レビューメディア「ジグソー」

コンパクトなのにATX対応

このレビューは、企業から無料で提供された製品に対して消費者の視点でレビューをおこなう、coneco.netの体験レビューとして作成されています。


GIGABYTE/ギガバイト の <b>GZ-ZIF1WJ</b> という商品のレビューになります。

ギガバイトのケースのIFシリーズのようですが、ギガバイト公式ページには記載がなく
最後の型式が J ということから日本限定モデルなのでしょうか?

※2015-9-6現在終息となっていました

販売代理店公式ページリンク


スペック

型    番 GZ-ZIF1WJ
ケースサイズ    185(W) x 408(H) x 445(D) mm
5.25インチベイ   ×3
3.5インチ     シャドウベイ ×5
          拡張スロット 7
搭載電源 なし
対応M/B      ATX / Micro ATX
対応電源      ATX規格電源
ファン
         フロント 1×120mmファン
         リ  ア 1×120mmファン
         サ イ ド 2×120mmファン
         ボ ト ム 1×120mmファン
フロントポート
         USB 3.0×1
         USB 2.0×1
         Audio in/out×1
重量        約4.58 kg

となっております。

この他に、ボトムファンを設置しなければ、2.5インチのSSDなどを設置出来るネジ穴があります。



体験募集の公約は

・穴だらけのゲーミングケースとの騒音性の比較
・インストールのし易さ
・どれ位のサイズまでの電源やグラフィックボードが入るのか
※追記として
・裏配線をする為のマザーボードトレイ加工
・サイドパネルアクリル化

上記内容になっています。

今回比較するケースは

IN-WIN DragonSlayer



を使用いたします。


見た目

いかにもギガバイトっていう感じの(私の勝手なイメージです)これぞパソコン!
ていう外見です。

ギガバイトのケースは比較的デコボコが少なく、あまり冷えが良くなさそうなケースが多いイメージですが、
GZ-ZIF1WJ は、そんな箱っぽいケースの中でもエアーフローの良さそうなケースで、メカメカしいです。

また、見た感じは分かりませんが持ってみると素晴らしく軽いケースで移動が楽な反面、
デメリットとして、ケースがペラペラで柔らかい所が難点です。

ケース自体は剛性を高める為に色々な工夫がされているのですが、そもそもの金属が柔らかい素材の為
力を懸けると曲がります。

サイドパネルにも剛性を高める工夫がしてありますが、4面に対して3面分しか補強がしていないので
ケースを閉じてネジを締める時に苦労します。

剛性については、そこまで頻繁に動かす様な物でもないので必要最低限は満たしているのかなと
思いますし、値段帯で言えばこんなものかなとも思います。

 




騒音性

動画の最後の方に載せてあります。
1分52秒と少し長めになってしまいましたが、騒音テストは1分33秒辺りから行っています。

騒音計はスマホのアプリで『騒音測定機lite』を使用しました。

 テスト環境ケースファン
 
DragonSlayer
 フロント   サイズ風丸2 14cm 1700rpm±10% 92.4CFM 36.4dBA
 フロント   ケース付属   8cm スペック不明
サイドパネル DeepCool 8cm×2 1800±10%RPM 21.8CFM 20dB(A)※うるさいので少し絞ってます
 トップ    ケース付属  14cm スペック不明
リアー    ENERMAX EVEREST 9cm 1500±10%RPM 28.7CFM 14dB

テスト結果は 17dB~19dB
 
GZ-ZIF1WJ
 フロント、サイド、リアー ケース付属ファン スペック不明
 付属ファンは5個ありますがサイドとボトム一つずつ使用できなかったので上記3個のファンと
 ボトムに  ENERMAX EVEREST 9cm 1500±10%RPM 28.7CFM 14dB
 を使用してのテストになります

