12cmサイドフローでありながら145mmと低背に抑えたクーラー。
Thermalright製では比較的廉価に位置するモデルでもある。
フィンは一瞬歪んでいるのかと思ったらねじれるようなデザインになっている。
またトップ部分はブラックでむき出しタイプよりスッキリするのでサイドパネルがクリアなケースにもいい。
ファンマウント部もファンを丸ごと覆い隠すようなカバーで取り付けるようになっている。一般的なファンなら交換可能だがブレード部以外は完全に覆ってしまうので光るファンはあまり光らなくなる。天面とカバーのブラックとファンブレードのホワイトがなかなかカッコイイ。
マウンタ類は扱いにくい
固定金具は背面からバックパネルをネジ止めした後表側の2本のネジで固定するタイプ。
但し今回はLGA2011なのでバックパネルは未使用。
表側から止めるプレートはがっちり固定するタイプではなく左右方向が動く。物理干渉が起きた時の微調整に使えるが、しっかり固定しないとずれたり曲がったりしそうだ。そのネジ止めの力具合もバネ等は無く樹脂ワッシャを挟んで締め付けるだけ。
そして145mmという低背を生かすにはファン部分をマザー表面から30mm未満まで下げる必要がある。幸いファンの高さは調節可能だが、マザーとの干渉次第では結局普通の高さになってしまう可能性もある。
先にファンの位置を決定してからクーラーを固定できればラクなのだがネジの位置とかぶるのでムリ。そしてこのカバーのせいでファンが一回り大きくなってしまい微妙に干渉確率がアップ。せっかくの低背というメリットをスポイルしそう。その点では旧モデルのクリップ式の方が無難だったように見える。同じ低背でも通常クリップ式の他社製のほうが取り回ししやすそう。
低背のサイドフローが必要なら選択肢に入る
145mmという微妙な高さだが、このくらいの高さ制限のケースは意外とある。人気なところではThermaltakeのCore V1だ。
自分も今回CoreV1に搭載するために買ったのだが高さは本当にギリギリ。でもおさまる。ITXマザーとファンの位置が干渉しない向きを探すのが大変だったがなんとかなった。本当になんとか。
冷却力は一般的な12cmサイドフローより落ちると思われるが、9cm等小口径ファンのモデルと比べると回転数を抑えられるので静かになる。付属ファンの最低回転数も低い。
もともとこのくらいの高さ制限があるケースに高TDPのCPUをぶちこむ人は少ないと思うので必要十分な能力はあるだろう。ちなみにマザーはこれ。
だれだよCore i7 5960Xにつけてるおばかさんは。
いやね、Thermalrightのクーラーのオプションに「Thermalright Narrow ILM Kit」ってのがあってNarrowILMしかつけられないASRock X99E-ITX/acにつけられるんじゃないかって!つけられたよ!!!!
その辺についてはマザーやNarrow ILM Kitの方に書くとして、一応通気性のいいCore V1というのもあるが、近くにR9 290が熱をばらまいているというのに5960Xを冷やしている。長時間のエンコとかはまだ試していないがOCCTを5分間回す程度なら1000rpmに抑えられる程。やるじゃん。
AM4対応について
ツクモのツイートにある通り最近流通しているサーマルライト製クーラーはこっそりAM4対応品に切り替わっていたらしい。
https://twitter.com/Tsukumo_eX/status/835075133299515392
で、実は自分のこれ中古で買ったやつなのでどうせ古いモノだろうと一切確認してなかったんですがコメントでツッコミ入ったので一応確認…
してたわ。
この赤丸の部分の穴は説明書にない穴(AM3系は横にある切り欠きにネジが入る)。
実は結構前から対応品に切り替わってたのかしら…パッケージには一言も書いてないので正式に対応パッケとかシール出るまでわからないですが。
-
購入金額
2,580円
-
購入日
2017年02月11日
-
購入場所
hidechanさん
2017/02/23
下小川さん
2017/02/23
Takahiroさん
2017/02/25
見分け方について
https://twitter.com/Tsukumo_eX/status/835075133299515392
下小川さん
2017/02/25
…対応品でしたわ!後で本文にも写真追加しときます。しかし即中古で流れたのか実は去年のMSI製対応クーラー出た頃から対応品に切り替わってたのか…
Takahiroさん
2017/02/26