴を持った、Bluetoothオーディオレシーバーです。
肝心の音のほうですが、音圧もしっかりあり、低音もよく出ています。PCにイヤホンを直接接続した音やスマホから直接聴いた音と、ほとんど変わりません。使用したイヤホンはこちら。
イヤホンもそこそこ良いんですが、やはり100mA+100mAのおかげでしょうね。音と言うことでは完璧な製品ですが、不満な点がないかと言うとあります。これはBluetoothだからしょうがないんでしょうが、無音状態でのいわゆるホワイトノイズ。サァーという音ですね。あと機能面で言えば、液晶ディスプレイを付けて欲しかった。再生ファイルの情報や、充電の状態は見て確認したいものです。
このように、今現在では最高機能を搭載したBluetoothオーディオレシーバー。Bluetoothオーディオを敬遠されていた方にも、是非試してもらいたい製品です。
最後に、私の持ってるBluetooth関連製品をご紹介します。
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購入金額
6,845円
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購入日
2014年05月10日
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購入場所
ビックカメラ岡山駅前店
harmankardonさん
2014/05/21
ボリュウム機能がついた延長ケーブルを挟むと,もしかしたらノイズを感じなくなるかもしれません.
ナンチャンさん
2014/05/21
イヤホンのせいですか。勉強になります(^_^)