テスト結果は 27dB~34dB

となりました・・・

あれ~
構成的にはDragonSlayerの方が騒音が大きい結果になりそうなのですが
数値はGZ-ZIF1WJの方が約10dB高い結果に・・・

録画していた時の体感ではDragonSlayerの方がうるさく、数値は高いのにGZ-ZIF1WJの方が
静かに感じられます。 


電源設置スペース

ボトムファンを残したままだと、168mm×168mm のスペースしか無いので
手持ちの電源のサイズを確認しなければなりません。

残念ながら手持ちの電源はどちらも180mmのタイプだったので
ボトムファンを設置しない、または 9cmファンに交換すれば、180mmサイズの電源でも
問題なく設置できますし、最大280mmまでの電源が設置できます・・・

私は9cmファンに交換したのですが、12cmファンと比べると風量の点で無いよりマシというレベルに
なってしまいました。

3.5インチシャドウベイの最下段が肉抜きがしてあり、プラグイン対応の電源でない場合の
余計なケーブルを纏める事が出来るスペースになっているのですが(自分の勝手な予想です
説明書はザックリしているのでそのような表記はありません。)、
もう少し削ってくれれば12cmファンも設置できるのではないかなと思います。

また、ボトムファンを設置しなければSSDなどの2.5インチベイとしても利用できるようにネジ穴が
開いています。


グラボスペース

こちらも電源同様に280mmまでのグラボが刺さります。

PCIEの一段目と二段目なら5インチベイの最下段まで突っ込めるので、420mmまでのサイズまで
無理すれば入ります。 


その他インストールについて

現在利用しているIN-WINのDragon Slayer というM-ATXケースと比べると中身が広く、
設置しながら手の甲が血塗れになる・・・という事のないケースです。

さすがATXボードも呑み込めるケースで設置し易いのですが、

ただ、3点残念な点があり、

一つ目はマザーボードの設置位置が天板ギリギリにあり、ドライバーで固定するのが難しかったです。
小さなドライバーでは力が入らないし、長いタイプや普通のサイズのドライバーでは
ケースの枠の折り返し部分が邪魔でまっすぐ捻じ込めず、ネジが舐めてしまいました。

重いCPUクーラーを設置するのでなければそこまでガッチリ締めなくても良いのかもしれませんが、

あと 1cm 高さを上げて天板とのクリアランスをとって貰えればネジも締めやすいですし、
CPU補助電源の取り回しもし易くなったと思います。
天板との隙間が無い為、CPUFANコネクター等に干渉してFANを差し込むのが大変だったりと
こんなに広いケースなのに何でこんな所で苦労しなけらばならないのか イラッ ときました.

高さが408mmでも418mmでもほとんど置き場所としては変わらないのではないかなと思います。

二点目の残念ポイントとして裏配線が出来ない点です。

裏側は、一番深い所で 約7.6mm
一番浅い所で 約4.8mm と激狭です。
サイドパネルの膨らんでいる所が 約2.8mm ありますがコネクターも置けないし、
24PINのメインケーブルなんて太すぎて無理、CPU補助電源は辛うじて行けそうですが、
マザーボードが天板ギリギリの設置の為通せる場所が無い・・・追記の公約無理じゃね?
と言う所が残念です。

マザーボードトレイに穴開けて無理やり裏配線をしても、ベイの方にコードを行かせるには
M/Bトレイの補強用折り返しがあって、丁度ケースの面と同じ高さ=スペース0mm
(※サイドパネルの逃げを利用しても約2.8mm)の為、
結局表側からしか配線が通せないという仕様になっています。

5インチベイと3.5インチシャドウベイはツールフリーのクイックロックが付いていますが、
合わせて8台設置できるのにクイックロックが4台分しか付属していないのが残念ポイントその3です。
 
また、このクイックロックはHDD等を固定するピンの部分もプラスチックなので、
しっかりロックしてもグラグラしますし、折れてしまいそうで不安です。
SSDは良いのですが、HDDの固定では振動を吸収するようなゴムも無い為
ウーン?!と思ってしまいます。

