FiiOのヘッドフォンアンプ「E12」のレビューです。
本機は、ウォークマン等につないで音質向上や音量不足を補うための所謂ポタアンです。
新品で2万円以下、中古では1万円以下と安く、ポタアンを買ってみようか悩んでいる方が最初に手を出すのにも最適な一品です。
本機は11.3 x 15.29 と一見すると大きいように思えますが、厚さは3.5cmしかなく、158gと非常に軽いので苦になることはありません。
<音質>
本機の音質の特徴は、ズバリ低音を強調する点にあります。
側面にBASSスイッチがついており、これをonにすることによって「ボンボン」と、重低音を強調することができます。
これによって、この価格帯では考えられないほどの重低音を楽しむことができます。体感としては、クラブハウスやライブなどで感じる振動のような、震えるような音を楽しむことができます。
また、これをoffにしている場合は、単純な音質向上を行うことができます。
具体的には、音がより濃密になります。今まで聴こえなかった音が聴こえるようになるといった類ではありませんが、より聴きごたえのある音になります。
ウォークマン(NWやAシリーズ)やipodで主に用いていますが、特にボーカルがこもったりすることなく、全音域で音質向上を感じることができました。
ただし、XDP-300Rでは、DAP自体に低音を上げる機能が備わっており、特にポタアンをわざわざ持ち運ぶ程ではないなと感じました。
他に特筆すべき点としては、CROSFEEDとゲインのスイッチがついていることが挙げられます。
CROSFEED機能とは、より立体感を感じるよう調整する機能のことです。
左の音を少し遅らせて右に混ぜ、右の音も少し遅らせて左に混ぜることで立体感を感じるような仕組みになります。
使用してみたところ、古い音源等によくある、左右の分離が著しい音が特に効果を実感することが出来ました。
ゲインスイッチは、音量を上げるためのスイッチになります。高価格帯にありがちなインピーダンスの高いイヤホンや、一部のヘッドホンで使用する場合などに用いるものです。
このように、本機は不要なイコライザ機能を省くことで、他機種にはない機能を備えていながら低価格という優れたモデルだと思います。このことから、現在でもなお購入する価値は十分にあるといえます。
安くて高性能
ポータブルアンプの初心者には特におすすめです。
特にBASSスイッチは音の変化が簡単に感じ取れるほど強く作用するため、ほとんどどのイヤホンでポタアンの効果を実感することができ、楽しむことができると思います。
持ち運び便利なサイズ
11.3 x 15.29 x 3.51 cmと薄く、158gと非常に軽いので持ち運びに便利です。
軽くて薄い
非常に軽いため持ち運ぶ機会が自ずと増えます。また、低音を足したいと感じるタイミングは個人差はあるものの一般的に多いと思いますので、非常に実用的だと思います。
ただし、他機種には付いていることが多い、自動で電源をoffにする機能が本機には搭載されていません。そのため、電源を切り忘れるとバッテリー切れを起こしてしまい、不自由する場合があります。
安い
後継機のE12Aがリリースされていることもあり、中古であれば1万円以下で入手可能です。新品であっても2万円以下とリーズナブルです。
シックなデザイン
黒一色に彫り込みがあり、カッコ良いです。
158gと軽いものの、非常に高級感があり安っぽさはありません。
低音がとにかく凄い!
本機の音は、より音を濃密にし、かつ低音の鳴りをよりアップさせます。
また、他方で高音やボーカルがシャリついたりこもったりすることはなく、単純に音質が向上するものです。
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購入金額
11,600円
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購入日
2014年04月頃
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購入場所
eイヤホン
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