本レビューは「ジグソープレミアムレビュー シークレットミッション」になります。
二部構成レビューとなっており、本レビューでは、
「いつどこオフィス~あなたにもできる、新しい働き方~」トークショー
のレポートになります。
素朴な疑問から、トークショーを観て感じた事など、レポートにまとめてみましたのでご覧いただければ幸いです。
1. Office 365って?
当初の疑問『Office 365』って、普通のOfficeと何が違うの?
イベントを見聞きし始めているうちに分かりました。
マイクロソフト社が提供を開始した「Office365」、いままでの「Office」ではないみたいなんです。単純に言えば、いままでのソフトウェアを指す言葉じゃなくって、
Office 365とは、いつでもどこでも仕事ができるようにしちゃいましたっ!っていう、統合管理システムの事を呼ぶみたいなんですね。
いままで、オフィス、メール、ファイル管理、会議など、全て独立した仕組みの中で行われてきたことでした。しかし、Office 365では、ぜんぶぜーんぶクラウドベースの仕組みで統合されてシステムを指す言葉で、その仕組みの中には『オンライン会議』などのリアルタイムの連携の他に『ソーシャルネットワーク』を使ったグループ内の掲示板的な機能もあるようです。
掲示板ってことは、多数の人間が過去から現在までの最新情報を閲覧できるということですから、過去から現在まで縦横無尽に情報の遣り取りができるツール、それが『Office 365』って解釈をしてもいいかもしれません。
2. Office 365で見る在宅勤務の可能性
トークショーの中で、Office 365を使うことにより、今まで難しかった『在宅勤務』ができるようになるかもしれないというフレーズがありました。
いままで、『在宅勤務』という言葉はパートタイマー的な請負仕事や軽業務を指す事が多く、それでない場合も業務を自宅に持ち帰って続きを行うような時間外業務をイメージする方がほとんどだったと思います。
しかし、このトークショーで語られた『在宅勤務』の姿は、自宅で好きな時間に仕事をできるという形であったり、都会に業務を集中させることなく、労働ニーズと、田舎ならではの束縛されない"自然"と"時間"を使える田舎での『サテライトオフィス』の形でした。
そしてトークショーの中でピックアップされたのが『徳島県』。
私自身知らなかったんですが、徳島県って田舎過ぎて地上デジタル波が届かないから、ケーブルテレビ(光ファイバーによる高速インターネット)の普及率が全国一位みたいなんです。それに物価が安いから賃金も安い、自然も多い。
確かに考えてみれば環境が揃っているならば、
都会で高い賃金を支払っていた会社としては田舎の安い賃金を活用したい。
労働者としても田舎で自然を満喫しながらスローライフを送れるならそれに越したことがない。
まさにWIN-WINの関係
そして、その一助を担うのがOffice 365というクラウドサービスということなんです。その一例として挙げられたのが、徳島にサテライトオフィスを構えた株式会社ソノリテというベンチャー企業。徳島神山町にコールセンター業務を移管させているとのことでした。Office 365のLync Onlineで東京・徳島間を接続し、日常業務の連携行っているということでした。
個人的には業務がちゃんと廻るのかな?という疑問や不安を覚えるのですが、よくよく考え見れば、日本の人と人と面と向いあって話し合いをする”擦り合わせ”や"阿吽の呼吸"という文化は、海外と比較すれば特異なんですよね。
グローバルスタンダードで考えれば、それらの遣り取りは「文書」および「ルール」で規定された中での労働が殆どで、文書に書かれていない事、命令されていない事をしないのは当たり前のことです。
特にOffice 365を開発したアメリカでは、広大な土地ゆえに、取引先間で遠隔地で面と向かい合って打ち合わせを行う機会が殆どないという風土的特徴もあり、アメリカでは事実上『Face to Face』を行うことが出来ず、『在宅勤務』と近い形で労働が行われているようです。
日本にはアメリカとは異なる風土、民族性からなるサービス残業や付き合いの関係があるので『在宅勤務』も、一筋縄にはいかないと思いますが、アメリカに出来て日本に出来ない道理はありません。
3. Office 365で巻き起こすソーシャルイノベーション
そして、トークショーも終盤で出てきたフレーズが、私に驚きと興奮を与えてくれました。
『SNSでは通常のビジネスワークでは生まれてこない協力関係と奇抜なアイディアが生まれてくるのは何故だろう?』
確かにそうなんです。よくよく思えば、初音ミク然り、SNSで起きる新しい流行というのは企業主導では無い。全て、ユーザーサイドの盛り上がりから起きています。
こういったユーザー主体のムーブメントの発生はソーシャルネットワークという新しい人の繋がりが出来るまでは発生しなかった事象なんですよね。
これって何でだかわかりますか?
私が思うに、
こういうことだと思うんです。(私が困ってるところをみんなが助けてくれてるの図)
ゴメンナサイ。これだけじゃ、分かんないですよね。笑
上の写真は、Office 365 のソーシャル機能を使ったグループメンバー掲示板の遣り取りです。
私がOffice 365の操作方法に困っているというコメントを残した後に、"ふじしろ♪"さんや"manya嫁"さんが、扱い方についてコメントを残してくれています。
このサポートのお蔭で初めてOffice 365を扱う中でも、メンバーのフォロー仕方を理解することが出来たのですが、この一見なんともない遣り取りがユーザーサイドが引き起こす新しいイノベーションの源流が隠れています。
少数の人間にしか意見を求められないリアルタイムに比べ、SNSであれば不特定多数が自由にコメントを閲覧し思い思いに言葉を書き連ねていく。
リアルタイムじゃないのが逆にいいんですよね。
そして、不特定多数のコメントの中には、有識者から無識者まで様々な方々のコメントがあり、その中には、
想像もしなかったような発見がある可能性があるんです。
その証拠に本田技研の業務改善システムとして独自SNSが使われており、多大な成果を挙げているといるらしいです。(日経ものづくり参照。)
縦割りになりがちな会社システムにおいて、不特定多数の遠慮ない言葉を残すことが出来るSNSという仕組みは、さまざまな角度で新しい見方を与え、いままでにないイノベーションを発掘させることが出来るようになります。
Office 365というソーシャルネットワークを有したビジネス向けクラウドサービスは、日本の得意分野である『Face to Face』&『擦り合わせ』とは、完全にベクトルが異なる並列した形の新しいイノベーションを創り上げることが出来るのではないでしょうか。
4. まとめ
Office 365の今までにないクラウドサービスは、いつでもどこでもリアルタイム連携できることによって『在宅勤務』の可能性を示しました。
また、ソーシャルネットワークの部分では、『Face to Face』&『擦り合わせ』文化に負けない新しいイノベーションを生み出すことができる可能性を秘めていると思います。
Office 365とは、ただのビジネスツールではありません。
そして、こういったサービスをオープンに提供するマイクロソフト社の懐の深さに驚きと興奮を覚えました。
第二部のレビューアップでは、いままでにない統合サービス『Office 365』をより深く、掘り下げていきたいと思います。こういった新しい可能性を示すサービスを扱うのは初めてですので、個人的にも非常に楽しみです。
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