型番にLSI22320-「HP」とある通り、HP向けのOEMモデルとして供給されていた製品です。LSI Logicから一般向けに発売されていた製品にLSI22320-Rというモデルもあったのですが、これと比較すると内部コネクターが1つ省略されているのが大きな特徴となっています。
搭載しているSCSIコントローラーは、LSI Logic製Ultra 320 SCSI 2ch対応の53C1030です。LSI22320-Rでは内蔵SCSIコネクター2つが、それぞれ独立したチャンネルに接続されているため、RAID 0での使用時には理論値で最大640MB/sという転送速度が得られるという特徴があるのですが、LSI22320-HPでは前述の通り内蔵コネクターが1つ省略されている都合上、そのような使い方は出来ません。
LSI22320-Rは末尾の「R」が示している通りRAID 0,1,0+1による1つのボリュームをサポートしているのですが、LSI22320-HPはHP自身での位置付けはどちらかというとテープストレージ接続用であり、RAIDのサポートはありません。コネクター1つの削減とソフトウェア(BIOS)面での制限を付けた、廉価版というべき存在でしょう。
実はこのボードはたまたま100円で見つけたから買ったというだけであり、本格的に使ったことはありません。以前はAdaptec ASC-29320-Rを持っていたことがあったのですが、これは後に手放してしまい、Ultra 320 SCSIをサポートしたアダプターが手元になくなってしまったため、その穴埋めとしての意味もあって買ったわけですが、買った時点で既にPCI Expressが主流となっていたため、PCI-Xスロット用のSCSIホストアダプターを使うべき環境がなかったのです。
53C1000や53C1010までの搭載製品は実際に使っていたのですが、少し入手のタイミングが遅すぎました。
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購入金額
100円
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購入日
2008年05月31日
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購入場所
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