DVDなどはそこまで力一杯押すような物でもないので若干不安ですが特に問題なく開閉してくれます。

追加でUSBなど差す系のインストールをする場合は無難にネジ留めをした方が良さそうです。

もう500円売値が上がっても8台分のロックツールに、ピンの部分を金属にしてもらいたい
と思います。


フロントパネル
5インチベイ部分以外はハニカム構造になっていて、防塵対策と吸音性を上げる為に
スポンジが貼ってあります。

このスポンジは前面のアルミメッシュで押さえてあるので、洗うためにはアルミメッシュの足を曲げて
取らないと取り外しは出来なそうです。

また、本体とフロントパネルの隙間部分に追加でファンを設置することも出来そうですが、
ファン設置用のネジ穴は無いので加工が必要です。

フロントポート部分
電源スイッチはシルバーで青いLEDライトが光ってカッコいいスイッチです。
その他イヤホンとマイクジャックがあってUSBポートが付いている一般的な構成ですが、
スマートフォンの充電などをする方も多い昨今では、せめて3個はUSBポートが欲しかったです。

フロント部分にUSBポートが二個しかないと、私の利用状況ではヘッドセットをマイクジャックで利用すると
抜いたとたんに音がでなくなったり不具合があるのでUSBアダプターを使います。
その他に、ワイヤレスマウスのレシーバーを挿したらスマホを挿すポートが無くなってしまうので
裏から延長ケーブルを使って挿しています。


CPUクーラー
かなり大型のクーラーも設置できます。

今回取りつけたのは
Phanteks の PH-CE14PE
というクーラーを取り付けましたが、ファン無しのサイズで
134 x 140 x 160mm (LxWxH)と大きめのクーラーですがギリギリ設置出来ました。

 



その場合上部ケースファンを外さないと取付できませんが、まだ 6.58mm余裕がありますので、
CPUクーラーの高さは最大で166mmまでの高さのクーラーならば設置できます。

CPUクーラーにファンを取り付けるとPhanteks純正では高さが171mmになってしまい
サイドパネルが閉めれなくなってしまいますので、2枚目真中に設置するファンを12cmファンに
する事によってサイドパネルを加工する事無く閉める事が可能です。


温度
OCCT4.3.2にて5分間負荷を掛けたテストで一番熱いコアで67度と(室温26度)と良好な温度でした。
DragonSlayerで72度でしたから、中身がスッカスカで風通しの良いGZ-ZIF1WJの圧勝という結果になりました。




総 評

定価格なミドルタワーケースといえば
ZALMAN の Z9Plus が有名で、友人も所有していますがすが、
こちらの外形寸法 207(W)×464(H)×504(D) mmと比べて、185(W) x 408(H) x 445(D) mm と
横幅の 約2cmは然程変わりませんが、高さで 約6cm 奥行きも 約6cm小さいというの
かなり小さいです。

また、私の利用しているIN-WIN DragonSlayerはM-ATXケースの中では大型のケースなので
196(W) x 430(H) x 426(D)mm
GZ-ZIF1WJと比べて、ほぼ変わらないサイズであっても内部はギッチギチでメンテナンスは
気を付けないと手を切りますが、GZ-ZIF1WJは同じ構成であっても内部はスッカスカで
メンテナンスは非常に楽です。

重さもZ9Plusや、DragonSlayerが約7kgなのに対して約3kgも軽いので、移動は非常に楽です。

M/BはATXサイズを使いたいけど大きなケースは嫌だ
という人にはアドバンテージになるケースだと思います。

ケーブルスリーブして配線を綺麗に設置してニヤニヤしながら眺める趣味の無い方なら
割と簡単にケーブルを纏められるような作りになっているのでおススメできます。

ケースの設置場所に制限が無い方や、極力表側に配線を見せたくない、エアーフローの妨げになる設置は
嫌だという方には正直微妙ですが、

設置ベイも8点と拡張性に優れた本商品は
自作初心者でそれなりに大きなパーツを組んでみたい!
細かい所に手を突っ込んで手を切りたくない!
最初は予算を安く上げて後で少しずつ部品を交換して行きたい!

