電子工作でDAC(オーディオ用のデジタル→アナログコンバータ)を作ってみました。
対応サンプリング(標本化)周波数は32/44.1/48kHzのみになっています。ハイレゾ音源?なにそれ?美味しいの? そういえば昔の一部のエロゲには音質が選べるオプションがあったような。
//実はまだ未完成で、同軸入出力を実装していません。パルストランスが見つからないのでNICから取り外す予定…。
主な構成
・DAI:PD0052(パイオニア製)
・DAC:LC7883(三洋製)
・オペアンプ:NJM2732D
・デジタル用アンプ:74HCU04
・光受信:RX178
・光送信:TX178
その他、レギュレータ、コンデンサ、抵抗器などは基本的に秋月電子で一番安いやつです。DACはもともと付ける予定がなく、デジタルオーディオ用の光←→同軸 変換器・セレクタを作る予定でした。が、セレクタICにPD0052を使ったため、どうせならモニター用にアナログ出力をつくろうとか思ってしまいました。そこでLC7883とオペアンプを追加してDACにしてしまいました。
表面
左側から電源LED/SW、サンプリング周波数表示器、入力セレクタ、謎のSW、エラー表示器
になっています。
標本化周波数が一目でわかかるようになっているので、現在の音質がなんとなく理解できますし、録音したDATが標準モード(48kHz)か、長時間モード(32kHz、一部音源が32kHzのことも)か、CDの複製(44.1kHz)なのかが一目でわかるようになっています。
入力セレクタは「同軸入力」か「光入力」のどちらかかを選択します。
謎のSWはまあ、読んで字の如く察してください。コンピュータに取り込もうとしてMDやDATをCDレコーダにつないでCD-Rに録音しようと録音ボタンを押すとなんかエラーするあの忌まわしいシステムのアレです。
エラー表示器は
・COPY:コピーneverな信号ではない、オリジナル信号の入力かどうか。(孫コピー可能か?)
一部衛星チューナーや業務用機器で意図的にコピービットを設定した時に点灯。
通常点灯することは残念ながら皆無。
・ERROR:デジタル信号のエラーが発生した際に点灯する。ジッタとかそういう奴。
・EMPH:エンファシスあり→emphasis
で、主に音声に影響があるのはERRORランプです。なおERRORは入力なしの時に常時点灯します。エンファシスがなにかいまいちわからないのですが、とりあえず表示気をつけておきました。
裏面
左側から電源、アナログ出力、デジタル出力(光・同軸)、デジタル入力(光・同軸)
になっています。
電源は12V程度のものを入力すれば中のレギュレータで5Vに安定化されるので、あまり考えることなく接続することができますが、あまりノイジーな電源をつなぐことはおすすめしません。
アナログ出力は、オペアンプ出力です。少し高いオペアンプを使っておきました。
デジタル出力は、セレクタでセレクトした信号が出力されます。両方同じ信号が出力されるわけです。当初の目的である「光←→同軸変換器」の役目をしています。同時変換できないのが残念ですが、低コストで抑えたかったのでこの形になりました。同時に使うことができます。
デジタル入力は光・同軸を表面のスイッチで切り替えて使います。ちなみに、切り替えずに同時に入力するとアナログだとミックスされた音が出ますが、デジタルではそんなことはありません。雑音しか出ない状況になります(´・ω・`)そのため、同時に両方繋げないように入力セレクタを実装しています。(PD0052は3入力対応のIC)
DAC/DAI基板
なかなか適当な配線ですが、アナログ回路は左上の水色と黄色のケーブルだけなので問題ありません。
赤が電源、黒がGND、緑がセレクタ、黄・紫がデジタル信号、右上に限って黄・水がアナログ信号になっています。※PD0052に直結されてる水色はデジタル
デジタル回路の集合体なので、これでもエラー等発生することなく快適に動作しています。
なお、PD0052がシュリンクDIPと呼ばれる特殊なピッチなので、ICの足に直接はんだ付けを行うという荒業にて配線を行っています。邪道ではありますが、ピッチ変換基板等は売っていないので苦渋の方法です。本当はこんなことシたくないのです。
秋月のキット
言わずと知れたキットです。同軸デジタル入出力用ですが、同軸へのレベル変換はせずにそのままTTLレベルにて入出力が行えるように実装してあります。
このため、別途PD0052をつなげたり、光入出力が実装可能になっています。
※このキットに関する質問は一切受け付けていません※
リンク:
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購入金額
0円
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購入日
2014年02月16日
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購入場所
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