という方にはメンテナンスが楽で6000円前後でファンが5個も付いているお得な本商品はおススメです。


※後日追記を書きますが、M/Bトレイを改造しての裏配線は断念します。

2013-9-4追記

サイドパネルアクリル化をしてみました。



サイドファンを残しておきたかったので半分だけアクリル化しました。

アクリル化にかかった費用は

アクリルパネル380円
アクリルビス4個入り120円×2
合計620円になります。

私は電動工具を使いましたが、このケースのデメリットであるペラいパネルは
100円ショップの工具でも簡単に加工できる位の柔らかさなので、
ドライブベイを外してみたり(リベットで簡単に固定しているだけなのでドリルで抜けば簡単に外せます)
PCMODをやってみたいっていう方にも遠慮なく弄って見れる価格とサイズではないかと思います。

一か月間使ってみた所見として、サイドパネルをアクリル化したLEDを仕込んだことにより
光モノスキーな私としてはかなり愛着が湧きました。
※光モノ サイズ/Scythe LED ILLUMINACION

 



インストールのし易さや、ATXケースほど大きくは無く、M-ATXケースより大きいというサイズは私のような
リビングの脇にパソコンスペースを作っている(あまり大きなケースにすると奥さんの目が怖い)人には
丁度よいサイズではないかと思います。

残念なのは、排気の選択肢が少ない点です。

標準でFANを設置できるのが、
フロント1台
リアー1台
サイド2台
底面1台(16cm以上の電源を設置した場合は12cm以下のファンしか設置できません)
と5台設置できますが、熱い空気は上に上がっていくので、天面にもFANの設置が出来れば言う事は無かったです。

こちらのケースはM/Bを天面にほぼぴったり付いた位置に設置するので、空冷のCPUクーラーを取り付けると、
ケース内にFANを付ける加工ができません。

ケース上部に出っ張らして設置する事は可能ですが、でこぼこしてカッコ悪くなるのは微妙かな~と踏ん切りが付きませんでした。

高負荷のゲームを長時間しているとVGAの排熱が追いつかないようでしたので、
サイドを吸気から排気にしてみましたが、温度が2度さらに高くなるという結果に・・・
しかも足元が排熱でモァ~っと熱くて落ち着いてゲームもやれない

この辺りをどのように折り合いを付けて行くか悩むのも自作の楽しみではありますが、
つくづく天板にぴったりな位置でM/Bを固定する方式を取ったのが残念に思えます。

【conecoからのおしらせ】coneco.net体験レビューサービスはこちら

レビュー構成

【CPU】Intel Core i7-3820
【M/B】ASRock X79 Extreme4-M
【CPUクーラー】Phanteks PH-TC14PE OR
【CPUクーラーFAN ※1枚目】XIGMATEK XAF-F1453
【CPUクーラーFAN ※2枚目】ENERMAX T.B.VEGAS TRIO UCTVT12P
【メモリ】G. SKILL F3-14900CL9Q-16GBZL (DDR3-1866 4GBx4)Quad-Channel (4Gx4=16GB)
【ビデオカード】Palit GeForce GTX 670 JetStream 2GB OC (NE5X670H1042-1042J)
【SSD(システム)】OCZ Technology Agility 3 120GB (AGT3-25SAT3-120G)
【HDD(データ)】SEAGATE ST1000DM003 (1TB SATA600 7200) 
【電源】HEC COUGAR GX(V2) 800W/80PLUS GOLD (HEC-GX800V2)
【ケース】本商品

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2013年07月24日

  • 購入場所

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